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素材を最大限に活かした一品を提供する。 作り手にとって永遠とも言えるこのテーマに真摯に向き合うシェフのレストランを、新世代のグランドツアラー(GT)で訪ねた。
霊峰・富士を望む静岡県御殿場市に、本場パリでアジア人として初めてミシュランの三つ星を獲得した小林圭氏と、日本を代表する老舗和菓子店“とらや”のコラボレーションによるフレンチレストラン「Maison KEI」がオープンした。世界的にも注目を集めるシェフのレストランとあって、1月30日のオープンから今日まで、連日多くの食通が足を運んでいる。
「御殿場は富士の名水で育った野菜や、駿河湾の新鮮な魚介類が手に入ります。この地ならではの食材に触れ合える喜びや素材の命に敬意を払いながら、最高の料理を仕上げてお客様に楽しんでいただきたいと思っています」。そう話すのは小林氏の右腕としてMaison KEIの厨房を預かる佐藤充宜シェフである。
そんな素材と味の追求は、今回の旅のパートナーに選んだマクラーレンGTにも同じことが言える。レーシングフィールドから生まれたカーボンモノコックをベースに仕立てられたGTは、高い運動性能を誇るスーパースポーツとしてはもちろん、快適な高速移動を易々とこなすグランドツアラーとしての個性を高次元で獲得した一台。気鋭のシェフによる料理とスーパーGTの研ぎ澄まされた味は、今まで経験し得なかった大きな喜びをもたらしてくれる。

運動性能だけでなく快適性も高次元で確保しているのがGTの真骨頂。ゴルフバッグを積める実用性も備わる。

東名御殿場インターを降りて仙石原方面に向かってすぐの左手、東山地区の森に溶け込むようにたたずむのが、Maison KEI。木のナチュラルな質感を活かした室内では、リラックスしながら料理が楽しめる。

右上/パリのRestaurant KEIでも供される小林 圭シェフのシグネチャー「庭園風季節のサラダ」は、静岡県産野菜を使ったスペシャルバージョン。
右下/季節毎にフルーツが替わるシグネチャーデザートは、焼いたメレンゲのヴァシュランにとらや特製の餡をベースとしたソースが添えられる。ここでしか味わえない一品だ。
左/地の物を活かしたメインの一皿「金目鯛のうろこ焼き イカ墨のピストゥー」。
ランチコースは¥4,500から、ディナーは¥5,500からとリーズナブルに楽しめるのも魅力のひとつ。

| 主要諸元 | |
| エンジン | 3,994cc V型8気筒 DOHC ツインターボ |
| 最高出力 | 456kW(620ps)/7,500rpm |
| 最大トルク | 630Nm/5,500〜6,500rpm |
| 全長/全幅/全高 | 4,685×1,925×1,215㎜ |
| 車両重量 | 1,530kg |
| 車両本体価格 | ¥26,950,000 |
初出:2021年9月25日発行『AdvancedTime』09号。掲載内容は原則的に初出時のものです。
STAFF
Photos: Kazumi Ogata
Writer: Tsuneharu Kirihata
Editor: Atsuyuki Kamiyama
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