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エンジン×モーター+電気で走る、“マクラーレン”の新型プラグインハイブリッドカー『アルトゥーラ』に乗り、「THE HIRAMATSU 軽井沢 御代田」へ。豊かな自然と美食を味わう夫婦の1泊2日の小旅行。ドライバー目線と助手席のパッセンジャー目線でレポートします。
夫婦でクルマに乗りこみ1泊2日のドライブに出かける──。ありふれた休暇のワンシーンも、目的地をハイエンドなオーベルジュにしたならば、のちの日も2人で思い出語りをしたくなるような、極上の記憶となることでしょう。そして夫婦旅の名脇役であるクルマを、世界最高水準のドライビング体験をもたらすスーパーカーにしたならば……。
これはスーパーカーのパッセンジャーシートに座る妻目線のストーリー。
(夫によるドライバー目線は弊社カーライフWebメディア『AQ』をご覧ください。)
子供の頃からクルマが好きだった夫は「仕事のモチベーションを高めるための必要経費」だと言って、ある日、古いスーパーカーを手に入れた。実際それは身を結び、仕事の成長とともにクルマもアップグレードさせている。ただ、2シーターは家族みんなで乗ることができないため、私が同乗する機会はあまりなかった。ところが、子供が大きくなって再び夫婦の時間が持てるようになったころ「また君と2人でドライブに出かけたいんだ」だなんて不意に殊勝なことを言うものだから、ガレージの半分が夫の趣味に占領されることをつい受け入れてしまった。
イギリスの工場でオーダーメイドされ、ようやく我が家に届いたそのクルマは『マクラーレン アルトゥーラ』という。そう、F1で有名なあのマクラーレンだ(ちなみに子育て時代にお世話になったバギーメーカーとは無関係)。「アルトゥーラ」とは「Artura」と書き、「Art」と「future」を合わせた造語なのだそう。なんだか洒落ている。
納車が近づいた頃、「ドライブがてら夫婦だけで1泊温泉にでもどう?」という夫に、それなら行きたいところがあると、前から気になっていたオーベルジュを予約した。夫婦2人だけの旅行は何年ぶりだろう。
軽井沢までの道中、夫は嬉々としてステアリングを握っている。長時間の運転が疲れるのではないかと尋ねたけれど、全く疲れないと笑う。ふと、走行音がとても静かなことに気がついた。若い頃には誇らしげに感じていたスーパーカー特有のエンジン音を、実は少し負担に感じることがあった。特に閑静な住宅街に鳴り響く騒音がご近所に申し訳なくて。
ところが驚くことに『アルトゥーラ』は音もなくスーッとガレージから走り出し、住宅街を抜ける間はほぼ無音。夫曰く、これがプラグインハイブリットカーならではのメリットだという。約30kmの距離を電気の力だけで走ることができるそう。つまり、騒音だけでなくCO2の排出も無い。
エンジン音にかき消されないように、大声で話さなくてはならなかった頃が嘘のように車内は静か。EVによる静音ドライブは思いがけず、夫婦で差し向かう時間をプレゼントしてくれた。
高速道路に入る前に、フルEV走行からエンジン×モーター走行に切り替える。すると、マクラーレンらしいエンジンの重低音が鳴り始め、私たちを乗せた『アルトゥーラ』は力強く加速していった。ステアリングを握る夫の瞳は明らかに輝きを増している。大きなパワーを自ら操るのは爽快なのだろう。胸のすくような加速に心を躍らせながら「やっぱり、こうでなくっちゃね!」と満足げだ。エンジンに憧れ、慣れ親しんできた世代にとって、この音も気持ちを高揚させる重要なファクターなのだろう。
STAFF
Photo: McLaren Automotive,THE HIRAMATSU
Writer: Kumiko Hayashi,Fukuko Hamada
Editor: Atsuyuki Kamiyama
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