食の最先端はラスベガスにあり

トレンドセッターが集うクールなレストラン＆バー

ラグジュアリーかつスケールの大きな体験を求めて、本物を知る大人が集う街、ラスベガス。アスリート級のパフォーマーが出演する世界最高水準のショーやアメリカ最大級のハイブランドのショップが集結するショッピングモールなど、圧巻のスポットがずらり。そして今、特筆すべきはなんといってもフードシーン。各国のセレブリティシェフや巨匠のレストランが続々とオープン、一都市でワールドグルメツアーが完結するほどの充実ぶりで、世界中の美食家の注目を集めています。

その象徴的な存在が、NY発の「ノマド・レストラン」。気鋭のアーティスト、ジャック・ガルシア氏デザインによる書棚に囲まれたシックな店内に集うのは、贅を知り尽くし、感度も高いビジネスマンやクリエイター、ヤングセレブたち。ミシュランスターシェフ、ダニエル・ハム氏が監修するシグニチャーメニューは、皮目の下にフォワグラとトリュフが仕込まれたローストチキンや、海の幸にハーブやナッツなど細かな細工を施したフリュイ・ド・メール。シンプルに見えながら微に入り細を穿つこだわりに、食のトレンドの縮図が見えます。そんなラスベガスを知らずして、現代のフードシーンは語れません。

The NoMad Restaurant The NoMad Bar

「パークMGM」内にオープンした「ノマド・ラスベガス」の1階。25000冊の書籍が生み出す本物感あふれるアンビエンスは圧巻。フュージョンアメリカンのメニューはアラカルトのみ、この季節は白トリュフのパスタも人気。ブルゴーニュやボルドーはもちろん、モダンなスタイルのNYワインも充実しています。向かいにあるバーでは、スカル型のカップに入ったクラシックカクテルや、ココナッツジュースを使ったヘルシーなデトックスカクテルなど、バーのトレンドを反映した品揃えで昼間からにぎわいます。心地よいざわめきをBGMにくつろいで。

Restaurant Guy Savoy 最高の素材と技術が光るフレンチの殿堂

ミシュラン三つ星のパリ本店以外で唯一の店舗であり、フォーブス・トラベルガイド五つ星をキープするレストラン。パリ同様にエシレバターとブレッドワゴンの優雅なサービスから始まりますが、メインにはA5ランクの和牛を用いるなど、各地から厳選した素材でラスベガスオリジナルの最高品質のメニューを提供。『ワインスペクテーター』誌で受賞したワインディレクターのアンドリュー・ハーレーがセレクトするワインリストも見逃せません。

Picasso ピカソの名画に囲まれてアーティスティックな時を

ピカソ作品とベラージオの噴水ショーを眺めながらディナーが楽しめる、ラスベガスならではのエンターテインメント性にあふれたレストラン。2種類のコースメニューを用意、常時1800本をのせるワインリストは、フランスのグランヴァンのほか、ベガ・シシリアをはじめとする、全米一というハイクラスのスペインワインが並んでいるのも特筆に値します。

Tableau プールに臨むテラスでご機嫌ブランチを

旅先でその日の計画を練るためにも優雅なブランチは重要。フレンチシェフのルネ・レンジャーによるガストロノミー級のスモークサーモンのエッグベネディクトや、サクッ、フワッとした食感がフルーツのソースと絶妙にマッチする絶品ワッフルを。新鮮な素材をゆっくりと搾った栄養満点のコールドプレスジュースとともにどうぞ。

Jaleo by Jose Andres モダンタパスはイベリコ豚とジントニックで

スパニッシュのスターシェフ、ホセ・アンドレスが手がけるモダンタパス。店内のセンターには巨大な窯で、主役となる最上級のイベリコ豚がじっくりとローストされるのを見ることができます。アペタイザーはもちろん各種ハモンイベリコから稀有なスペインチーズ、そしてイベリコ尽くしのスライダーも絶品。スペインでも広く愛されているというクラフトジントニックとのペアリングもユニーク。

Rosina Cocktail Lounge とびきりヒップなカクテルがベガスの夜を彩る

見た目に美しくライトなカクテルがトレンドのラスベガスで、最前線を走るバー。まずはラムやテキーラをベースにクラッシュアイスをアーティにあしらったジュレップを。マジシャンのごとく鮮やかな手つきでシェイカーを操るさまや、シェフさながらの華麗なデコレーションに気分も高揚します。マンハッタンをはじめとするクラシックカクテルがおいしいのもトップバーの条件。店内は広くないので予約必須。