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年齢を重ねたキレイを目指すなか、絶対アップデイトが必要なポイントがあります。眉の流行は年齢を表し、たるみで美バランスも崩壊。ヘアメイクアップアーティスト千吉良恵子が誰でも似合うタイプ別「新大人の眉ルール」を伝授します。
眉の形に翻弄されてきたアドバンス世代。80年代の太眉ブームの後、ダンスミュージック系の歌手をお手本にしたアーチ型細眉へ。そして、90年代に入るとスーパーモデルブームで流行った眉山を強調した鋭角的な眉、そして近年では韓国アイドルのストレートの太眉…その時々のトレンドに沿った太さや形に眉を変えてきたものの、いじりすぎた末、今ではどうすればいいのか・・・もう、お手上げ状態! 仕方なくここ数年は同じ形にしている人も多いのではないでしょうか。しかし、顔のたるみや表情筋の緩みによって、眉間とまぶたの上下の幅が広がり、眉が美しく見える本来の位置からずれて見えるという老化現象が表れている今、昔と同じ眉をしていると、どこか違和感があり、より老けた印象に見えてしまいます。そこで形の歪みを矯正し、眉を美しく見える本来の位置にリセットして見せる千吉良流テクニックを提案します。
眉は絵画における額縁、と喩えられるように、顔全体のメリハリ感や美しさを左右するもの。顔の印象の9割を決定づけるのも眉と言えます。そこでアドバンス世代が目指すのは、細眉でも太眉でもなく、骨格に合わせた立体感のあるナチュラルな眉。つくり込むよりも、自分が本来持っている眉の形を生かすことが若々しさの秘訣です。ポイントは、眉を動かす眉丘筋にラインを合わせること。眉丘筋とは、目を見開いたときや、眉毛を上げたときに持ち上がる眉上にある筋肉のことで、この位置からラインが外れると、眉と表情の動きが合わず違和感が生じます。そして眉の形を決める最初のラインは、眉上よりも眉下(眉の底辺)からとることが大切! アイブロウペンシルで眉下にエッジを効かせることで、メリハリが生まれ、たるみのあるまぶたが引き締まります。さらに透明感をもたらすので溌剌とした表情となり目力も復活。次に重要なポイントは、毛量感があること。毛のふさふさ感があると若々しい印象が高まります。毛のない部分は埋め、毛流れを整えて立体的に仕上げること。描いたラインが主張しないように、きちんとぼかしてなじませるということも、忘れてはいけません。
アドバンス世代が目指す眉ルールが分かったところで、実際に描いてみましょう。今回は、キリッとシャープな「エレガンスなアーチ眉」と、やや太めで優しげな「カジュアルなストレート眉」の2タイプをご紹介します。
エレガントなアーチ眉」は短めでなだらかなラインが新定番
ナチュラル眉が主流の今、細く長いアーチ眉の時代は過去のこと。特に眉頭だけがくっきりしていたり、眉山が高く、眉尻に向かって45度カーブを描く眉は、古くさい印象に見えてしまいます。さらにここ数年で眉の長さも短めにシフト。今までは小鼻、目尻を結ぶ延長線上というのが眉尻の定義でしたが、「新・大人眉」は口角と目尻を結び短めに描くのが千吉良流。長く角度のついた眉は、顔全体が間延びして見えたり、下がり目尻を強調してしまうので要注意です!自分のもともとの眉をベースに骨格に沿いながら、長すぎず、細すぎず、短めでなだらか、自然な毛量を感じさせるアーチ眉こそ、アドバンス世代の正解です。
ラインを描く、形をつくる、毛流れを整える…各プロセスにおいて、いかに簡単にキレイに仕上がるかは、道具選びにかかっています。肌当たりよく、機能性に優れ、使いやすさにこだわった千吉良さん愛用のアイブロウアイテムをご紹介します。
眉の上辺や眉頭にのせて肉付けする補助的作用の眉パウダーは、ダークカラー+ミドルカラー+ライトカラーがひとつになった3色パレットを選択。ブラウンの濃淡2色をブレンドして自然なトーンを作ることが可能だから、より自然で立体的に仕上がります。肌になじむライトカラーは、ノーズにはもちろん濃すぎた部分の修正にも活躍。
超微粒子パウダーはベタづきせずに、まるで毛が増えたようにフサッとした自然な眉に仕上がる。汗、皮脂に強い処方で、美しい発色が長時間続くところも嬉しい。
アイブロウマスカラで毛を太らせ立ち上げ、毛量感のあるフサ眉に仕上げると、目元に若々しい躍動感が! しかも眉毛の色をカラーリングして変えることで、グラデーション効果が生まれ、より立体的な眉に。赤みのあるブラウンを選択すると、ソワレ感がプラスされ華やかな印象になります。
M・A・C アイブロウ ビック ブースト ファイバー ジェル ペニー
マイクロファイバー入りのアイブロウジェルでふんわりボリュームのある眉毛を演出。短い毛にもしっかり絡みつき、毛の一本一本にツヤを与え、どの角度から見てもメリハリのある眉毛に整えることが可能。
眉の存在感を際立たせたいけど、昔流行ったホワイトパウダーで、いかにもというのは避けたい。そんなときこそ、コンシーラーを活用して。眉の底辺にコンシーラーをプラスすると、眉のアウトラインが自然に際立ち、眉毛がより程よく立体的に見えます。さらに超微粒子のパール入りコンシーラーを使えば、ハイライト効果でまぶたのくすみがカモフラージュされるという利点も。
使いやすいペンタイプのコンシーラー。素肌に溶け込む薄膜のテクスチャーなのに、クマやくすみをしっかりカバー。光反射効果に優れており、立体的で艶やかな肌に仕上げる。
加齢で眉毛が薄くなったり、毛を抜きすぎてしまっていると毛と毛の間に隙間=肌が出現!これが眉の印象を弱めるだけなく、顔全体の締まりがなくなり老け感を強調します。けれどこの隙間をパウダーだけで埋めるのはNG。自眉と同等の細さで描けるリキッドアイブロウで毛を1本1本自然に描き足すと、まるで自然な自毛が生えたような理想の仕上がりに。
絶妙にハリコシのある極細筆ペンだから、眉毛1本1本を自然に描け、ほんのり艶っぽくナチュラルな仕上がりに。耐水性、密着性が高く、長時間にじまず美しい仕上がりを持続。
スクリューブラシは、眉毛を描く前に、毛流れを整えたり、ペンやパウダーをぼかすときにも使えるので1本持っていると便利。柄が長いタイプを選べば、余計な力を入れずに眉毛をとかすことができる。
中央部分が膨らんだコーン型のスクリューブラシ。先端が細く絶妙なカーブを描いているので、細かな作業もしやすい。適度な毛の硬さと密度で、眉をしっかりとかせます。
眉毛を太らせてナチュラルな眉に仕上げるには、アイブロウブラシは欠かせません。ふわっとやわらかな印象に仕上がるので、眉メイクが苦手、という人も絶対にベタ眉にならないから安心です。選ぶべきはブラシの幅が広いもの。一気に眉全体にパウダーをのせることができるのでブラシ初心者にオススメです。
適度な幅の広さと厚みがあり、眉を描くのもぼかすのも自由自在。バシャー(アナグマ)の毛は、程よく固くコシがあり、毛先が斜めにカットされているので描きやすい。
基本ラインの底辺を描く眉ペンシルは、芯が硬すぎず、軽いタッチで描けるタイプを。肌を強くこすって負担にならないことが第一条件です。そして基本ラインは目立ちすぎるのは断じてNG。髪をカラーリングしていても、肌色が濁っていても失敗しない優しい色味のウォーム系ブラウンを選ぶのがポイント。明るめや暗めは好みの色を選んでもいいのですが、グレーや赤、オレンジ系のブラウンは浮いてみえるからNGです。
ディオール ディオールショウ カブキ ブロウ スタイラー ウォータープルーフ 031
ペンシルの芯が三角形で、立てて描けば細く描けるし、寝かせて描くと太くぼかしたようなラインに。どんな眉のラインも手早く仕上げることができるところが秀逸。逆サイドには肌あたり柔らかな楕円系のカブキブラシがついているので、ラインをぼかしてふんわりとナチュラルに仕上げたいときに便利。
STAFF
Photo: Ryo Kosui(model),Minako Kobayashi(still)
Hair & Make-up: Keiko Chigira
Model: Rei Tanaka
Styling & Editor: Aya Kobayashi
Composition: Kyoko Seko
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