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そろそろ次の旅の計画をたてたくなってきた。食を愛するものならば、行き先を決める大きな要素となるのがレストラン。今では自身でネット検索すれば、レストランに関するあふれんばかりの情報を得ることができるが、個人的な主観に惑わされてしまうこともある。客観的な情報を得たいときに役立つのが、ジャーナリスト視点で書かれたレストランガイド「ゴ・エ・ミヨ」。2023年版は、全都道府県を網羅し、501軒のレストランが掲載されている。
「ゴ・エ・ミヨ」は1972年、ジャーナリスト、アンリ・ゴと、クリスチャン・ミヨによりフランス・パリで刊行されたレストランガイドブック。現在は世界15ヵ国で出版され、日本版はアジア地域で唯一の展開国として2017年より刊行されている。
ガイドブックとしての大きな特徴は、料理人、使われる食材、サービス、テーブルウェアなどレストランとしての格付けをするだけでなく、シェフを支える生産者、職人、そしてテロワールなどその背景にまで注目し、総合的に評価していることにある。
今年発刊された2023年度版「ゴ・エ・ミヨ 2023」では、新たに東北地方が加わり、全国47都道府県、501店舗の情報を紹介。〝初の″日本全国版となり、旅先での食事を楽しみにしている者にとっては、より有用なガイドブックになった。
毎年、シェフやソムリエなどに9つの賞が贈られ、今年の受賞者は12名。都内で授賞式が開催された。9つの賞とは、「今年のシェフ賞」「明日のグランシェフ賞」「期待の若手シェフ賞」「トランスミッション賞」「ベストパティシエ賞」「ベストソムリエ賞」「ベストサービス・ホスピタリティ賞」「トラディション賞」「テロワール賞」。
ゴ・エ・ミヨの精神とも言うべきは「新しい才能の発見」や「その土地ごとの食文化 “テロワール”」。日本でも、ここ数年、テロワールをうたう魅力的なレストランが全国にわたって増え(地方だけでなく都市部でも)、AdvancedTime編集部では「テロワール賞」に注目している。
「ゴ・エ・ミヨ」によると、「テロワール賞」はその土地の風土や食材、育まれてきた文化を尊重しつつ、食材または料理を通じて独自の挑戦を試みている、生産者または料理人へ贈られる。
振り返ると、2022年は、3名の料理人が受賞。
2021年は、3名の料理人と生産者が受賞している。
2023年「テロワール賞」受賞者は、千葉県「シェフズガーデン エコファーム・アサノ」の浅野悦男氏と、山形県「アル・ケッチァーノ」の奥田政行氏の2名。
浅野氏はいわゆる「野菜農家のレジェンド」。野菜が生まれた土地の環境を再現することに努め、余分な栄養を与えずに育てる農法で、野菜そのものの力を引き出す。近年は作業場にテストキッチンを設け、収穫した野菜の温度を変えて試食するなど料理をする側の視点にも立ち、料理人と意見交換を行い、料理と栽培にフィードバックする。
また、奥田氏は、2000年に山形に「アルケッチャーノ」を開店し、当時はあまり興味を持たれなかったテロワール推しのシェフとして注目される。今では山形のみならず、さまざまな地域で食をプロデュースし、「テロワールの伝道師」という存在に。2022年に移転した新店舗は地域の自然を学ぶ「ガストロノミーツーリズム」の拠点、全国の若手料理人や地域の生産者も含めた研修の場にもなっている。
各氏のインタビューは、同誌に詳しい。
「ゴ・エ・ミヨ 2023」では、東京に続き、北海道から沖縄までの順で501軒が紹介されている。ページを繰ると、店までの道程から、店やもてなしの雰囲気、過ごし方などがジャーナリスト視点で書かれている。シェフの経歴は羅列ではなく、どこで何を学んで今に続いているかがわかる。
有名店や自分が行ってみたい店だけでなく、偶然に開いたページなど、自分の興味のあるジャンル以外を読んでみるのも面白い。読むほどに、料理や店、シェフだけではなく、その背景にあるものまでを旅の目的に加えたくなる1冊だ。
STAFF
Writer: Fukuko Hamada
Editor: Atsuyuki Kamiyama
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