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イタリア・ローマで誕生し、各国元首からハリウッドスターまで、セレブリティたちに愛され続ける“ブリオーニ”。クラフツマンシップと革新性が生み出すタイムレスな価値を、体感したい。
“ブリオーニ”というブランド名は、現在のクロアチア領ブリユニ、アドリア海を挟んでイタリアの対岸に位置する島々に由来する。かつてリゾートとして知られた同地における上流社会の紳士たちの装いをイメージし、ナザレノ・フォンティコリとガエタノ・サヴィーニが、1945年にローマにオープンした店の名としたのだった。イタリア東部アブルッツォ州出身のフォンティコリは、作曲家トスティがもたらしたといわれる同地の高い仕立て技術をマスターしたテーラー。そしてビジネスパートナーのサヴィーニは卓越したセンスの持ち主だった。そんな彼らが提供するオーダーメイドの服や洋品は、すぐにローマの紳士たちに支持されたという。
そして“ブリオーニ”を世界的に知らしめる契機となったのが、1952年にフィレンツェのピッティ宮殿内サラビアンカで行われた、メンズファッション初のランウェイショー。以来世界各国でショーが開催され、“ブリオーニ”が表現する、エフォートレスでありながらエレガントな「ローマンスタイル」がアメリカを中心に広く認められたのだった。
さらに1959年にはフォンティコリの故郷であるアブルッツォ州ペンネに自社工房が設立され、手仕事の服づくりを効率化した生産方式が編み出されて、世界中のニーズに対応し得る高級紳士服ブランドが確立されたのだった。
フォンティコリのクラフツマンシップとサヴィーニの時代を捉えるセンスは、現在の“ブリオーニ”にも引き継がれている。高度な仕立ての技術は、フォンティコリが1985年に設立した教育機関にて、次世代へと継承されている。そしてサヴィーニが世界へ発信したローマンスタイルは、いまやメンズガーメントに限らず、各種アイテム、さらにはウィメンズウェアへと発展している。この春新たにオープンする「ブリオーニ大丸京都店」では、その最新形を味わうことができるだろう。
メンズウェアの流行を発信する、イタリア・フィレンツェで開催される展示会「ピッティ・ウォモ」。その源流は、貴族出身のジョヴァンニ・バッティスタ・ジョルジーニがピッティ宮殿で開催したイタリア初の高級ファッションショー。そして1952年には“ブリオーニ”がそこで、メンズとしては世界で初めてモデルがランウェイを歩くショーを行った。
“ブリオーニ”ではサルトリアル(仕立て)な服づくりと生産能力の拡充を両立させるために、ハンドメイドの技術と部分的な機械工程を組み合わせた自社工房を設立し、現在もそこで生産が行われている。さらに創業者のひとりであるナザレノ・フォンティコリは1985年にテーラーリングスクール「Scuola di Alta Sartoria」を設立、後進の育成も行っている。
ジュード・ロウ&ラフ・ロウの親子共演が話題となった“ブリオーニ”の2023年春夏キャンペーン。タイムレスな価値を端的に表現している。
“ブリオーニ”が手がけるウィメンズコレクション「La Don na」。日本では23年の秋冬コレクションより、限定店舗にて展開予定。
ライトブラウンカラーが美しい「ブリオーニ大丸京都店」限定のダブルのスーツ。ヴァージンウールを使った生地は軽く柔らかで、かつシワになりにくい。インナーにはオリーブのニットポロを合わせて。
男性向けのギフトにも最適な、カジュアルシーンで活躍するアイテムも揃う。いずれもエフォートレスかつエレガントなスタイル。ニットポロには肌触りのよいシーアイランドコットンを使用。ブラックグレインレザーのクロスボディバッグのストラップは調節&取り外しが可能。
この春にオープンした「ブリオーニ大丸京都店」は、新たなコンセプトでつくられた、“ブリオーニ”とその地の関係性を表現するショップ。落ち着いた雰囲気の店内には、メンズのテーラード・クロージングはもちろん、カジュアルウェアや靴、アクセサリーなど、幅広いバリエーションのアイテムが揃っている。そしてこの「ブリオーニ大丸京都店」のオープンを記念して、同店の限定アイテムも展開。ヴァージンウールの極細糸で織られた生地を使ったダブルのスーツは、手仕事を駆使する一方で補強など副資材は必要最小限に抑えられ、品格を感じさせながらも軽快な着心地を実現している。
●掲載商品の価格はすべて税込です。
初出:2023年4月15日発行『AdvancedTime』15号。掲載内容は原則的に初出時のものです。
STAFF
Photos: Toru Oshima
Stylist: Tomohiro Saito
Editor: Yukihiro Sugawara
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