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希少なゴールデンカラーをグラデーションで並べたり、黒蝶真珠の大珠にダイヤモンドをあしらったり…。ひとつとして同じものがない自然が生み出す素材そのものと、熟練した技術。まるで芸術品のような一点を、ときにはラフにつけるのが、気分。
面積は小さくても、ジュエリーは自分らしさを表す領域です。トライ&エラーを重ねて似合うものを探ってきて辿り着いたのは、パール。パールは貝殻に守られながらも、凪も時化も越え、唯一無二の一粒に成長します。これを女性の人生にたとえるのは少々気障ですが、これからの時間をともに歩みたいのは、秘めた強さを感じるパールジュエリー、中でも、巻が厚くて品質の高い大珠や、同じ形はこの世にふたつとない自然の風合いが残るバロックパールです。色も形も緻密なデザインも、一点ものが放つその輝きはまさに「自分だけ」のもの。そんな高貴なジュエリーも、成熟した今だからこそ、過剰にならず、自分のスタイルになじませていけるはず。
長く生きれば、だれにも自分だけの物語があります。特別なパール、今日は思い切って革ジャンに合わせて、そんな物語を解き放ってみませんか?
初出:2019年01月01日発行『AdvancedTime』00号。掲載内容は原則的に初出時のものです。
STAFF
Photography:生田昌士(Hannah Management)
Styling:酒井美方子 Mihoko Sakai
Realization:小池百々子 Momoko Koike
Cooperation:Archeologie/Obje d’art, ホテルアラマンダ
TAGS
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