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「シャトー・シゴニャック」はメドックで訪れるべきシャトーのひとつ。新世代ワインメーカーのひとり、ルイ・アラールが温かな手料理でもてなしてくれる。元公証人の彼は才気に溢れ、使われていない大樽を森に移し客室にするアイデアも。「メドックは格付けシャトーだけでないことを多くの人に知ってほしい」と、自信をのぞかせる。
33340 Saint-Yzans de Médoc tel: +(33)5 56 09 05 04
https://chateau-sigognac.fr/
パリの出版社でデザインを手がけていたブリス=アルバン・ルアレック。メドック北部の3ヘクタールの畑で完全ビオディナミ農法を実践。醸造もできる限り人的介入を抑え、亜硫酸無添加も含めさまざまなキュヴェを試験的に造る。「ビオディナミは大変だろうって?意志があればできるよ。3月から9月までの間、休みは1日もないけどね」
森を望むリストラックのシャトーはオーナーが代わったばかり。新たに醸造長に就任したルカ・ルロールは「シャトーは引き継ぎ、受け継ぐもの」という考えのもと、設備も刷新し自らのスタイルのワイン造りに意欲を見せる。
http://www.fourcasdupre.com/
時計のビジネスで財を成した家族がムーリスのシャトーを購入、小石の転がる畑でワイン造りに着手。長女のアメリは覚悟をもって栽培と醸造にコミットする。メルロ80%、カベルネ・ソーヴィニヨン20%、100%新樽熟成の長熟タイプ。
https://www.chateaumoulis.com/
クオリティワインを造るためには、オーナーと醸造責任者の考えの一致は絶対だ。シャトー・ド・コムのワインはそれが顕著。オーナーの男爵モーリス・ヴェルジェが格付けシャトーから引き抜いた醸造責任者ジョゼ・ブエノへの信頼が表れている。
https://www.chateaudecome.com
醸造設備をもたない農家のブドウを引き受けてコンサルティングから醸造までを行う協同組合ワイナリー。ワイン造りのプレゼンテーションや試飲セミナー、ワインやギフトのショップも併設。ワインツーリズムのスポットとしてマークしたい。
https://www.larosepauillac.com
初出:2020年3月20日発行『AdvancedTime』04号。掲載内容は原則的に初出時のものです。
STAFF
Photos: Hiroki Taguma
Coordinate: Conseil des Vins du Médoc
Editor: Hiromi Tani
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