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コロナ禍で大きく変化した生活様式。 愛すべきペットと過ごす時間は何よりの癒やしのひととき。 大事な〝家族〟とともに毎日、自然体で暮らすふたりの女性に、ペットライフについて聞いてみました。
フラットコーテッドレトリバーの“ロージィ”は現在、3歳の女の子。先代の愛犬を亡くして、失意に暮れていたとき、偶然訪れたブリーダーさんのもとで彼女に出会い、我が家の一員に。夫も息子たちも、ロージィを溺愛しています。
ロージィの前に飼っていた愛犬のラブラドールレトリバーが、5歳のときに、病気で亡くなってしまい、当時、悲しみに明け暮れたこともあり、ロージィと一緒に暮らす、今の生活の中で、毎日を丁寧に、そして真剣に生きることの重要性を、改めて学んでいるところです。長いようで短いペットの命。特に大型犬は、その傾向が顕著だと言われています。だからこそ、毎日しっかりと寄り添い、常に誠実でいることを大切に、心と心でコミュニケーションをとるように努めています。その姿勢は、人であれ、動物であれ、同じ。ふたりの息子たちと同じように、愛情と手間をかけて育てているので、私にとっては〝もうひとりの子ども〟のよう。長男がいて、次男がいて、そして末娘のロージィがいる…。まさにそんな感覚なんです。
大型犬で力も強いので、万が一にも、周囲も自分も怪我のないよう動きやすく、かつ、真っ黒なロージィとのコントラストに気を配りながら、自分らしいおしゃれを心がけています。さらに帽子でUVケアも。お散歩時の水飲みカップは〝UNIFLAME〟のキャンプ用プレートを愛用。アウトドア用品は、シックで軽量なものが多く、頼りになります!
愛犬のイニシャルリングは〝GUCCI〟で。犬友達とのおそろいアイテムです。
〝JIL SANDER〟と〝BOTTEGA VENETA〟のミニバッグはお散歩にも活躍。おしゃれなカフェにも気兼ねなく立ち寄れます。お散歩だから…と躊躇せず、ハイブランドもファストファッションも取り入れて楽しみます。
ドイツの老舗ペットグッズブランド〝HUNTER〟が大のお気に入り。機能的で使いやすいのはもちろんのこと、おしゃれなヴィジュアルも魅力です。ぬいぐるみもインテリアとのなじみがよく、自宅に転がっていてもシックでかわいい。ファッション業界で働く息子の関係で、モデル犬として撮影に参加することもあり、メンズ誌に登場するときなどは、シックなベージュのリードが役立ちます。
母・川邉サチコ氏と予約制サロン『カワベラボ』を運営しながら美容家、ヘア&メイクアップアーティスト、カメラマンなど多彩に活躍。母との共著『あの人が着ると、パーカーがなぜおしゃれに見えるのか』(主婦と生活社)も好評。
本人Instagram/@chigaya_miki
ロージィInstagram/@tasha_and_rosy
“なこ”は、ブリーダーの多頭飼育崩壊現場から75(なこ)匹目に救い出されたペルシャ猫。「ランコントレ・ミグノン」から6年前に譲渡を受けた、推定8歳の女の子です。そして昨年、繁殖場から保護された推定6歳のトイプードルの“ダン”を「小さな命を守る会」からお迎えしました。2匹と一緒にゴロゴロ過ごしたくて部屋の中心に据えているのは大きなソファ。家づくりの方向性も変わりました。
なこが私のもとにきたのは、推定3歳のとき。どんな辛いことも受け入れるような、達観した性格でしたが、約半年後に〝キャラ変〟が起きて、とつじょ、自由でクールな女王様(笑)に変身。この子は、そのとき、一瞬一瞬を生きているんだ、と生き様を見せつけられました。子猫のころから成長を見守るのとはまた違う、そんな家族の成り立ちもいいな、とペットとの新しい生き方を教わりました。そして、繁殖犬として生きてきたダン。はじめは人が怖くて、小さな物音にも驚いて…。私自身も、そんなダンに気を使い過ぎて、日常生活が送れないほどでした。でも、トレーナーさんに「一緒に暮らすために、お互いが頑張りましょう」と、ともに成長するように言われたんです。たとえば、ダンは怖がりを克服する、私は潔癖な部分を見直す、など…。今となっては、この通り!2匹が変わったのはもちろんですが、ともに暮らすことで、飼い主である私も〝新しい自分〟に出会うことができました。なことダンは、今や、私の世界を広げてくれる存在なんです。
ダンの美しいニュアンスカラーからインスピレーションを得て生まれた〝佐藤繊維〟さんとのコラボニットをストレスフリーな白ワンピの上に。無染色のナチュラルウールでできています。猫犬保護のチャリティ用に製作したダンの似顔絵入りサコッシュで、全身ダンちゃんコーデの完成です(笑)!
ベッドには自力でも上がれるのですが、トイプードルは関節が弱いと聞き、犬用ステップを設置して、上り下りをフォロー。犬友達ならぬ〝犬親戚〟が譲ってくれたものです。
窓際のひとり掛けソファが、なこのお気に入りの場所。よくここで毛づくろいをして過ごしています。
ダンの食事&お水スペース。体への負担を減らせるよう、お皿はウッドのミニテーブルの上に。
テーブルは、利益の一部で猫の保護活動を支援している〝Cat’s ISSUE〟のもの。
動物レスキューや譲渡の支援に力を注ぐ、ニューヨークのドッグブランド〝FOUND MY ANIMAL〟のリードを愛用。暗い時間に散歩をするときは〝Little Sun〟のソーラー充電ライトを。
〝LA CHATON〟の除菌消臭スプレーと、ナチュラルチキンペースト。スプレーは100%水でできていて安心安全、ペーストはホルモン剤や抗生物質・ワクチンを使わず、平飼いで育てられた鶏肉を使用。猫を助けるボランティア活動をサポートしているブランドでもあるんです。
看護師として大学病院に勤務した後、メイクアシスタントを経て、1999年に独立。
かずかずの雑誌や広告などで、モデル・女優のメイクアップを担当。現在は、オーガニックコスメブランド〝NEROLILA Botanica〟のディレクターも務める。
Instagram/@kazukovalentine
初出:2021年9月25日発行『AdvancedTime』09号。掲載内容は原則的に初出時のものです。
STAFF
Photo: Tomoko Meguro
Editor: Nazuki Usui
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