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ここ数年、インバウンドや昭和ブームも後押しし、人気が高まっているのが温泉旅だ。全国に23施設を展開する星野リゾートの温泉旅館ブランド「界」のなかから10か所を、その地の魅力を盛り込みながら紹介していくシリーズ。第7回目は、青森県・弘前の奥座敷・大鰐温泉にある「界 津軽」へ。りんご風呂で癒され、「津軽こぎん刺し」が配された客室でくつろぐ。黒いダイヤと称される大間産のまぐろを堪能した後は、迫力ある津軽三味線の演奏に感動する、津軽文化に浸る滞在となった。
青森県・南津軽の山あいにある大鰐温泉。800年の歴史があり、古くから親しまれてきた。江戸時代に弘前藩の歴代藩主が湯治に訪れたことで広く知られるようになり、1895年(明治28年)に奥羽本線大鰐駅が開業すると、温泉場は大勢の湯治客で賑わいをみせたという。
青森空港からクルマで約50分、弘前市内からは約30分。古きよき時代の面影を残す街並みを抜け、高台に佇む「界 津軽」に到着する。
広いロビーを抜け、ねぷた絵やオブジェを目にし、津軽の地にやってきたと実感する。



滞在したのは、ご当地部屋「津軽こぎんの間」。
青森の伝統工芸である「津軽こぎん刺し」は、江戸時代に津軽の農民が、長く厳しい冬に、麻布の衣類に糸で刺し子を施し、強度と保湿性を高める工夫として生まれたもの。次第に美しい装飾として、人々の着物を飾るようになった。
「界 津軽」では、青森県出身のkoginデザイナー・山端家昌氏とともに津軽こぎん刺しの模様を現代風にデザイン。客室では、基礎模様の「モドコ」をモチーフとしたアート「こぎん ウォール」や障子、行燈などが配され、目を和ませてくれた。

客室で一服した後は、大浴場へ。無色透明でとろりとやわらかな大鰐温泉の湯を堪能しよう。
内風呂は青森ヒバの湯殿にりんごが浮かぶ「りんご風呂」。湯に浸かり、漂うりんごを眺めながら甘酸っぱい香りに包まれているうちに、リラックスしていった。

内湯で体が温まったら、湯船をすっぽりとアーチ型の屋根で覆った「かまくら露天風呂」へ。

これからのシーズン、まるでかまくらの中にいるかのような気分を味わいながら、雪見風呂が楽しめる。目の前に広がる水庭の対岸に冬限定の「こぎんかまくら」が登場。降り積もる雪で造られた小さなかまくらの中に、美しい幾何学模様をあしらった灯篭が灯る。

温泉で身も心も温まった後はディナーへ。今回、味わったのは特別会席「大間のまぐろづくし会席」。先付けから締めの食事まで、まさに“まぐろづくし”のコースだ。

「先付け」は「鮪と雲丹のあられ和え 黒にんにく風味」。鮪のたたきと雲丹の間には、青森県特産の長芋、黒にんにくのペーストが潜み、全体を混ぜて味わう。

続いての「割鮮」は、「鮪のお造り」と「握り寿司」を同時に。赤身や中とろなど、部位の味わいの違いを楽しんだ。
さらに、「揚げ物」ではレアな鮪の食感と旨みを知り、メインは「鮪のねぎま鍋」。


温泉熱を利用したもやし栽培と味噌醸造でも知られる大鰐温泉。「鮪のねぎま鍋」では、伝統野菜の「大鰐温泉もやし」も一緒に味わった。温泉熱と温泉水のみを利用して栽培され、その長さとシャキシャキの歯ごたえが堪らない。
食事は、ご飯に「漬け鮪」を乗せ、温度玉子、とろろなどを合わせる「鮪の漬け丼」で締めた。


鮪の最⾼峰、黒いダイヤと言われる大間産のまぐろを、ここまでとことん堪能できる食事は地元であっても稀。ゆえに、県内からのゲストやリピーターも少なくないという話にもうなずけた。
夕食後のお楽しみは、ご当地楽の「津軽三味線生演奏」。大壁画「春秋波濤」を背に、津軽三味線奏者と「界 津軽」のスタッフが津軽三味線を奏でる、感動のひととき。


津軽三味線は三味線よりも胴が大きく棹が太いため音に迫力があり、バチを叩きつけるように音を出す演奏法、速いテンポなどその魅力に引き込まれた。

「界 津軽」のご当地部屋「津軽こぎんの間(和室)」(夕・朝食付き)ペア宿泊券を1名様に抽選でプレゼントいたします。
※有効期間:2026年2月1日~2026年7月31日。除外日あり。
◾️締め切り:2026年1月18日(日)23:59
ご応募いただくには小学館IDへのログインが必要です。是非、小学館IDへ会員登録(無料)の上、ご応募ください。

天孫降臨の神話が残る鹿児島・高千穂峰の中腹に位置し、霧島高原の先に広がると桜島を見渡すことができる湯宿。すすき野原に佇む「湯浴み小屋」(大浴場)では、霧島山から湧き出る硫黄泉に浸かり、自然と一体化したような湯あみが楽しめる。全ての客室から桜島や錦江湾を見渡せ、壮大な景色は感動的だ。鹿児島特産の黒豚を味わう「薩摩しゃぶしゃぶ会席」も美味。
STAFF
Writer: Fukuko Hamada
Photos & Editor: Atsuyuki Kamiyama
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