自然と共存する旅、新たな価値観を求めて

〝ポール・スチュアート〟と〝ヴィターレ・バルベリス・カノニコ〟による

Paul Stuart DIRECTOR IN JAPAN
鴨志田 康人

理想だけではない、環境に配慮した本物のモノづくりとは何か。コンテンポラリー・クラシック、伝統と革新の哲学を共有する両社が軽井沢への旅から創造する、豊かなサステナビリティの提案。

FASHION Nov 21,2022
自然と共存する旅、新たな価値観を求めて

「最大ではなく、最高のものを」 ラルフ・オストロフ氏が1938年にニューヨークで創業して以来、その哲学とエスプリは今も〝ポール・スチュアート〟に脈々と受け継がれている。

〝ポール・スチュアート〟の日本におけるディレクターで、自ら、本企画のモデルを務める鴨志田康人氏は、現代の〝ポール・スチュアート〟が提案する、新しい価値観を求めて軽井沢に赴いた。

鴨志田康人氏の画像

「〝ポール・スチュアート〟の謳うサステナブルはクオリティ・ファーストです。品質の良いものとは長く愛せるもの。お直しができるよう縫い代を多く取ったり、見えない部分こそ重要と考えています。

今回選んだヴィターレ・バルベリス・カノニコ(以下VBC)社のH.O.P.E.コレクションは無染色が特徴で、化学染料の劣化を気にすることなく、着込んで馴染んでくる、自然な経年変化を楽しみながら長く着用できる生地です。

ただ環境に良いからという理由だけでこの生地を選んだわけではありません。環境にどんなに良くても、そのもの自体に魅力が無ければ、それはクオリティ・ファーストにはならない。品質を最優先に考え、色、素材感、質感からインスパイアされる今の気分を表現している。そこが一番大事で、説得力のある素材だからこそ、コレクションに入れることにしました。

見た目の派手な魅力ではなく、控えめだが最高の品質を追求する。真面目なモノづくりは両社に共通する哲学だからです。

従来のスーツ、仕事着は社会の帰属意識の上に義務として着用されていました。こうした旧来の概念の仕事着は、今の新しい価値観の中で窮屈に感じます。

提案したいのは仕事着としてはもちろん、遊び心があってレジャーにも着用できるスタイル。自然と共存して、自分らしく、個人が生きる洋服の素材であり、スタイルが求められています。

今、無染色のものが新鮮に感じるのは、自然と調和するリアリティを感じるからでしょう。ここにいるとなおさら、それを強く感じます」

今回訪問したホテルインディゴ軽井沢は、館内随所に自然と緑を喚起させるアートとデザインが施され、雄大な自然のエネルギーと癒しを感じることができる。

ライフスタイルにおいて重要な鍵を握るモビリティは、長距離走行が可能な次世代型電気自動車 BMW ix M60を選択している。

新しい豊かさは、サステナブルな思想と意識から生まれる。住まう安らぎ、着る喜び、走る楽しさを共有しながら、持続可能な地球社会を実現したい。

鴨志田康人氏の画像

H.O.P.E.ファブリックとは

VBCのサステナビリティを体現したコレクションの画像

英文の「人と環境への尊重と最適化」の頭文字をとった、製造時の環境負荷を最大限に削減したコレクション。染色工程を一切行わない無染色、スペイン原産の羊から得たモレッタウール(左)、最高品質の原毛の色と風合いを生かしたアルパカ(右)など、VBCのサステナビリティを体現したコレクション。

VBCとサステナビリティ

工場の画像

創業1663年、北イタリア、ビエッラにて創業し、360年近い歴史を誇るVBCは、13世代目の創業者一族により経営されている。織物製造に不可欠の豊かな水源と、家族代々で働く従業員のため、徹底した自然環境と労働環境の保護に努めてきた。業界最大規模にして最先端の技術を持つ工場では、工場排水の完全浄水化と製造時の使用量削減、工場稼働に再生可能エネルギーを使用。従業員の聴覚保護のため、全織機に防音カバーを設置。工場内騒音を削減し、イタリア政府から表彰を受けている。環境と製造に関する国際的な認証基準のRWS、RMS認証も取得。サステナビリティは同社の企業理念だ。 https://vitalebarberiscanonico.jp/

BMW iX M60が呼応する、軽井沢の自然とデザイン

鴨志田康人氏とBMW iX M60の画像

スポーツタイプMを冠したBMW iXにおけるトップモデル。SAV(スポーツ・アクティブ・ビークル)をベースに、パワートレインには電気モーターを採用、大型のリチウム・イオン・バッテリーを搭載。快適さとパワーを兼ね備えた次世代のサステナビリティをテーマに開発されている。

ポール・スチュアート 青山本店

ポール・スチュアート 青山本店の画像

VBCストアプロモーション
10月31日まで各店舗で開催中。
住所 東京都港区北青山2-14-4 ジ アーガイル アオヤマ 1F
TEL  03-6384-5763

お問い合わせ先
ホテルインディゴ軽井沢
https://karuizawa.hotelindigo.com/
BMWカスタマー・インタラクション・センター
0120-269-437

初出:2022年9月24日発行『AdvancedTime』13号。掲載内容は原則的に初出時のものです。

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