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文字盤で繰り広げられるおとぎ話は、いつまでも見惚れてしまうほど。 優れた技術と芸術的な想像性、そして驚きが詰まった至高のタイムピースは、メゾンが提唱する“ポエトリー オブ タイム”を体現するものばかり。 幸福な瞬間をそれぞれの時計に詰め込んだ、独創的な物語を堪能して。
三日月の柔らかな光に包まれた夜、セーヌ川沿いで出会った男女を象った、幻想的なタイムピース。ベゼルに配したダイヤモンドと精緻なホワイトゴールドの彫刻が見事に調和して。ネイビーのアリゲーターストラップは、ダイヤモンドをセットしたホワイトゴールドのピンバックルに交換可能。ケース裏面に刻印された、一輪のバラが手渡されたふたりのその後の姿は必見。
マザーオブパールの文字盤に伝統的なカボションエナメルやミニアチュール ペインティングで、ライラックとクロッカスの花を咲かせた「チャーム」。繊細なタッチが、軽やかさとフェミニニティを感じさせて。幸福のシンボルとしてあしらわれたチャームは、文字盤の周りをくるりと回転する。
宇宙を腕時計のなかに縮小させた一本。まるでプラネタリウムを観るかのように、ターコイズの地球や火星のレッドジャスパーなど、ピンクゴールドの太陽を中心とした6つの惑星が巧みに再現されている。時刻を告げる流れ星が、24時間で外側の軌道を巡る仕組み。
メゾンを代表するハイジュエリー、真夏の夜の夢。このコレクションにオマージュを捧げた一本は、ダイヤモンドを贅沢にセッティングした妖精が時間を指し示すデザイン。魔法の杖が分針、繊細な羽が長針の役割を果たし、時刻を表示。ベルベットのように深く濃いネイビーのエナメルに、ギヨシェ彫りを施すことで、文字盤に奥行きを演出。まるで妖精が夜空に浮かぶような印象に。
初出:2019年11月23日発行『AdvancedTime』03号。掲載内容は原則的に初出時のものです。
STAFF
Photos: Asa Sato
Editor: Asaka Ikeda
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