今しか体験できない空前スケールの芸術祭「百年後芸術祭 -内房総アートフェス-」をクルマで巡る

千葉県誕生150周年記念事業として、市原市、木更津市、君津市、袖ケ浦市、富津市の内房総5市で開催中の「百年後芸術祭~環境と欲望~内房総アートフェス」(「百年後芸術祭 -内房総アートフェス-」)。5月26日のフィナーレまで残りわずかとなったが、これから体験しようとする人に、見どころを紹介していこう。

LIFESTYLE May 14,2024
今しか体験できない空前スケールの芸術祭「百年後芸術祭 -内房総アートフェス-」をクルマで巡る

アート・ライブ・食体験を通じて内房総5市の魅力を発見

「百年後芸術祭 -内房総アートフェス-」のポスターの画像

「百年後芸術祭 -内房総アートフェス-」は、総合プロデューサー・小林武史氏とアートディレクター・北川フラム氏が、気鋭の現代アーティスト総勢約 80 組を国内外から招聘し、絵画、彫刻、映像、インスタレーションなど、多様な手法を用いて表現されるアート91作品を内房総5市の屋内外に展示。アートに加えライブ・パフォーマンス、食体験を融合した、かつてないスケールの芸術祭となった。アート作品を目印として内房総5市を巡ることで、それぞれの土地の魅力を発見することもできる。

小林武史氏の画像
総合プロデューサーの小林武史氏。会期中のライブ・パフォーマンスにはミュージシャンとしても参加した。

「百年後芸術祭 -内房総アートフェス-」は、総合プロデューサー・小林武史氏とアートディレクター・北川フラム氏が、気鋭の現代アーティスト総勢約 80組を国内外から招聘し、絵画、彫刻、映像、インスタレーションなど、多様な手法を用いて表現されるアート91作品を内房総5市の屋内外に展示。アートに加えライブ・パフォーマンス、食体験を融合した、かつてないスケールの芸術祭となった。アート作品を目印として内房総5市を巡ることで、それぞれの土地の魅力を発見することもできる。

「LIFE ART」と「LIVE ART」を二軸両輪展開。アートを主とする「LIFE ART」では、市原市の上総牛久駅周辺や市原湖畔美術館、旧里見小学校などを拠点に約60作品を公開。木更津、君津、袖ケ浦、富津の各市では、来場者が巡回しながらアート作品を鑑賞しやすいよう、拠点となる地域を選定し作品を展示している。

音楽を主とする「LIVE ART」では、“通底縁劇・通底音劇”と題し、これまでに櫻井和寿、スガ シカオ、宮本浩次、アイナ・ジ・エンドらと、“小林武史プロデュース”によるスペシャルライブが開催された。

櫻井和寿とHana Hopeの画像
木更津市のクルックフィールズで開催された、小林武史氏プロデュースによるスペシャルライブ「super folklore」。櫻井和寿が登場し、Hana Hopeと「to U」を歌った。 Photo by 岩澤高雄
スガ シカオの画像
スガ シカオは全7曲を披露し会場を魅了した。 Photo by 岩澤高雄

通底とは、アンドレ・ブルトンの『通底器』からインスピレーションした言葉で、「つながるはずのないものがつながる、つながっている」ということをイメージ。“歴史的な要因による戦争、自然災害による物理的な分断など、表面的には様々な分断が絶えないように見える現実に対して、本来、私たちは根底でつながりあえるのではないか?”という想いが込められている。また、地理的つながりとして、東京と内房総エリアはアクアラインで海の底で通底している、という意味もあるのだという。

1日で「百年後芸術祭 -内房総アートフェス-」の見どころを堪能できるクルマ旅

フィナーレとなる5月26日まで約2週間。内房総アートフェスの「LIFE ART」の見どころを1DAY体験できるコースの中から、「車で巡るモデルコース①」[市原市、木更津市、袖ケ浦市]をおすすめしたい。

千田泰広氏の作品の画像
上総牛久駅から徒歩で行ける会場に展示される千田泰広氏の作品《アナレンマ》。

アートを巡るドライブは、小湊鉄道線の上総牛久駅周辺からスタート。ノスタルジックな時の流れるこのエリアでは、上総牛久駅構内、周辺の商店街にある和菓子店や精肉店などに展開された、千田泰広氏の《アナレンマ》をはじめとする7作品を鑑賞することができる。

豊福亮氏監修の作品の画像
体育館を全面的に使って、市原市の工業夜景をつくりあげた豊福亮氏監修の作品《里見プラントミュージアム》。校庭ではEAT&ART TARO「おにぎりのための運動会!」も催された。 Photo by Osamu Nakamura

続いて訪れた、公開制作中の作品や工場もある旧里見小学校には7作品を展開。校庭につくられたカフェ「SATOMI HIROBA」では、レトロでカラフルな机と椅子が並び、特製カレーやホカッチャサンド、生いちごみるくなど、房総の自然の恵みをふんだんに使ったメニューを愉しめる。

田中奈緒子氏の作品の画像
築約100年の古民家とその周辺域を詩的なサイトスペシフィック・インスタレーションとして蘇生させた月出工舎に展示された田中奈緒子氏の作品《彼方の家》。 Photo by Osamu Nakamura

市原市月出に移動し、旧月出小学校を改修し、2014年から作品を展開する月出工舎を訪れる。校舎や体育館、グラウンド、プールに加え、周辺の空き家や敷地を使った計14作品を展開。1階にはカフェもオープン。会期中はアートキャンプなどのイベントも実施された。

草間彌生氏の作品の画像
クルックフィールズに展示される草間彌生氏の作品《新たなる空間への道標》。

次に訪ねたクルックフィールズは、木更津市にある広大な敷地で「農業」、「食」、「アート」、「自然」の循環を体験するサステナブルファーム&パーク。島袋道浩氏、名和晃平氏、草間彌生氏、オラファ―・エリアソンなど13作品を巡ることができる。食事やショッピングが愉しめ、宿泊施設もある。

小谷元彦氏の作品の画像
木更津駅西口付近に現在も残る古蔵に設置された小谷元彦氏の作品《V(仮設のモニュメント5)》。 Photo by Osamu Nakamura

木更津駅周辺に4作品を展示。木更津駅西口周辺には、古い蔵や明治時代から残る書店で作品を鑑賞。駅東口のインフォメーションセンターには、増田セバスチャン氏の新作が展示されている。

大貫仁美氏の作品の画像
大きな邸宅に設置された大貫仁美氏の作品《たぐり、よせる、よすが、かけら》。 Photo by Osamu Nakamura

袖ケ浦公園にある指定文化財「旧進藤家住宅」には、衣服をモチーフに、さまざまなガラス素材を金継ぎした大貫仁美氏の作品が。袖ケ浦公園には東弘一郎氏、キム・テボン氏、ダダン・クリスタント氏の作品も展開された。

土日はガイド付き日帰りバスツアーでアート巡り! 

内房総アートフェスでは、会期中の土日祝日に木更津駅発着のオフィシャル日帰りバスツアー「内房総5市ぐるっとツアー」が運行中。コースは2つ。【カラカラ落花生コース】は使われなくなった建物を舞台にしたアート作品を中心にガイドが案内。【パリパリ海苔コース】はクルックフィールズや市原湖畔美術館を中心にガイドが作品をご案内。いずれも昼食はEAT&ART TAROが監修したツアーのための特別ランチ。前日18時まで受付をしているので、時間が合えばバスツアーの選択もありだ。

カラカラ落花生コース

カラカラ落花生コースの画像
©︎Taichi-Saito

【カラカラ落花生コース】では、吉川工業内箕輪社宅に展示される保良雄氏の作品《This ground is still alive, 2022》を鑑賞。参加は一般1万2000円(別途作品鑑賞パスポートが必要)。毎週土曜運行。

パリパリ海苔コース

パリパリ海苔コースの画像
Photo by Osamu Nakamura

【パリパリ海苔コース】で巡る内田未来楽校は、100年近い歴史を持つ木造校舎。角文平氏の作品《Homing》は圧巻。参加は一般1万2000円(別途作品鑑賞パスポートが必要)。毎週日曜運行。

お問い合わせ先
百年後芸術祭 -内房総アートフェス-
https://100nengo-art-fes.jp/uchiboso/

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