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世界遺産に囲まれた自然豊かな奈良公園の西端にある、43室のラグジュアリーホテル「紫翠 ラグジュアリーコレクションホテル 奈良」。大正期建築の「奈良県知事公舎」を改修し保全活用したホテルでは、夕暮れに庭園を愛でながらシャンパーニュを楽しみ、古倉を活用した鮨&バーでのディナー、そして、貸し切り温泉とスパトリートメントでの癒しという、新たな奈良時間を過ごすことができる。
シルクロードの終着点とされ、交易によってヨーロッパやアジアから多くの文化や技術が伝わり、受け入れた奈良。近年は豊かな自然や食材にも注目が集まり、日本酒の発祥地とされることなどから、奈良のテロワールを味わうことを目的とした旅も静かなブームとなっている。
奈良公園の西、旧興福寺境内地端という稀有な場所にある「紫翠 ラグジュアリーコレクションホテル 奈良」での滞在も、そういった旅の楽しみのひとつ。
ホテルのコンセプトは「伝統と現代の結び」。大正時代に建てられた奈良知事公舎をリノベーションしたメイン棟は、伝統を受け継ぐ和の雰囲気だ。
また、森トラストグループのラグジュアリーホテルブランド「翠(すい)」と、マリオット・インターナショナルのラグジュアリーホテルブランド「ラグジュアリーコレクション」とのダブルブランドのホテルとしても話題となっている。
昭和天皇が「サンフランシスコ講和条約批准書」に署名した「ご認証の間」などメイン棟を案内されながら、庭園を抜け少し離れた、宿泊棟へ。
ほの暗く行灯がともる廊下から客室へ、そして、ベッドルームへと歩みを進めるとともに、次第に明るくなっていく造り。天井まである大きな窓の先には庭園の緑が目に優しい。
今回、滞在したのは奈良の自然をモチーフに木目調の家具と緑色のカーペットが景色と溶け込むようにデザインされた「デラックスルーム(温泉風呂付き)」の客室。
旧奈良知事公舎と敷地内の内蔵にあった「いばら」のアーチがリビングとバスルーム(客室によっては広縁)を隔てる。
窓辺に天然温泉風呂を設え、自然の中に身を置いたようなプライベートな湯あみが楽しめる。
夕刻は、江戸時代に建立された旧興福寺子院「世尊院」を改修した茶寮「世世」へ。奈良公園内の自然を望みながらのシャンパンのフリーフロータイムは、宿泊ゲストのみに許されたお楽しみ。
自分たちはもちろん、夕暮れに会話を楽しみながらアペリティフを楽しむゲストたちの姿が印象的だった。
今夜のディナーは、旧知事公舎の内蔵を鮨レストランとして再生した、8席のみの「正倉(しょうそう)」にて。鮨とワインのマッチングを楽しむために、関西圏だけでなく関東からも訪れるゲストもいるという話題のグルメスポットである。
コース「古櫃(KOKI)」は和食料理長の平山和樹さんにおまかせのイノベーティブな鮨コース。おつまみと握りを組み合わせた12品という構成となっている。
平山さんは、和食や鮨にとらわれることなく、さまざまな調理法を駆使する。そして、フランス料理の技法である「デクリネゾン」を取り入れ、ひとつの食材を異なる料理に、あるいは温度帯を変えて仕上げてくれる。
例えば、取材時のメニューの3品目は「9℃と180℃」。ふぐを、てっさ(刺身)と唐揚げに。同じ素材を異なる仕上げで味わった。
剣先烏賊の上に乗るのは、フレッシュな国産キャビア〈HAL キャビア〉。塩の種類と塩分濃度を平山さんが指定したオリジナルで、キャビアのいいところだけを凝縮させた味わい。ひと口で味わうと、烏賊の甘味が引き立ち、濃厚な旨味で満たされた。
アルコールのペアリングは料理との相性と、好みや酒量に合わせてソムリエが提案してくれる。ワインに奈良の酒などを交え、料理に寄り添うセレクションを味わう。
食事の後も、シェフやソムリエたちと酒談義をしながら奈良の夜は更けていった。
宿泊棟と同じ敷地内にあるスパ棟「瑠璃」でのトリートメントも宿泊者のみに許された贅沢。2つあるスパルームにはそれぞれ天然温泉の露天風呂が設えられ、自然を感じながらのプライベートな湯あみで体を温めてからトリートメントへ。
大和当帰や大和橘など奈良の豊かな自然の恵みや、シルクロードを経てその昔、奈良にもたらされ受け継がれてきたスパイスやハーブ、薬草を使ったホリスティックなメニューが用意されている。
遠い昔に思いを馳せながらトリートメントを受け、豊かな時間が過ぎていった。
なお、ホテルにつながる「吉城園」は万葉集にも詠まれた宣寸川(吉城川)に隣接する庭園。自然の起伏や曲線を巧みに生かし、季節を通じてさまざまな草花が楽しめる。日本庭園をゆっくりと巡って古都の風情を体感できるのもまた、ここならでは。
古から続く奈良の息吹、豊かな自然、そして新しい体験を。訪れてみる価値は大いにある。
「紫翠 ラグジュアリーコレクションホテル 奈良」の「デラックスルーム」(朝食付き)ペア宿泊券を1名様に抽選でプレゼントいたします。
※デラックスルームは温泉風呂付きです。
◾️締め切り:2025年5月18日23:59まで
ご応募いただくには小学館IDへのログインが必要です。是非、小学館IDへ会員登録(無料)の上、ご応募ください。
STAFF
Writer: Fukuko Hamada
Editor: Atsuyuki Kamiyama
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