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クラシックなデザインやモチーフを踏襲しながら、現代的な解釈を加えた“ブシュロン”の最新ハイジュエリー『パワー オブ クチュール』が発表に。伝統的な佇まいの奥には、驚きの発想が秘められています。
作品のテーマは、メゾンの創業者フレデリック・ブシュロンのクリエイティブ・ルーツであった“クチュール”。王侯貴族がセレモニーでまとった礼服から着想を得て、勲章やボタン、組み紐といったパーツをジュエリーで表現しました。素材はダイヤモンドとロッククリスタル、そしてホワイトゴールドに統一。従来の礼服の印象とは違う、今の時代に沿った、洗練された24の作品へと昇華させたのです。
さらに『パワー オブ クチュール』は、現代的な要素としてマルチウェアラブルな作品に仕上げられています。ひとつのネックレスが、ブローチやブレスレットなどへと変化する姿には、ジュエリーを自由に楽しむという、メゾンの精神が込められて。硬質なジュエリーをしなやかに表現するという挑戦は、メゾンに新しい軌跡を残していくことでしょう。
顔まわりを華やげるイヤリングは、ダイヤモンドとロッククリスタルで製作したボタンモチーフを並べたデザイン。長さの調節も可能になっている。
マットなロッククリスタルとダイヤモンドを組み合わせ、グログランのようなしなやかさを表現。一部を取り外し、ブローチやブレスレットとして身につけることもできる。結び目で輝く大粒のダイヤモンドは、ソリテールリングにも。
勲章のようなパーツをつなげ、ネックレスに仕立てた斬新なデザイン。ロッククリスタルに施した細やかな彫刻は、グログランの風合いや模様を表している。メダルの一部は、取り外せばブローチにも。
礼服に着用する組み紐の装飾を再解釈。タッセル部分はダイヤモンドをロッククリスタルで覆うことで、透明感のある煌めきを帯びている。モチーフを外せば、何通りもの方法で身につけられる。
初出:2024年4月6日発行『AdvancedTime』21号。掲載内容は原則的に初出時のものです。
STAFF
Editor: Kaori Yuguchi
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