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世界のキッチンを知り抜くジャーナリストがAdvancedTime世代に紹介したい、いま旬のイタリアキッチン、厳選の4ブランドとは?
キッチンはもはや料理や家事だけの場所ではありません。知的で感度の高い層の家づくりにおいて、キッチンは我が家の中心。アイランドスタイルで、家具として空間に溶け込む「インテリアキッチン」に注目が集まっています。
その牽引役となっているのがドイツ、イタリア発の海外ブランドキッチン。日本では機能面から長らくドイツキッチンの人気が高かったのですが、この数年、続々と日本に上陸しているのがイタリアのブランドキッチンです。東京・表参道や外苑前のブランドストリートには、家具に加えてキッチンブランドのショールームが激増。大阪、名古屋、福岡といった主要都市にもサテライトショールームを持つブランドも多く、全国的に知名度が高まっています。
日本に輸入されるイタリアブランドは、本国でもトップクラスとされる極上品ばかり。一般的な量産キッチンと違い、家具と一緒に考えられたデザインや、木材や天然石、塗装に至るまでの洗練された素材感からは、芸術の国の美意識が感じられ、各ブランドが個性と哲学を持っていることにも魅了されます。まさにストーリーのある愛車や時計、ファッションを手に入れるのと同じように、キッチンを選ぶ時代がはじまっているのです。
ここでは特に敬愛すべき個性を持った4ブランドをご紹介しましたが、他にも「メイド・イン・ジャパンキッチン」や「オーダーメイドキッチン」など、インテリアキッチンの選択肢は広がっています。
豊かな人生のパートナーとなってくれるキッチン。家づくりの時にはぜひ考えてみてください。
ミノッティクチーネは天然石や極上の木目、金属で仕上げるスーパーミニマルなデザイン。写真のモデルは『テラ』。
モルテーニの『インターセクション』は軽食テーブルとキッチンが直角に交差するテーブル一体型キッチン。
アルクリネアの『イタリア』はシェフズテーブル風キッチン。プロの料理人を呼び、自宅で料理してもてなすセレブの自宅向けに開発されたそう(日本ではアドヴァングループが取り扱い)。
バルクッチーネの『ジーニアスロッチ』は、キッチン扉にマーブルモザイクや真鍮など、イタリアの職人が手仕事で仕上げる美しい工芸パーツを組み込めるアートなキッチン。
本間美紀(インテリア・キッチンジャーナリスト)
インテリア視点からのキッチン、家具、住まい、家電、キッチンツールまで、デザインのある暮らしの取材を得意とし、 デザインやインテリアと暮らしを両立させたハイエンド住宅取材は300件以上。住み手とつくり手、 両サイドからのインタビューを重視し、ドイツ、イタリア、北欧など海外取材も多い。著書は『人生を変えるINTERIOR KITCHEN』など。
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初出:2023年4月15日発行『AdvancedTime』15号。掲載内容は原則的に初出時のものです。
STAFF
Writer&Editor: Miki Homma
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