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類希なるオフロード性能とラグジュアリー性を兼ね備えたSUVの王者として名高いレンジローバー。最近ではこれに追いつけ追い越せとばかりに多くのフォロワーが誕生しているが、それでもその存在感と地位は揺るがない。実際、2021年にフルモデルチェンジを受け、運動性能はもとより、機能性や快適性に一層の磨きをかけた新型レンジローバーは、いまなお多くのバックオーダーを抱える人気モデルとなっている。それゆえに二の足を踏んでいる人も少なくないが、憧れを憧れのままで終わらせてはいけない。夢を現実のものとし、レンジローバーとの生活を楽しむ、ひとりのオーナーを紹介しよう。
その人は都内の大手出版社に勤める山口 誠さん。学生時代は陸上やラグビーでならしたとあってがっしりとした体躯の持ち主だ。もっとも山口さん自身は柔和な表情を絶やさない、可愛らしいお子さんと奥様を愛するごく普通の優しいパパである。そんな山口さんの現在の愛車は2019年型のレンジローバー。一般的な感覚からするとちょっと背伸びをしたクルマ選びかと思うが、お話を伺うと実はそうでもないようだった。
「レンジローバーの前は、ドイツ製のSUVに乗っていました。ただ、実際に使ってみると思っていたよりもコンパクトで、家族と一緒にスキーに行ったりキャンプをしたりするにはちょっと狭く感じて。もっと実用的で、快適に長距離を走れるクルマって何だろうと考えたときに、レンジローバーが思い浮かんだんですね」
そんなレンジローバーはやはり憧れの存在。当初は自分自身の愛車になるような身近さは感じていなかったという。
「大きなクルマでゆったりと長距離をドライブするというスタイルが昔から好きだったので、行き着く先はレンジローバーという思いは自分の意識下にはずっとあって、自然とその動向を追っていたというのはありましたね。ネットで色んな情報を仕入れたり、オフィシャルサイトでクルマの仕様をシミュレートするコンフィギュレーターで理想のモデルを作って夢想してみたりと、あくまで憧れの存在でした」
これだけ聞けば山口さんも一般的なクルマ好きの範疇を出ないが、レンジローバーに対する想いの強さは、新しい出合いを引き寄せるものでもある。色々と調べているなかで、気に入った仕様のディーラーの在庫車に目がとまったそうだ。
「理想的な内外装色のコーディネートに加えて、装備も充実しているのが見つかりまして。そのうえ当時の愛車の下取り査定もよかったんです。残価設定ローンを組めば月々の支払いも決して無理なものでないこともわかって。一度乗ってしまえば他のクルマに目移りすることはないだろうからと、思い切っちゃいました」
そんなレンジローバーを手に入れて3年半。お子さんの普段の送り迎えからアウトドアレジャー、帰省の足にと、レンジローバーは山口家に欠かせない存在となった。現在、5万キロオーバーのマイレッジを重ねたと聞けば、その活躍ぶりがよくわかるだろう。もっとも、実は次なるステップに進まれたというから驚きだ。
「元々はいまのレンジローバーを20年くらい乗ろうかという話をしていたんですけれど、新型をオーダーしちゃいました。もちろん決して楽なことではありませんが、この先、新型を手に入れるのがどんどん厳しくなっていくことを考えると、やはりここでも思い切ったほうが良いのかなという考えが頭をよぎりまして。そんな時にディーゼルモデルならそれほど待つことなく手に入れられるという話もあって、新たな一歩踏み出したところでした」
もちろん決して安い買い物ではないからご家族の承諾も必要になるはず。この点を奥様に伺ってみた。
「いま乗っているレンジローバーをすごく気に入っていたので、最初は『買い換える必要ある?』なんて思っていたんですけど、たとえば2~3年経ったときにやっぱり新しいのがよかったなあってモヤモヤするくらいなら、いまのクルマを高値で買い取ってもらえるときに入れ替えたほうが結果的にはお得なのかなと思いまして。あとはYouTubeとかを見せられ、その魅力をとうとうと語られたので(笑)」
そんな理解と好条件を得たこともあってオーダーに踏み切ったという山口さんに、今回は最新型の最上級モデルである「SV」に触れてもらった。試乗車のレンジローバーSVは、ランドローバー社の特別仕様製作部門である“スペシャル・ビークル・オペレーションズ”が手がける、いわゆるビスポーク仕様の一台で、SV専用のレザートリムやヘッドライニング、エクステリアアクセントなど、職人による丁寧な設えが施されているのが特徴だ。これを目の当たりにした山口さんは、とっておきのおもちゃを与えられた子供のようにキラキラと目を輝かせながら、じっくりと観察されていた。
STAFF
Photos: Kazumi Ogata
Writer: Tsuneharu Kirihata
Editor: Atsuyuki Kamiyama
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