異邦人のアングルから日本の港町風情を再発見する「ポナン」のクルーズ

日本の魅力を再発見する、ディスカバー・ジャパンの旅は、半世紀にわたりさまざまな視角から試みられてきたが見落としもあった。ぐるりと列島をとり囲む海上から、日本の姿を眺めてみるというアングルだ。遠い昔、異国から船で日本を訪れた人々のように、未知の情景と出会い、エキゾチック・ジャパンを海洋から感じる体験だった。

LIFESTYLE Aug 9,2023
異邦人のアングルから日本の港町風情を再発見する「ポナン」のクルーズ

冒険心をかきたてられるラグジュアリーなクルーズ

ポナンの画像

2023年、国内での航海を再スタートしたフランスのラグジュアリークルーズ「ポナン」は、日本初のツアーとして、船上から日本を見るエクスペディションとして4つの知的冒険クルーズを提案した。

知的好奇心を揺さぶられるクルーズから、国内最古の海路である、瀬戸内海の小さな港を訪ねるエクスペディションスタイルを選んだ。瀬戸内海の本州サイドには、江戸時代、潮待ちや風待ちで栄えた港町が点在する。景観美だけではなく、名所旧跡を訪ね歩き、歴史や文化に触れることもできる。

このクルーズは、大阪港から出発し、瀬戸内海に浮かぶ犬島、鞆の浦、尾道、御手洗、下蒲刈島に寄港。萩、対馬、麗水(韓国)を経て、博多港に至る8日間の旅だ。

出発地となる大阪港に停泊していたのは全長142m、1万944トンのフランス船籍「ル ソレアル」。乗船人員最大264名の、メガヨットと呼ぶにふさわしい外観を備えたスマートなスモールシップだ。従来イメージする重厚でクラシックな豪華なクルーズ船とは異なるコンセプトでつくられ、大型船では寄港のできない小さな港にも入っていける冒険に最適化された客船である。南極、北極の極地から、パプアニューギニア、南米アマゾンなど、手付かずの自然が残る熱帯地域へも出航している。

ポナンの画像
2013年に就航したスモール・ラグジュアリー・シップ「ル ソレアル」。5つ星クラスの豪華探検船の細やかなフレンチサービスで、大型船では味わうことのできない小さな港などを巡ることができる。

シンプルでスタイリッシュなラグジュアリー空間

プレスティージ スイートとアメニティの画像
左/利用したキャビンは2名用の「プレスティージ スイート」。振動は少なく、エンジン音が気にならない静粛性も両立。アメニティはフランスブランド、スパはソティスなどと提携。エレガントなインテリアも心地よい。 右/乗客専用のスチール製ウォーターボトル。環境に配慮しPETボトルは使われていない。

船内もサービスもラグジュアリーな雰囲気を保ちながら、シンプルでスタイリッシュなデザイン。ピエールフレイのファブリックを使い、フラゴナールのフレグランスが香る。キャビンは、スーペリアステートからオーナーズスイートまで5タイプがあり、こちらもシンプルで上質なインテリアでまとめられ、プライベートな旅のような、開放感があり自由度の高いクルーズが楽しめる。

料理の画像
メインダイニングとなる「ガストロノミック(食通)レストラン」の料理。食に合うワインも用意されている。強いこだわりから、食通の船とも呼ばれる。

美食にこだわり、フレンチのフルコースや、現地で調達した食材を用いるなど寄港地にインスパイアされた料理を堪能できるガストロノミックレストランと、ビュッフェ式のグリルレストランを備える。今回のクルーズでは瀬戸内海の美味を使った刺身や寿司、お酒がふるまわれた。飲食のほとんどがクルーズ代金に含まれるオールインクルーシブとなっている。

料理の画像
ビュッフェ式のグリルレストランもバリエーションが豊富。8日間の旅でも飽きさせることはなく、乗客の大きな楽しみとなった。

パリのプロダンサーによる極上のショーも見どころ

プールの画像
変化する海上の美しい景色を6階のデッキにあるプールから一望できる。

船内には設備も充実。シアター、温水プール、フィットネスルーム、エステティックサロン、マッサージなどを用意。船上時間は自由気ままに過ごせる。

ショーの画像
日本の伝統美を加味するなどショーの演出もさまざな。見応えのあるパフォーマンスに目を奪われる。

船内では、このサイズの客船としては規格外ともいえる、パリで活躍するプロのダンサーによるダイナミックなショーが夜ごと繰り広げられる。乗客の参加するダンスタイムもあり、趣向をこらした極上のエンタメでも時が経つのを忘れさせる。

アレックス・カー氏が語る画像
特別ゲストとしてツアーに参加した東洋文化研究者であり作家のアレックス・カー氏(右から2人目)。古民家の利活用プロジェクトのプロデュースなどの活動も行っている。寄港地の歴史や現状を語りながら、今後についても鋭く分析された。

今回のエクスペディションでは、すべての寄港地の上陸前に船内ブリーフィングが行われ、特別ゲストとして乗船した作家のアレックス・カー氏からも寄港地をより満喫するためのアカデミックな考察とヒントを享受できる。上陸後も寄港地の歴史にまつわる深いレクチャーを受けられるなど、自分の知的興味によってコースを組み立てられるスタンダードな観光ツアーとはまったく違う刺激をもたらせてくれる。

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お問い合わせ先
ポナン
https://www.ponant.jp/

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