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大人は年齢を重ねたキレイにこそ価値がある——自分の顔に重ねられる、人生の年輪が、内外から自然な魅力を発するように、ヘアメイクアップアーティスト千吉良恵子がレッスン。今回は、幸せの横ジワは気にしない、優しい印象の新アイメイク・後編です。
ゆるんで下がった目尻も、目元の横ジワも、歩んできた尊い美の年輪。「大人笑顔の美容塾」では、目元の加齢が目立つ要因とうまく付き合いながら自然でキレイなアイメイクにアップデイト。後編は、ステキな笑顔で無理なくいられる、千吉良流アイメイクプロセス公開です。
前回のおさらいをしたい方は…
> 優しい「大人笑顔のアイメイク」前編はこちら
若い頃に比べて、目尻が下がったように見えるのは、まぶたのたるみで目尻の皮膚がかぶり、下がり目を強調するから。これをカバーしたいからとつい目尻ラインを無理に跳ね上げると、ラインが悪目立ちするうえにひと昔前の垢抜けないメークになり、かえって老けた印象を招いてしまいます。ゆるんで下がった目尻も、目元の横ジワも、幸せな人生の証!その人の歩んできた人生そのものなのだから、ごまかさず愛着をもつべきです。
重要なのは「目元のフレームに逆らわず、それを生かしたメークをすること」。アイシャドーを塗る前にまず、目のフレームどおりに目尻の端まで描く。そのあともう一度端の部分だけ重ねて描けば、少しだけ太さが出て自然にと引き上げ効果が得られます。さらにある部分にだけインラインを入れることで、黒目のエッジが際立ち、くっきりとした目元に。最後にマスカラで仕上げれば弱っていた目元の印象に力強さが復活します。
アイラインはアイシャドーの前に引くのが私流。引いた後にアイシャドーを重ねると、肌とアイラインの色の差をぼかしつつ自然なグラデーションが生まれるので、ナチュラルでやわらかい印象に。カジュアルなメークなら、目の輪郭を再生する基本ラインだけでもOKです。
これまでアイライナーは黒ひと筋!黒で描いたらきつく見えて!と諦めていた人も、軽やかな目元を演出するブラウンのリキッドアイライナーを試してみませんか?ブラウンのリキッドアイライナーは、引き締め効果という点では黒と同じレベルながら、はるかにソフトで自然な印象に仕上げてくれる絶妙な発色です。まるで最初からぼかしたようなニュアンスのある色合いだから、描きっぱなしでも肌にすんなり馴染んでくれるところも便利。厚化粧に見えず、優しい印象に仕上がります。
目尻に向かって幅広のラインにすると、アイシャドウなしでも奥行きのある立体的な目元が完成します。
目の際がぼんやりしがちなアドバンス世代は、下まぶたのラインも上と同じブラウンリキッドライナーで丁寧に縁取って。肌と自然に調和しながら、たるんだ目元を凜々しく引き上げてくれます。
目頭から目尻まで一気に引くのではなく、まず黒目の上部にあたる部分のみ描く。まつげの上からアイライナーを少し寝かせた状態で、スッスッと少しづづ。
目頭のまぶたを持ち上げ、目頭からStep1で描いたラインへつなげるように、小刻みに描く。黒目の上部分のまぶたに描いたラインの太さと合わせるのがポイント。
中央から目尻に向かってスッと真横に描き目尻で止める。ハネ上げると悪目立ちの原因になるので要注意。
真横に引いた目尻ラインと目尻の間を塗りつぶし三角ゾーンを描く。目の横幅を強調する、このひと手間が重要。
下まぶたは目尻側3/4にラインを入れ、上まぶたのラインと下まぶたのラインを繋げる。これにより、横幅がさらに広がり、大きく見える。しっかりとした線だと悪目立ちしやすいので、小刻みに動かしながらまつ毛とまつ毛の間に筆を入れるように。
左から
コシのある細いブラシなので、繊細なラインが描きやすい。引き締め力に優れたマットな濃いブラウンの色味が、シャープな印象の目元に仕上げる。水溶性タイプなのでお湯でオフできるところも嬉しい。
クレ・ド・ポー ボーテ ライナーリキッドアンタンス Brown
目元に優しい印象をもたらす深みのあるブラウン。1本の上下それぞれにブラシを装着。片方はやわらかな毛質タイプで濃く細いラインが描ける、もう片方はチップタイプでまつ毛とまつ毛の間に入り込みやすく、細部まで埋まる。
ほんのり赤みがかかったバーガンディブラウンの色味が、華やかな目元を演出。美容液成分を贅沢に配合しているから、潤いのある目元をサポート。
速乾性があり、まぶたの細かいシワににじみにくく、かぶり気味のまぶたについてしまうこともほぼなし。筆は少しやわらかめ、先端で細いライン、やや力を加えると太いライン、と微調整可能。
STAFF
Photo: Ryo Kosui(model),Minako Kobayashi(still)
Hair & Make-up: Keiko Chigira
Model: Rei Tanaka
Styling & Editor: Aya Kobayashi
Composition: Kyoko Seko
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