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世界有数の温泉地であり、温泉湧出量日本一の大分・別府。その高台にある「ANAインターコンチネンタル別府リゾート&スパ」に、新しい鮨店「豊後前 霧翠(むすい)」がオープンした。早速、訪れ、大分の食材の魅力、食文化の奥深さまでを味わってきた。
国内外から多くの観光客が訪れる、大分県別府市。それぞれ特徴の異なる別府八湯のなかでも名湯として知られる「明礬(みょうばん)地区」の高台にあるのが「ANAインターコンチネンタル別府リゾート&スパ」。
大分空港からクルマで約50分、別府駅からは約20分、湯けむりが立ち上る温泉街を抜けると到着する。
ホテルのエントランスロビーは開放感ある吹き抜けの空間。その先にはパノラマの絶景が広がっている。
左手は別府石の壁、右手を仰ぎ見れば、大分県竹田市在住の竹藝家、中臣 一(なかとみ はじめ)氏のアートが静かにゲストを迎えてくれている。
「森の中のリゾート」をイメージしたこのホテル内に、2025年6月、新しい鮨店「豊後前 霧翠(むすい)」がオープンした。
店名は、鶴見岳や由布岳といった山々と別府湾が生み出す「霧」、立ち上る温泉の湯けむり、そして艶やかに輝く竹や木々の「翠(みどり)」に由来する。竹や石などの自然素材を多用したカウンター8席、個室1室(6席)の落ち着いた空間で、江戸前ならぬ「豊後前」の鮨を会席スタイルで。
大阪、京都の日本料理店など関西を中心に修業を積み、活躍していた、料理長の三好博幸さん。このたび出身地の大分に凱旋した。
メニューは、おまかせの「鮨 会席」(¥28,750)。前菜、御椀、向附、進肴(しいざかな)、鮨、留椀、水物・甘味という流れのコーススタイル。その日の料理内容や食材に合わせ、ワインと日本酒などを提案してくれる 「ペアリングコース」(7杯、¥11,500)とともにいただいた。
まずは、シャンパーニュ「ジョセフ・ペリエ キュヴェ・ロワイヤル・ブリュット・ナチュール」で乾杯。厳選されたシャルドネを72か月間熟成させ、糖分を加えずに作られた極上の1杯だ。
前菜は「由布院鮎焼き浸し」、「蛸柔らか煮」、「鱧落とし」の3種。爽やかな夏を感じさせる料理をシャンパーニュとともに。
前菜の後は鮨が三貫続く。大分・日出で獲れた天然ものの城下(しろした)かれいは、大分を代表する柑橘・カボスの香味を纏う。適度に脂ののった関鯵、そして、長崎産の天然鮪のとろ。ねたに合わせて使う酢飯も変わる。
向附の「鮑柔らか煮」は、柔らかく、海の香りが漂い、鮑本来の味が楽しめた。こちらには、仏・ロワール産の自然派のシュナン・ブランで爽やかに。
進肴(しいざかな)「太刀魚の八幡巻き」は、アスパラガスを太刀魚で巻いた初夏のアレンジ。ワイン酵母を使って仕込んだ、大分・佐伯酒造の辛口純米酒「花笑み ヴァン・ルヴール」とともに。
続いては鮨が八貫。この日は、「むすい」、「あおり烏賊」、「かます」、「関伊佐木(せきいさき)」、「車海老」、「漬け鮪」、「生雲丹」、焼き立ての「玉(ぎょく)」。
店名を冠した「むすい」は、大分の郷土料理「ごまだし」にインスパイアされた、見目麗しいちらしずし。霧に見立てた軽いスモークのプレゼンテーションも当地を思わせる。大分・日田の井上酒造の「ENTO 純米吟醸」を合わせた。
アルコールのペアリングは、食材や鮨との味とアロマの相性、背景にあるストーリーなどを加えた提案がなされた。料理とのマッチングを堪能しながら、美味しい夜は更けていった。
STAFF
Writer: MIHA
Photos & Editor: Atsuyuki Kamiyama
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