「時」を超え、永遠に生き続ける美しさとスタイル

「カルティエ」の貴重な作品が多数公開

地球誕生から未来へ。ダイナミックな歴史と文化に思いを馳せたカルティエの荘厳な展覧会がこの秋開かれる。

FASHION Dec 4,2021
「時」を超え、永遠に生き続ける美しさとスタイル
会場では骨董と組み合わされた室礼でトレジャーピースを魅せる。ジュエリーの卓越したデザインとテクニックに目を奪われる。
《ネックレス》カルティエ、2018年 ゴールド、ダイヤモンド、エメラルド、スピネル、ガーネット、ターコイズ、オニキス
個人蔵 VincentWulveryck © Cartier

46億年――。この秋、東京・六本木の国立新美術館で地球のダイナミックな歴史と文化に思いを馳せたカルティエのデザインを紐解く荘厳な展覧会が開かれる。「時間」というテーマで、世界で初めて1970年代以降の現代作品に焦点を当て、約300点の作品が登場。その半数近くは、世界中から厳選された個人所蔵の作品たちだというから、その希少性もはかり知れない。

カルティエの芸術性、創造性、そして技術の象徴的存在である「ミステリークロック」。色彩、フォルム、デザインによって素材からいかに本質的な美を抽出してきたかを俯瞰できる「ティアラ」や「ネックレス」の進化。不朽のアイコン「パンテール」などのアイコニックなハイジュエリーも出展されるなど、バラエティ豊かなラインアップに期待が高まるなか、特筆すべきは会場構成を杉本博司と榊田倫之による「新素材研究所」が手がけるということ。悠久な時間の営みが想起させられる素材(例えば、今回の展示では春日杉や大谷石など)を用いた空間や、カルティエのジュエリーとの有機的な素材の出合いも見どころ。地球誕生から、未来へ。確かなマテリアルと美を追求する叡智が紡ぐ神秘的な空間で、「時」を駆けるロマンに浸りたい。

Information

「カルティエ、時の結晶」

2019年10月2日(水)~12月16日(月) 国立新美術館 企画展示室2E

展覧会ホームページ:https://Cartier2019.exhn.jp
観覧料:一般¥1,600(当日)・¥1,400(前売/団体) 大学生¥1,200
(当日)・¥1,000(前売/団体) 高校生¥800(当日)・¥600(前売/団体)
※前売り券発売期間は10月1日(火)※国立新美術館は9月30日(月)まで。
休館日:毎週火曜日(10月22日〈火・祝〉を除く)、10月23日(水)
開館時間:10:00~18:00(毎週金・土~20:00) 最終入場:閉館30分前

関連イベントも開催!

「LES MOMENTS CARTIER-ART DE FAIRE
-カルティエが魅せる職人技」が、10月2日(水)~14日(月・祝)※8日(火)は休館、
東京ミッドタウンの21_21 DESIGN SIGHTギャラリー3で開催されます。
フランスから来日した職人によるデモンストレーションなど、メゾンの真髄を
体感できる機会をお見逃しなく! 10:00~17:00、入場無料。

初出:2019年09月23日発行『AdvancedTime』02号。掲載内容は原則的に初出時のものです。

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