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ミッションウォッチに出自を持ち、今も高い機能性で支持されるパネライ。その骨太のスタイルで男性ファンを獲得してきたが、最近ではカラフルなダイヤルカラーやゴールド素材を採用したデザインでファッション感度の高いセレブリティからも熱い注目を集めている。
パネライの原点であるラジオミールは、イタリア海軍、特殊潜水部隊の秘密装備ギアがルーツとなっている。この出自を聞くだけでも世の男性はワクワクするが、任務のために視認性を高めたシンプルなデザインや特徴的なケースフォルムに、現代的な要素を加えることで、近頃は「デカ厚」ブームとは異なる新しいユーザー層を獲得している。特にファッションに敏感な人たちからの注目が高く、女性もファンが急増中だ。
パネライは1860年、ジョバンニ・パネライがフィレンツェで創業した時計店兼工房が始まり。海軍へ水深計や夜間照準器などの精密機器を納入していたが、さらなる要望に応えるため計器や文字盤を発光させるラジウムベースの粉末の蛍光素材“ラジオミール”を開発した。1936年、それを使用して試作した腕時計が「ラジオミール」だ。それは47㎜の大型のクッションケースに、夜光数字、ワイヤーループ式のラグを備えた独特のスタイルを持つ腕時計だった。1938年には特徴的な4つのアラビア数字とマーカーをカットアウトしたプレートの下層に、夜光プレートを置く二重構造の文字盤を採用し、現在のデザインを完成させた。
またラジオミールは海中で使われることを前提としているため、ダイバーズウォッチとしての高い視認性の確保が必要だった。そこで深海の暗闇でも力強く発光する「ラジオミール」の性能が大いに役に立ったわけである。その後、1992年に商業市場に参入すると、その独特な意匠の魅力は世界中で人気を博すこととなる。
そんな骨太な印象のラジオミールだが、今年はそのDNAを継承しつつ、華やかなトレンドのグリーンダイヤルや耐酸化性のある独自素材のゴールドテック™を採用。ケースの厚みは10・15㎜と、パネライのコレクションの中でも最もスリムに仕上げたことで、男女を問わず、スマートにファッションと合わせやすく進化した。アイコニックな意匠を残しつつ、モダンにアップデートを果たしたそんなラジオミールを、世界中のファッショニスタたちが放っておくはずがない。
現在公開中の映画「ガーディアン・オブ・ギャラクシー:VOLUME 3」の主役を演じる俳優クリス・プラット(左)と、パネライCEOのジャンマルク・ポントルエ(右)。
スタイリストのアンドリュー・ウエイツ(左)やメンズファッション業界のカリスマであるニック・ウースター(右)といったファッション関係者からもパネライは支持される。
ミッションウォッチに出自を持つパネライらしく、トレンドのカラーダイヤルもミリタリーグリーンを採用し、サンブラッシュ仕上げで高級感を出した。もちろんサンドイッチ構造のダイヤルは、12と6のアラビア数字とバーインデックスがスーパールミノバによって暗闇でもグリーンに光る。
ラジオミールケースに、独自素材のゴールドテック™を採用。一般的なゴールドとは異なり、銅とプラチナが配合されている。濃いレッドカラーを帯び、金属の酸化を防ぐため、美しさを長くキープできる現代的な素材だ。ムーブメントには薄型のキャリバーP.900を搭載し、薄さ10.15㎜とスマートな外装を実現した。
80年前に誕生した47㎜のオリジナルのラジオミールを現代的にアレンジしてケース径40㎜、厚さ10.15㎜のスタイルに仕上げた新型のラジオミール。クアランタとはイタリア語で40を意味し、40㎜のケースサイズを表している。ワイヤーループ式のラグ、クッション型ケース、クラシカルなダイヤモンド型リューズ、サンドイッチダイヤルの伝統的な意匠はそのままに、スリムケースに豊富なダイヤルカラーを揃えた新時代のラジオミールだ。ムーブメントは日付表示輿3日間パワーリザーブを備えながら、厚さ4.2㎜に抑えた自動巻きP.900を搭載する。
パネライ初のアニュアルカレンダー機構を搭載したラジオミールは、外周に行くほどブルーが濃くなるグラデーションダイヤルを採用。3時位置に設けられた小窓で曜日と日付を表示し、ダイヤル外周のディスクが月に一度回転することで3時位置に固定された矢印の位置で月が表示される。手染めのブルーのマットアリゲーターストラップとダイヤルカラーがマッチし、クラシカルで上品なスタイルにまとめ上げる。ケースサイズがやや大きいが腕を細く見せる効果もあるので、女性もチャレンジしたい1本だ。
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初出:2023年7月1日発行『AdvancedTime』17号。掲載内容は原則的に初出時のものです。
STAFF
Writer: Katsumi Takahashi
Editor: Atsuyuki Kamiyama
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