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忙しい日々を過ごしながら、ますます心豊かに、生き生きと輝き続けるクリス・ウェブ 佳子さん。美意識あふれる毎日は整えられたお気に入りのキッチン&リビングで育まれていました。

建築士の父の影響もあって、小さいころからインテリアに興味津々な子供だったというクリス・ウェブ 佳子さん。長年のインテリア好きが高じて、マンションやレストランの内装を企画する仕事も手がける。現在、ふたりの娘と共に、約200平米の築44年になるヴィンテージマンションに暮らす。「築年数を重ねたヴィンテージマンションは、昔ながらにゆったり作られていて、味わい深い気配も魅力です。私にとってのいいものとは、実用的であり、そこにストーリーがあるもの。インテリアや建築でいえば、経年変化の美しさに惹かれるんです。誰かに大切にされてきたものは、新品にはない親しみや温かさが感じられるから」
建築やインテリアを見るための旅行に行くのも大好きで、特に京都は2か月に一度訪ねるほどのお気に入り。「最近では、任天堂の社屋だった昭和初期の建物をそのまま使っている丸福樓というホテルが素敵でした」
おしゃれもインテリアもいいものを大切に使い、娘たちに受け継いでもらえれば、と語る佳子さんが今、いちばん欲しいもの、それは、山の斜面に立つ平屋の別荘。「東京と山の家の二拠点生活をしてみたいんです。息抜きができて、いずれ娘たちに残せる癒しの山の家。建築士の父に設計を頼み、自分らしさでいっぱいの家を建てたい!」。すでに土地を探し始めて早5年。人が集まる家がテーマで、イメージはもう具体的にできあがっている。「今の家もそうですが、いつも友人が集まってにぎやかな家。初めて来た人もくつろげるようなキッチンを中心とした家が理想ですね」

〝いちばん忙しい人こそが最も多くの時間を手にする〟という心理学者アレクサンドル・ビネの言葉が大好き。「子育てを含め、最も忙しかった30代のころに聞いた言葉だったせいか響きましたね。時間の使い方しだいで、同じ24時間でもより多くの経験ができるのだと。でも大きくなった高2の次女からは、ママは忙しすぎて、自分に向き合う時間を避けがちだと指摘されたことも(笑)。次女は自分でメディテーションをよくやっていますが、私にとっての瞑想は、深夜のお掃除と、寝ながら行うセルフエステ的なスキンケアの時間! どちらも頭をからっぽにして集中することで、自分の今の気持ちが見えてきたりするんです。典型的な〝ながら〟族です(笑)」。隙間時間を見つけると、すぐに掃除をし、部屋を整える。国も年代もさまざまなヴィンテージアイテムを中心に、「新旧」「和洋」、そのときどきでピンときた感覚を柔軟にミックスしたエクレクティック(折衷的)なインテリアスタイルの部屋を、常に清潔に保ち、いつでも居心地のいい家に。「頑固で古風だから、本来、伝統的なものが好きだけど、でもなるべく自分の気持ちや世の空気感にも自由に寛容に。自分を信じて、私自身にも寛容でいたいと思います」。お気に入りの空間から生まれる、ていねいな時間の積み重ねが、美しい明日を作る秘訣に違いない。

ロケで訪れたインテリアショップ〝ルイス〟で出会った1960年代のデンマーク製サイドボード。手を加えながら丁寧に長く使われたヴィンテージ家具には凜とした美しさがあることを教えてくれたお気に入り。

パリの蚤の市で見つけたアンティークのカトラリーレスト。毎日のように友人が集まる我が家に似合う温かみのあるもの。

左/「極上素材を職人技術で仕上げたアソース メレのストール。肌に心地よく、部屋や旅先で絶対に必要!」
右/「ジョニー・デップがかぶる穴だらけの帽子に憧れて、私も味わいを楽しむなら今から使わなきゃ、と今年の春にNOZOMI KUROKAWAでオーダー」

「なくなる寸前だった今治のタオルメーカーをあるご夫婦が買い取って立て直したオルシア。乾燥機にかけなくてもふんわり柔らかさが持続するタオルは最強。もうこのタオルしか使えません」

「伊勢のアマネムに泊まった際、その肌触りのよさで虜になったプローのバスローブ。以来、贈り物として選ぶことも」
4年半にわたるNY生活や国際結婚で、インターナショナルな感覚を持ち、翻訳、音楽ライターをこなす傍ら、2011年より、二女を育てるママモデルに。近年では独自の経験やセンスを生かし、空間・商品プロデュースなどでも才覚を発揮。
ロケ地協力/
クチーナ代官山ショールーム
初出:2022年12月4日発行『AdvancedTime』14号。掲載内容は原則的に初出時のものです。
STAFF
Model: Yoshiko Kris-Webb
Photo: Manabu Mizuta(NOSTY)
Styling: Kozue Anzai
Hair&Make-up: YUMBOU(ilumini)
Editor: Maiko Takeda
『AdvancedTime』は、自由でしなやかに生きるハイエンドな大人達におくる、スペシャルイシュー満載のメディア。
高感度なファッション、カルチャーに溺愛、未知の幅広い教養を求め、今までの人生で積んだ経験、知見を余裕をもって楽しみながら、進化するソーシャルに寄り添いたい。
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