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タイヤは安全で快適なカーライフを送るために重要なパーツでありながら、何を選ぶかというところまでこだわらない人も多いはず。国産ブランドの選択肢が豊富ななか、ぜひ記憶にとどめて欲しいのが、イタリアのピレリだ。先ごろ、冬のドライブを支えるスタッドレスタイヤを発表した老舗ブランドには、クルマのある生活に豊かさをもたらすエッセンスが詰まっている。
クルマやオートバイ、自転車に欠かせない装備がタイヤだ。路面と接する唯一のパーツだけに、タイヤの性能が乗り心地、乗り味を大きく左右し、安全性にも大きく関わってくる。将来、電動化が進んでもタイヤだけは大きく変わることなく、あらゆる乗り物に装着されていくことだろう。
乗り物の性能向上に対応して絶え間ない技術の進化を果たしてきた世界のタイヤメーカーの中で、高い実績を誇るのが、イタリアのピレリ。2022年に創業150周年を迎えた老舗の魅力を紹介する。
1872年1月、ミラノで創業したピレリは、鉄道などの機械に関連する様々な製品の生産からスタート。やがて電気伝送ケーブルの分野で成功を収め、1901から自動車用タイヤの生産を開始。二度の世界大戦を経て現代の主流であるラジアルタイヤを発明し、事業を拡大していく。
ピレリの名を世界にたらしめているひとつが、モータースポーツへのタイヤ供給やスポーツカー用高性能タイヤの製造・販売だ。前者を象徴するのがF1®で、初期からタイヤサプライヤーとして活動。幾度かの休止を経て、2022年現在はすべてのチームがピレリタイヤを履く(ワンメイク)。また、世界ラリー選手権(WRC)においても現在は単独サプライヤーとして活動中だ。
スポーツカー用のタイヤでは、ラリー用タイヤのノウハウを盛り込んだ、1970年代の「P7」が有名だ(現在発売している同名の商品とは別)。最高速度240km/h以上に対応するZR規格の高性能タイヤとして、多くのイタリアンスポーツカーに装着された。
1987年にはフェラーリのフラッグシップモデル「F40」用に開発された「P ZERO」が登場。同シリーズはスポーツカー専用高性能タイヤとして進化を続けている。
スポーツカーの速さを視覚的に表した無二の名車、ランボルギーニ カウンタック(クンタッチ)。初登場時の足元は、ピレリ P7だった。2017年、オリジナルに忠実に復刻された「LP500」のタイヤも、やはりピレリでなければならなかった。
ピレリブランドを語る上で欠かせないもうひとつの存在が、ピレリカレンダー。1964年に初めて発行され、その時代の先端を行くトップクリエイターたちによる、大胆で美しいグラフィックは世界的な反響を呼んだ。ピレリはこれに限らず、広告やコミュニケーションの分野で最先端のモードを生み出してきた歴史があり、技術を軸とした先進的な取り組みをファッション性豊かに表現するイタリアらしいスタイルが、このブランドの魅力を深めている。
創業150周年を迎えた2022年には、日本の冬季の路面状態に対応したスタッドレスタイヤ「ICE ZERO ASIMMETRICO」(アイス・ゼロ・アシンメトリコ)を発売。トレッド(路面と接触する部分)ブロックの剛性を高めた新3次元サイプ(トレッド面の細かい溝)も含むハイブリッドトレッドブロックを採用し、氷雪路面での制動性能向上を図っているほか、新配合コンパウンドにより柔軟で幅広い温度範囲で安全性能を維持するという。
日本市場を強く意識したこの新タイヤのお披露目、および創業150周年を記念したメディア向けイベントは、駐日イタリア大使館で行われた。美しい庭園にはピレリと関わりの深いクルマやバイクが展示され、音楽と食事が優雅な時間に花を添える。これぞイタリアのスタイル!
ピレリを履くことは高い性能に加え、クルマとオーナーの生き方、スタイルにも影響を与えるパワーを手に入れることでもあるのだ。
在日イタリアイタリア大使館で披露されたスタッドレスタイヤの新作「ICE ZERO ASIMMETRICO」。氷雪上で優れた性能を発揮するよう設計されたトレッドは、美しさにもこだわったという。多彩なモデルに適合するサイズを揃えて2022年7月より順次発売予定。オープン価格。
お披露目の場には、ピレリがタイヤを供給するフェラーリ、ドゥカティ(オートバイ)、ドグマ(バイク)も展示。この後、ジャスサックス奏者の矢野沙織氏の演奏も披露された。
STAFF
Photos: Lanborghini
Text&photos: Kaori Sakurai
Editor: Atsuyuki Kamiyama
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