（3ページ目）アストンマーティンで京都『MUNIKYOTO by 温故知新』へ。

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心ゆくまで景観を楽しむためのデザイン

客室のほとんどが桂川沿いに面し、客室に足を踏み入れるとすぐに、正面の広くとられた窓からは、一枚の絵のような嵐山の景色が堪能できる。

プレミアコーナーツインの画像 — 「プレミアコーナーツイン」1名￥88,000～（2名1室利用時、1泊2食付き）。

室内はミニマムでシンプルな造り。木のナチュラル感と白を基調とした居心地のいい空間だ。インテリアデザインのコンセプトは「間と余白」、そして、「西洋と東洋」、「伝統と現代」の融和。例えば、ベッド側の壁は、イタリアのスタッコ・アンティコ（漆喰）、TV側は和の漆喰で仕上げられている。

クローゼットやミニバー、冷蔵庫などが、全てスライド式の引き戸の中に収納されるデザインも秀逸である。

午後のひと時は、窓を少し開けて外気を取り入れ、ベッドに横になりまどろむのも気持ちがいい。さらに、各客室ともバスルームからも景色が眺められるように造られている。時間とともに変化する風景を、湯あみをしながら楽しめるという訳だ。

階層によっても景観が異なる。1階「ガーデンテラス」は、客室のテラスの前に主庭「黒の庭」が広がる。「黒の庭」は、嵐山の風景、桂川の流れなどを取り入れたデザイン。テラスで過ごせば、嵐山の自然に溶け込んだアートの中に身を置いているような気にさせられる。

2階の「リバービュー」の客室は、テラスから渡月橋を望む、開放感のある造り。遠目に橋を行き交う人たちの姿も垣間見られる。

和と洋が出会う、コンテンポラリーフレンチも大きな魅力

美食のお楽しみは夕刻から。客室からレストランへは、専用の細いアプローチを通ってアクセスする。ホテルのダイニングは、アラン・デュカス氏が設立したデュカス・パリが担う、2つのレストラン「MUNI ALAIN DUCASSE」と「MUNI LA TERRASSE」。

宿泊者限定のカクテルタイムは、「MUNI LA TERRASSE」にて。

MUNI LA TERRASSEの画像 — カクテルタイムは17:00～19:00。グジュールなどのおつまみとドリンクを。

アペリティフに続いてのディナーは「MUNI ALAIN DUCASSE」へ。専用のエレベーターで地下1階に降りると大人のための空間に到着する。

MUNI ALAIN DUCASSEの画像 — アラン・デュカス氏のコレクションであるオールドバカラが並ぶ店内。

京都はもとより日本各地の厳選食材を使った、コンテンポラリーフレンチを。繊細で美しく、素材の味わいを最大限に引き出し、驚きもある料理の数々。ソムリエが料理に合わせて選ぶワインペアリングとともに。食後には「ル・ショコラ・アラン・デュカス」のショコラを使ったデザートもお目見えする。時間を忘れて美食と美酒を堪能できるのも、宿泊客ならではのこと。