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「ポエトリー オブ タイム(詩情が紡ぎだす時)」という独自のビジョンのもと、詩的な時を描き出すことで知られる“ヴァン クリーフ&アーペル”。今年は「天空の詩情」をテーマに、宇宙が織りなす壮大な情景を、高度な技術をもって表現。もはや芸術作品ともいえる奇跡の逸品で、手元をロマンティックに彩ってはいかがでしょう。
2026年の「ウォッチズ アンド ワンダーズ ジュネーブ」で、世界を驚かせた新作時計。“ヴァン クリーフ&アーペル”が、1世紀以上前から幾度となく取り上げてきたテーマ「天体」を、改めて時計に昇華。宇宙の果てしなき情景や、月と太陽の神秘的な移ろいを、見事に表現しています。
今回、文字盤に採用された希少な素材が、イタリア・ムラーノ島のアベンチュリンガラスです。製造に1か月以上を要するというこの素材は、宇宙のように深遠な色を帯び、瞬く星を思わせる、繊細な輝きをたたえます。扱いは非常に難しい素材ですが、メゾンの匠の技によって、手の込んだ意匠が、緻密にあしらわれています。
ときにはジュエリーのように、ときには複雑機構として、壮大な宇宙の物語を、小さな時計に閉じ込めて。時間の流れを、詩情として表現することへの飽くなき探求心に、ハイジュエラーとしての矜持がうかがわれる逸品です。

メゾンの代表的なコレクションのひとつである『ペルレ』。象徴的な意匠のゴールドビーズ、そしてダイヤモンドに囲まれた文字盤は、ミッドナイトブルーのアベンチュリンガラスによるもの。革新的な技法を用い、放射線状にギヨシェ彫りを施すことで、美しい光を生み出している。ゴールドビーズとダイヤモンドの輝きが複雑に折り重なり、華奢でありながら「時を告げるジュエリー」と呼ばれるにふさわしい存在感を醸し出す。

ケースのサイドにもダイヤモンドが贅沢に敷き詰められている。可憐で繊細ながらもジュエリーのような優雅な佇まい。

時が経つごとに太陽が沈み、月が昇り、そして月は満ち欠けを繰り返していく─。古より人々の心をとらえて離さない神秘の現象を、ひとつの時計に閉じ込めた名品。夜空を彷彿させるブラックのアベンチュリンガラスの文字盤には、太陽(右)と月(左)でデイ&ナイトを表示。さらに月はムーンフェイズによって、満ち欠けを表現する。ギヨシェ彫りとペイントにより表現されたマザーオブパールの地平線も美しい。

それぞれ独自の速度で回転する2枚のディスクが連動することでこの奇跡の情景は再現されている。完成までに4年の歳月を要した。
初出:2026年9月26日発行『AdvancedTime』32号。掲載内容は原則的に初出時のものです。
STAFF
Photo: Noriyuki Koike(CASK)
Editor: Kaori Yuguchi
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