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誕生当初はベゼルのビスは同じステンレススティール製であったが、ネジ穴の傷つきや腐食を考慮してホワイトゴールド製に変更された。一見すると同じシルバー系の色味だが、パラジウムが混ざり、表面をポリッシュ仕上げにした、ホワイトゴールド製のビスのほうがやや白っぽく見える。これはすべてのロイヤル オークに共通する仕様だ。
ステンレススティール製のケースは艶消しのサテン仕上げの面と、光沢のあるポリッシュ仕上げの面を巧みに使い分けることで、立体的に見えるように仕立てた。手作業による加工は手間がかかるが、これにより獲得した美観は、この上ない高級感を湛えるようになった。
ブレスレットは、バックルに向かって徐々に細くなっている。つまり、コマサイズの種類が多いということ。同時にそれだけ製造工程が増えることを意味する。しかし、その分、着け心地はしなやかで快適だ。もちろんケース同様に、丹念に仕上げが施されている。
アニバーサリーを祝した37mmの3針モデル、38mmと41mmの2種類のクロノグラフモデルが登場。新型キャリバーの採用や50周年を示す特別なディテールが施されている。
1972年オリジナルモデルを再現したナイトブルー、クラウド50と呼ばれるダイヤルカラーを採用。ケース径は37mmに、3針仕様の新キャリバー5900を搭載。自動巻き。ステンレススティールケース。ケース径37mm。
2サイズ発表されたクロノグラフのうち、こちらは従来のクロノグラフのキャリバー2385が搭載される。ダイヤルはゴールド製のアップライトロゴに変更され、高級感が増した。自動巻き。18Kピンクゴールドケース。ケース径38mm。
フライバック機能を備える完全自社開発製造のキャリバー4401を搭載した新型クロノグラフ。毎時28800振動で70時間のパワーリザーブを備えた上位モデルだ。50周年記念ローター搭載。自動巻き。ステンレススティールケース。ケース径41mm。
初出:2022年4月16日発行『AdvancedTime』11号。掲載内容は原則的に初出時のものです。
STAFF
Photos: Audemars Piguet(Japan),gettyimages
Writer: Katsumi Takahashi
Editor: Atsuyuki Kamiyama
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