骨格や顔筋の衰えが気になったら、ハリのある丸みをつくる千吉良恵子流「骨格美矯正3Dメイク」

お手入れはしているはずなのに、こめかみや額が凹んだり、高さがあった頬が平坦になったり、輪郭、ゆるみ顔が四角く見えたり・・・。皮膚がたるんでシワが深くなるだけでなく、顔のかたちそのものが変わってきたような気がしませんか？

それらの原因は、加齢とともに肌のハリや弾力に大きく関係するコラーゲンやエラスチンなどの繊維の働きや、産生量の低下。さらに筋肉が衰え、代謝機能が低下することにより、余分な脂肪や水分、老廃物を蓄積しやすくなり、その重みに引っ張られて下垂するからです。

そんな最悪な状態を防ぐために、ハリとツヤを育むスキンケアを心がけることも必要ですが、理想の域に達するまでにはある程度の時間がかかってしまいます。マスクを外す機会が増え、一刻一時を争うこれからの時期、もはや肌質だけを見つめていればいいお年ごろではありません。

そこで注目したいのが、スキンケアよりも簡単に即予想以上の効果を発揮する＋αのメイク術。デイリーのベースメイクに、ピンポイントで修正するスペシャルコスメを加え、気になる凹みやもたつきを目立たなくさせるテクニックです。使用するのは、コンシーラーとチーク、そしてシェーディング。まずコンシーラーでたるみ部分の影をとことん消しつつ、凸映えする効果的なラインを入れ、次に正しい頬骨位置を意識したチークで若々しいふっくら頬に偽造、最後に顔周りのシェーディングで曖昧になった輪郭を引き締めます。そうすると、まるで3D並みの立体効果で、顔全体がキュッと持ち上がり、若い頃の溌剌とした美骨格印象に。

年齢とともに輪郭や肌、表情も当然変化します。その変化に合わせて自分に最適な＋αコスメを選び、欠点を自然にカバーしましょう。この一手間が、今の自分の魅力を最大限に引き出すことに繋がるのです。　

骨格を本来あるべき位置に見せる！3D効果の高い３つのメイクテクニックをレッスンします

【STEP１ ハイライト編】

「ハイライト」で頬骨ライン、額に光を集め、立体感のあるメリハリ顔に

年齢を重ねるとたるみで肉が下がり影をつくる…。これはファンデーションでは隠しきれず、老けて見える原因のひとつ。そんなたるんだ肌をリフトアップさせるには、ハイライトの光効果を活用し、頬骨ラインと頬のポイント部分、額を際立たせることが重要。使用するのは、自分の肌よりもワントーン明るい筆ペンタイプのコンシーラー。筆ペンタイプなら、液がゆるめで、肌にのせたときに厚ぼったくならず悪目立ちしません。パール入りのものを選べば、ツヤ感が増し、くすみも払拭できる効果もあります。

Amplitude リキッドコンシーラー　

水性成分がベースに含まれたなめらかな感触のコンシーラー。みずみずしく広がりながら、肌にすっとなじんで密着し、ヨレずに仕上がる。ナチュラルな光沢感で肌を瞬時にトーンアップ。

RMK ルミナス ペンブラッシュコンシーラー 05

肌にぴったりフィットさせる高密着オイルを配合。薄膜な仕上がりだからカバーしているのにナチュラルで軽やかな仕上がりを実現。さらに球体の光拡散パウダーが、凹凸を整え、明るさをプラス。肌の完成度がアップする。

クレ・ド・ポー ボーテ コレクチュールエクラプールレジュー

発光作用のあるパールや、やわらかな明るさを添える赤と黄色のパールを配合。上品な輝きでナチュラルな艶感のある理想肌に。スキンケア成分も配合されいるので保湿効果も高く、潤いが長時間持続する。

光沢とエッジと効かせる千吉良流「ハイライト」の塗り方

頬骨の上と口角から耳の方向に向かってさっとなでるようにひと塗りします。上下ともに45度を意識して描くと、より丸みのある印象に。のせた後は、指先を使って、トントン軽くたたくようになじませて。

年齢を重ねて凹んでしまった額の中央も光を集めて立体感を。眉間の上を底辺として三角形に入れます。眉頭よりも、外側にならないように注意を。

【STEP２ チーク編】

血色＆ハリをもたらす「コーラルチーク」で頬をキュッと持ち上げ立体感をつくる！

千吉良流「骨格美矯正３Dメイク」のなかでチークの役目は、たるみで下がった頬を上へ上へと持ち上げハリのある肌にリフトアップさせることです。まず色選びは肌がパッと明るくなるコーラルに限定。チークが作為的に見えないよう、肌に自然になじむかどうかが選択基準。日本人の黄みがかった肌に浮かないコーラルは、足りない血色感をプラスできるし、頬をふっくらと引き上げる錯覚作用で小顔効果も生まれます。しかもアイメークとリップのつなぎ役となり、メーク全体が若々しく幸せそうに見えるところも魅力です。

エスティ ローダー ピュア カラー エンヴィ ブラッシュ S

きめ細やかなパウダーが、ふんわりとなめらかに頬を包み、たるみやむくみで埋もれた骨格を自然に際ださせ、内側からふっくらと健康的な美しさを実現。鮮やかなコーラルカラーのパウダーは、クリスタルのように輝くポリマーで包んだ粉体を採用しているので、時間が経っても濁らないのが魅力。

SUQQU メルティング パウダー ブラッシュ 09

パウダーでありながらしっとりとした質感を実現するため、オイル成分や新たな原料構成を採用。密着度に優れたパウダーが、肌に自然になじみ透明感のある頬に仕上がる。輝く微細なピンクパールをたっぷりと含んでいるので、頬の高い位置に光沢感が生まれ、頬骨を強調しメリハリ顔に。

ローラ メルシエ ブラッシュ カラー インフュージョン R1

ベージュ、ピンク、ゴールドの3種の微細なパールが、たるみで下がった頬に立体感を演出。自然な血色を再現してくれる絶妙な色合いで、くすみ肌を明るくし、美肌に見せる効果も。透け感のある軽快なパウダーなので、色の濃淡も思いのままだから、チークに苦手意識がある人向き。

たるみ頬を引き上げる千吉良流「チーク」の塗り方

注意をしたいのは、チークをのせる範囲。若い頃のようにくるくる丸くのせたのでは、リフトアップ効果が得られません。ほうれい線の指1本分上からこめかみに向かって、斜め上方向に、ここも45度を意識してブラシを動かす。頬骨の一番高い位置まで幅広に楕円形に塗るのがポイントです。ほうれい線の上に色がのってしまうとたるみが強調されてしまうので注意を。