成熟世代のタブロイドマガジンAdvancedTimeをお手元に
「フレグランスワードローブ」と呼ばれる『ブリオーニ』の香り。6月にリリースされた、100%天然由来の原料を使ったという「ブリオーニ オードパルファム エッセンシャル」は、緑や土などのナチュラルな質感を連想させつつ、エレガントな落ち着きを生み出しています。
気温の上昇と、陽光の強さが、開放感ある装いを誘う季節が到来。久々の「通常の夏」となる方も多いようで、「いつもどんな風に過ごしていたっけ?」といった戸惑いの声もまた、よく耳にします。外出を控え、他者との交流を制限していた日々からの切り替えは、まだまだ時間を要するのかもしれません。
そこで、男性の身だしなみとして特に気をつけたいのが、「香り」です。フェイス・トゥ・フェイスでのコミュニケーションがいきなり増え、さらに薄着の時期、その一方でいつもの夏の過ごし方を回復できていない状況は要注意です。そして吟味した良質な香りは周囲に好ましい印象、または信頼感をもたらし、その実感が自信にも繋がります。
『ブリオーニ』といえば、イタリアの仕立て職人(サルト)の高度な技術や美意識を反映したスーツやジャケットなどで知られる老舗ラグジュアリーブランドです。2018年からはノルベルト・スタンフル氏がデザイン・ディレクターに就任し、テーラード・ウエアに限らずカジュアル・ウエアやアクセサリーまで幅広く展開、さらにメンズだけでなくウィメンズにも注力するようになりました。2021年からはフレグランス(フレグランスワードローブ)も展開しています。サルトリアルな『ブリオーニ』の美意識は、オードパルファムにも色濃く反映されているようです。
今年6月に登場した「ブリオーニ オードパルファム エッセンシャル」は、同ブランド4作目の香り。過去3作のオードパルファム同様、仏ロベルテ社のマスター・パフューマーを務める、ミシェル・アルメラック氏が調香を手がけています。
フランスにおけるフレグランス産業の中心地、グラース生まれのミシェル・アルメラック氏は、同地のパフューマリー・スクールで学び調香師の道に。数々の著名ブランドの香りを手がけた名パフューマーとして知られる存在です。また2016年には息子であるベンジャミン・アルメラック氏が中心となって「ミシェル氏の感性をより自由に発揮させる」ことを企図し『パルル モア ドゥ パルファム』をパリにて設立、ニッチフレグランスブームの一翼も担っています。
そんなミシェル・アルメラック氏の香りづくりへの姿勢は、簡潔かつシンプルであること。それゆえに成分の組み合わせの妙味が、より際立つともいえます。また数々のブランドの香りを手がけてきた経歴は、ブランドのヴィジョンをどのように香りとして具体化するか、というスキルに繋がっているようです。
「このフレグランスが目指したのは、ブリオーニの研ぎ澄まされた 上質なエレガンスへの賛美です。厳選した香料によるクリエーションは、そのすべてを香りへと昇華させています。すべての要素を巧みに組み立てることによって、ブランドの美意識を写し取ったオーセンティックなシヤージュが生まれました」。これは『ブリオーニ』最初のオードパルファムについての、アルメラック氏のコメントです。氏の香りづくりへのスタンスが窺えます。
また、環境と社会に配慮しより持続可能な素材を調達するという『ブリオーニ』の方針を反映して、オードパルファムの原材料も選び抜かれています。第1作目の「ブリオーニ オードパルファム」では「インド洋諸島産ピンクペッパー」と「米ヴァージニア州産シダーウッド」、第2作目の「ブリオーニ オードパルファム インテンス」では「イタリアのレッジョ・カラブリア産ベルガモット」「イタリア産タンジェリン」「インド洋諸島産ピンクペッパー」「インドネシア産パチョリ」、第3作目の「ブリオーニ オードパルファム エクラ」では「ニューカレドニア産サンダルウッド」「ソマリア産フランキンセンス」「インド洋諸島産ピンクペッパー」「トルコ産ローズ」」「インドネシア産パチョリ」などが使われています。
そして、先日発表された第4作目「ブリオーニ オードパルファム エッセンシャル」は天然由来原料だけで生み出された香りとのこと。「カラブリア産ベルガモット」「グアテマラ、インド、スリランカ産のカルダモン」「ソマリア産フランキンセンス」「インドネシア産パチョリ」などに加え、希少な品種のトンカビーンが用いられています。華やかさと強さがあるベルガモットとカルダモンがまず感じられ、次第にアーシー&スモーキーなパチョリや桜の葉にも含まれる成分クマリンが特徴のトンカビーンの存在感が大きくなります。通底音的なフランキンセンスのウッディな香りは、落ち着いた雰囲気をもたらします。「これらのフレグランスには『生きた』特徴があるため、天然由来のフレグランスを生み出すことはエキサイティングでありチャレンジングなことです。なぜなら天然香料は、合成香料よりも、時間の経過とともに香りの軌跡が大きく変化するからです」。このようにミシェル・アルメラック氏は語っています。
さらに「ブリオーニ オードパルファム エッセンシャル」は、天然由来原料で構成されていながらも、香りに持続性があることも特徴です。日本の夏にも有効といえるかもしれません。甘さと強さ、そして男性的なムードを感じさせるこのオードパルファムは、例えばエフォートレス感とエレガンスを併せ持つ『ブリオーニ』の麻やコットンのジャケットと、同様の存在感といえるでしょう。
また『ブリオーニ』のフレグランスは、いずれもフランスのクリスタルガラスメゾンとして名高い『ラリック』が手がけています。装飾性を抑えたデザインで、いずれも落ち着いた色味のイタリア製ガラスのボトルは、『ブリオーニ』のデザイン・ディレクター、ノルベルト・スタンフル氏の美学が端的に反映されたものです。そしてこのガラスボトルもまた、持続可能性を念頭に、リサイクル可能な素材でつくられています。
「ブリオーニ オードパルファム エッセンシャル」は、ブリオーニ ブティック、一部の小売店、百貨店、brioni.com、lalique.jpにて販売中。
STAFF
Writer: Yukihiro Sugawara
Editor: Atsuyuki Kamiyama
TAGS
『AdvancedTime』は、自由でしなやかに生きるハイエンドな大人達におくる、スペシャルイシュー満載のメディア。
高感度なファッション、カルチャーに溺愛、未知の幅広い教養を求め、今までの人生で積んだ経験、知見を余裕をもって楽しみながら、進化するソーシャルに寄り添いたい。
何かに縛られていた時間から解き放たれつつある世代のライフスタイルを豊かに彩る『AdvancedTime』が発信する情報をさらに充実し、より速やかに、活用できる「AdvancedClub」会員組織を設けました。
「AdvancedClub」会員に登録すると、プレゼント応募情報の一覧、プレミアムな会員限定イベント、ブランドのエクスクルーシブアイテムの紹介など、特別なコンテンツ情報をメールマガジンでお届け致します。更に『AdvancedTime』のタブロイドマガジンのご案内もあり、送付手数料のみをご負担いただくことでお手元で『AdvancedTime』をお楽しみいただけます。
登録は無料です。
一緒に『AdvancedTime』を楽しみましょう!
vol.023
Special Issue.AdvancedTime×ROLEX
vol.022
Special Issue.AdvancedTime×ROLEX
vol.021
Special Issue.AdvancedTime×ROLEX
vol.020
Special Issue.AdvancedTime×ROLEX
vol.019
Special Issue.AdvancedTime×ROLEX
vol.018
vol.017
vol.016
vol.015
vol.014
vol.013
Special Issue.AdvancedTime×HARRY WINSTON
vol.012
vol.011
vol.010
Special Issue.AdvancedTime×GRAFF
vol.009
vol.008
vol.007
vol.006
vol.005
vol.004
vol.003
vol.002
Special Issue.01
vol.001
vol.000
成熟世代のタブロイドマガジンAdvancedTimeをお手元に
夏の肌疲れを癒す、アロマのパワー
ロイヤルの気品、アスリートの美筋、無邪気な笑顔のニコラス・ガリツィン。完全無欠な年下彼氏の妄想に浸る
「ウェレンドルフ」のジュエリーが魅せる“本物の価値”
シックでクラフテッド、それでいて機能的。新時代を迎えた“ジャパンキッチン”
持ち前の「強さ」に「幸福感」が積み重なり、唯一無二の美しさを放つ──。
2024年はまだ終わらない!秋の新作ウォッチ
箱根の我が家で至福の秋に身を任せて「ハイアット リージェンシー 箱根 リゾート&スパ」
箱根の我が家で至福の秋に身を任せて「ハイアット リージェンシー 箱根 リゾート&スパ」
箱根に登場したラグジュアリーなヴィラ「箱根リトリートföre & villa 1/f(フォーレ&ヴィラ ワンバイエフ)」
成熟世代のタブロイドマガジンAdvancedTimeをお手元に
静寂のサンクチュアリへ「バンヤンツリー・東山 京都」
1杯のコーヒーを味わうために生まれた究極の器に秘められた情熱