（2ページ目）新生「界箱根」に逗留し、東海道旅の歴史に浸る

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箱根の歴史を思わせるディナー「明治の牛鍋会席」

夕食は半個室の食事処にて。箱根は早くから欧米人に温泉保養地として親しまれ、西洋料理を取り入れてきた歴史がある。ということから、文明開化の頃に、日本人には珍しかった牛肉に和のエッセンスを加えた、味噌仕立ての牛鍋をメインにした会席料理が楽しめる。

東海道を行き交った旅人が持ち物を入れて運んだ「挟み箱」を模した木箱に、季節の味わいを盛り込んだ「先八寸」からスタート。

この日は、箱根峠でよく飲まれたという甘酒を使った冷製スープや、渋皮栗の白和え、丸十おかき揚げなど秋の味覚が盛り込まれ、神奈川の地酒とともにゆっくりと味わった。

煮物椀、お造りと続いて、メインの「明治の牛鍋」へ。

明治の牛鍋の肉は、かなり厚切り。味噌ベースのたれで肉と野菜に火を通し、目の前で仕上げてくれる。熱々を溶き卵と絡めて味わう。厚いながらも柔らかく、肉と脂の旨みを十分に味わえた。

箱根ならではの体験に親しむ

館内ではパブリックスペースや客室に寄木細工のアートや小物が配され、さまざまに触れることができる。

「界箱根」では、これまでも箱根寄木細工の工房「露木（つゆき）木工所」の職人と連携し、寄木細工の歴史や成り立ちを紹介してきた。その一環として生まれたプログラムが、ご当地楽「寄木細工のずく引き体験」。寄木細工の制作工程の一部を体験できる。

「ご当地楽ルーム」の画像 — 加工前の原木を配した職人の工房をイメージした「ご当地楽ルーム」。

始めに素材の木材に触れ、寄木細工に仕立てるまでの流れを聞く。それから、いくつもの模様のパーツを組み合わせた「種木」をカンナで薄く削り出す工程の「ずく引き」を体験。子供も大人も参加できる。けれど、実際にやってみると難しい。

左／「種木」の画像　右上／カンナを削っている画像　右下／「ずく」の画像 — 左／「種木」。　右上／カンナに力を均等にかけて削る職人技の難しさを知る。　右下／「ずく」は装飾に使ってフォトフレームに仕上げた。

箱根寄木細工の世界観を深く知り、繊細な美しさの背景に触れる貴重な体験となった。

隣接のショップで購入できる寄木細工の画像 — 隣接のショップでは、寄木細工の作品も購入できる。

翌朝、「さわ茶屋」で川のせせらぎの音を耳にしながら行う「現代湯治体操」にも参加。

体操の前に、かつての旅人を思いながら「わらじ」を履いてのユニークな体験だ。

左／「わらじ」の画像　右／旅姿のスタッフとともに体を動かす画像 — 左／「わらじ」を手に、どう履くのかを一考する。　右／旅姿のスタッフとともに体を動かす。

スタッフの手ほどきを受けながら「わらじ」を履き、砂利の上に立ってみる。さらに、少し歩いてみる。すると、これまでに味わったことのない足裏の感触、そして、歩きにくさなどを知る。わらじを履いたまま体操をしながら、昔の旅人に思いを馳せた。

温泉で癒され、客室でくつろぎ、さらには伝統工芸などの体験を楽しむ。新たな視点で箱根湯元温泉の魅力を改めて感じられる旅へ出かけてみてはいかがだろう。

「界箱根」の宿泊券をプレゼント

「界箱根」のご当地部屋「箱根ごこちの間（和室）」（夕・朝食付き）ペア宿泊券を1名様に抽選でプレゼントいたします。

※有効期間：2026年1月5日～2026年6月30日。除外日あり。

◾️締め切り：2025年12月14日（日）23:59

ご応募いただくには小学館IDへのログインが必要です。是非、小学館IDへ会員登録（無料）の上、ご応募ください。

応募はこちらから

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「界秋保」

宮城県・秋保温泉の一角、奥羽山脈から流れる名取川の渓流沿いに立つ豊かな自然に囲まれた温泉宿。伊達政宗が同地にもたらした粋で斬新な「伊達な文化」から着想を得た、おもてなしが用意されている。そのひとつが、名取川に面し四季の風景が楽しめるパブリックスペース「せせらきラウンジ」。「せせらき」は、せせらぎの古語で浅瀬に水が流れる音を表し、伊達政宗も和歌で詠んだ言葉。季節の花のしつらえが空間を彩り、地元のワイナリーのワインやドリンク、仙台駄菓子といった、ここならではの飲み物や菓子を片手に、渓流の音や空気に包まれて自然に浸る癒しのひととき。なお、秋は山の紅葉の風景が客室からも堪能できる。季節ごとの日本の自然美を楽しみに訪れたい。

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