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世界遺産のラグーンと純白の砂浜に囲まれたイルデパン。ゆったり自然と一体化したいなら最低2泊は確保して、心の赴くまま自然に寄り添い、魂が癒される過ごし方を楽しみたい。
ニューカレドニアらしい海や自然をもっと堪能し尽くしたいなら、離島へ足を延ばすのがおすすめです。なかでも、世界遺産のラグーンと純白の砂浜に囲まれ、ヌメアから日帰りでも気軽に訪れることができるイルデパンは高い人気を誇っています。ですが、海の宝石箱とも称されるイルデパン。自然と一体化し、心の赴くまま、魂が癒される過ごし方を楽しみたいものです。
◼︎これまでのニューカレドニア記事
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> 「Le Meridien Ils des Pins(ル・ メリディアン イルデパン)」の宿泊券をプレゼントはこちらから
ヌメアのマジェンダ空港からエール・カレドニーで降り立った平屋建てのムエ空港は、離島独特の素朴な雰囲気。イルデパンは、フランス語で松の島という意味ですが、それはかつてキャプテン・ジェームス・クックがこの島を発見したとき、ナンヨウスギを松(パン)と間違えたからだとか。空へ向かい、凛と立ち並ぶナンヨウスギの景観は、ヌメアとはまったく異なる海の景観を生み出しています。
今回2泊3日、宿泊したのは自然の素晴らしさが凝縮されたかのような場所に位置する『Le Meridien Ile des Pins』(ル・メリディアン・イルデパン)。コテージタイプのバンガロースイートは目の前に入江があり、ロマンティックなムード。小鳥のさえずりとそよ風に泳ぐ葉や潮の満ち引きの音をBGMに、デイベッドに横たわると、心のクリアな純度が増していくかのようなひとときが過ごせます。
夜が明けると、この日は楽しみにしていた盛りだくさんの1日。ホテルで朝食ビュッフェを頂いてから、イルデパンの自然にたっぷり触れられるというアクティビティに参加します。メインイベントはピッシンヌナチュレルでのシュノーケリング。天然プールと呼ばれる自然保護地域は、驚くほどの透明度を誇る入江で、足が浸かる程度の場所でも魚がいっぱい。ホテルからは15分ほど歩いて行くこともできる場所なのですが、今回はサン・ジョセフ湾へ向かい、ピローグ帆船に乗って約90分のウピ湾クルーズ、その後、約45分の森林ウォークでピッシンヌナチュレルへ。イルデパンの海と森を堪能するコースです。大判タオルとシュノーケルセットはホテルで貸し出してもらえるので安心。
ピローグ帆船とは、かつて漁師が使用していた木製の帆掛船のこと。ピローグが出発するサン・ジョセフ湾には桟橋がないので、その船に乗るには太ももぐらいまで水に浸かりながら船が停まっているところまで歩いていきます。事前に用意するように言われた、水着(私はラッシュガード5点セット=レギンス、ショートパンツ、フード付きジップアップアウター、ショーツ、タンキニをチョイス!)とウェットスーツ素材のマリンシューズ、防水性のリュックで完全装備。これなら、陽射しを避けられない船上でも日焼け防止になり、また、ぬかるみのある沼地でも木々が生い茂った森でも安心して歩けます。
ザブザブ海の中を歩いて船に乗り込むと、まったく揺れない安定のピローグ船でのクルーズがスタートです。ウピ湾は入江になっているので波がなく、湖のようにとても穏やか。手作りのような木製の丸太船は柵もないシンプルな形ですが、安心してゆったり景色を楽しめました。特にこの日は風のない晴天だったこともあり、船酔いの心配もまったくなし。もっとも驚かされたのはエメラルドブルーの海の透明度の高さです。海中で泳ぐ魚が上からのぞくだけで透けて見えるなんて! 少し離れたところにいたイルカが泳ぐ姿にも遭遇。運がよい日は、ウミガメやエイが泳ぐ様子を見られることも。キラキラ輝く海の水面や、周囲の景色を眺めていたら、あっという間に約90分のクルーズは終了していました。
船を降りたら、次はピッシンヌナチュレルまで森林浴を楽しめるウォーキングへ。鬱蒼としたジャングルの木々を眺めながら歩くこと約45分。ジュラシックパークのようなプリミティブな森が気持ち良すぎて思わず空を見上げて深呼吸。すると、体の中の空気が清浄な酸素と丸ごと入れ替わるよう。不思議なことに、森の中では嫌な虫にほとんど遭遇せず、聞こえてくるのは鳥やフクロウの声。足元はややぬかるんだところもあるものの歩きやすいコースでした。巨大なシダやヤシの木のマイナスイオンをたっぷり吸い込みながら行き着いた先では、夢のような海の色が目に飛び込んで来て…。
STAFF
Edit: Maiko Takeda
Composition: Kyoko Seko
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