語る「耳」たち

滝の水滴のような輝きを再現したダイナミズム

滝が流れ落ちるような力強い動きを、大珠のパールと幾重にも連なるダイヤモンドで表現。耳に着けた時、鎖骨に届きそうな長さの直線が美しい、モダニティ溢れるデザイン。

豊かな表情のサークルモチーフがユニークにフィット

パールをまとった耳は、まるでそれを育んだ貝のようにも見えてくる。ゴールドが描く自由な曲線は宇宙を思わせ、海と空の不思議なつながりを感じさせる。この耳は、どんな声をもっているのだろう？思わず声をかけてしまう――

オーセンティックな美しさを放つパールを軸に、宙に浮いたような2つの楕円形フープが耳元をユニークに飾る。存在感のある優しいSAKURAゴールドも視線を誘う。
イヤーカフにもイヤリングにもなる2WAYクリップ。真珠を円に沿って見事に連ねた緻密な職人技が光る。

個性が際立つ浮遊感のある美しいフォルム

楽しげに揺れるカラーストーンを着けた耳が雄弁に語りかけてくる。新たなる時代、ルールを超えた先にあるものをこのパールが照らし出す。

浮き立つように角度をつけたふたつのフープに、大珠のパールと動くと揺れるグリーンのグロッシュラライトガーネットのドロップをセット。耳元を大胆なフォルムで飾るバランス感が絶妙。
航路の指標となるブイをダイナミックにデザイン。着けると指と指の間でパールが輝く、存在感が際立つ設計。

波の弾ける様と海の神秘をアートのように表現

静かに輝くパールと、煌めくダイヤモンド、どちらか選ぶのではなく両方の良さを身に着ける。でもあくまでも潔く、シンプルに。これが今のMY STATEMENT。

寄せては返す波のうねりをイメージした、躍動感のあるデザイン。光り輝く先端のダイヤモンドは、波が砕けて飛沫が弾ける様子を表現。
着想源は、オーロラのように輝く海の光。ダイヤモンドに包み込まれるようにパールがレイヤーにセットされた、アーティスティックなデザイン。

“TASAKIアトリエ〟を牽引するクリエイティブ ディレクター プラバル・グルン氏へ5つの質問

大胆かつモダンなデザインのグルン氏のジュエリーは、2018年のデビュー時から驚きと賛嘆をもって迎えられてきました。中でも特徴的なのは今回の特集でも取り上げたイヤージュエリーです。パール、そして耳のジュエリーへの想いを5つの質問で聞きました。

Question 1　真珠に惹かれる理由とは？

パールには力強いエレガンスがあります

「ノスタルジーやロマンスを想わせながら、 同時にとてもモダンでラグジュアリーなマテリアルです。艶や照り、エレガントさやそれができるまでの過程…自然が生んだ、シュールレアリズムな 構造をデザインに反映させています」

Question 2　デザインする上で反映する人物像などはありますか？

モダンで情熱にあふれた女性をイメージしています

「既成概念を壊すことを恐れない力強さに、さりげないフェミニニティを加えながら、彫刻的かつ多次元的な感覚を もったジュエリーをつくっています。ただ、いつもIncｌusivity（包括性）やDiversity（多様性）を念頭においています。Stronger in colourという精神を反映して」

Question 3　ジュエリーの魅力とは？

第2の皮膚のように毎日身につけ、その美しさに虜になり、活力を与えてくれる ところでしょうか

「私のジュエリーがそんな存在であるように願います！」

Question 4　コレクションにはなぜ耳のジュエリーが多いのでしょうか？

耳はデザインする上で、美しいパーツなのです

「特にイヤーカフなど、構造的で建築的なデザインのイヤリングを生み出す機会が多く、私のコレクションの主なアイテムです。2019年秋のショーでは、耳の周りを軌道のように取り巻く、天空のような感覚をもつイヤーカフをつくりました」

Question 5　大人になることの素敵さとはどのようなこと？

月日の経過は、知性とエレガンスをもたらします！

PROFILE

クリエイティブ ディレクター

Prabal Gurung

シンガポールに生まれ、ネパールで育つ。1999年よりニューヨークに移住。2009年に自らの名前を冠したブランド「PRABAL GURUNG」をスタート。独自の配色やパターンのコレクションは、セレブの愛用者も多数。
2017年、TASAKIのハイジュエリーライン“アトリエ コレクション”のクリエイティブディレクターに就任。

初出：2019年11月23日発行『AdvancedTime』03号。掲載内容は原則的に初出時のものです。