連泊して楽しみたい、個性豊かな2つのダイニング

夕食は館内のダイニングにて。「Nature French菜(SAI)」と、「信州 ダイニングTOBIRA」という2つのダイニングから選ぶことができる。

いずれも信州食材をたっぷりと使い、長野県に伝わる発酵文化、発酵食品をうまく取り入れた体に優しいディナーが味わえる。

今回は、「Nature French菜」にて、フレンチのコースを予約しておいた。

「Nature French菜」の画像
「Nature French菜」。予約すればビジター利用もできる。

元々は湯治宿。「地産地消」という意識や言葉さえなかった、1931年の創業時から、ゲストをもてなす料理には自家農園をはじめ、長野県で育まれた旬の野菜をたっぷりと使ってきたという。

取材時のコースは、アミューズ、前菜からデザートまで7品構成。メニューとして素材名とイラストのみのリーフレットが渡され、眺めながらこれからどのような料理が出されるのかと想像する。

若きアーティストが季節ごとに描くメニュー(リーフレット)の画像
若きアーティストが季節ごとに描くメニュー(リーフレット)。

料理に合わせ、ワインのペアリングもオーダーした。食前のドリンクは、自家製の発酵ドリンク。続いて信州産ワインをメインに、自家製のハーブティーなどを挟んだ、ユニークなペアリング体験となった。

アブラチャンを煮出した茶に青じそのコンブチャをプラスしたオリジナルの発酵茶の画像
アブラチャンを煮出した茶に青じそのコンブチャをプラスしたオリジナルの発酵茶。
まるでラボのように、さまざまなハーブやフルーツなどを発酵させている画像
まるでラボのように、さまざまなハーブやフルーツなどを発酵させている。

最初に供された、アミューズの南瓜のニョッキは、森の香りを纏わせたニョッキに、無花果の赤ワイン煮と、チュイルに仕立てた柿をひと匙で。長野県産オニグルミ入りの抹茶のサブレが添えられている。

乾杯は北信州の楠ワイナリー「ピノ・シャルドネ スパークリング」。シャンパーニュ方式で作られ、60ヶ月も瓶内熟成されたスパークリングワインは、フレッシュかつ、熟成からくる複雑な味わい。アミューズの2品とも好相性だ。

コースより「アミューズ」(抹茶のサブレ、南瓜のニョッキ)の画像
コースより「アミューズ」(抹茶のサブレ、南瓜のニョッキ)。

あしらいも、敷地内の自然から“わけてもらった”落ち葉や枝などが使われる。聞けば、客室に置かれていたウェルカムフルーツのイチゴも自家農園で実ったものだそう。

前菜は「蕎麦のガレット」。松本市(旧奈川村)産のそば粉を使ったガレットの中には、ロメスコソースと生ハム・ブリーチーズ。蕎麦の芽のサラダ、フレッシュ林檎のキャラメリゼが添えられている。ソースは花びら茸と白ヒラタケのフリカッセ。

山辺ワイナリーの「ピノグリ ノンヴィンテージ」とともに味わった。

コースより、前菜「蕎麦のガレット」の画像
コースより、前菜「蕎麦のガレット」。

温前菜の後に口直しとして出されたのが、「森のボタニカルドリンク」。濃い目に抽出した紅茶のコンブチャと、森の針葉樹のコンブチャ、梅の発酵シロップ、森の木々を浸漬させた蜂蜜をブレンド。

フレッシュなクロモジ、ヒバとモミの葉を刻んで燻した煙をグラスに移してから、ドリンクを注ぐ。薫香とともに味わうと、まるで森の中。豊かな自然を感じるひと時となった。

左/瞬間スモークでグラスに香りを纏わせる。 右/森のボタニカルドリンクを注ぐ画像
左/瞬間スモークでグラスに香りを纏わせる。 右/森のボタニカルドリンクを注ぐ。

魚料理は鯉を使った革新的なひと皿。続く肉料理は「信州牛ロースのグリエ」。

コースより、肉のメイン「信州牛ロースのグリエ」の画像
コースより、肉のメイン「信州牛ロースのグリエ」。

オプションでチーズセレクションも味わった。今宵は「アトリエ・ド・フロマージュ」(東御市)、「ボスケソ チーズラボ」(佐久市)、「チーズ工房 カプレット」(上田市)とフランスからのもの。スタッフの説明を聞き、せっかくなので信州産のチーズをメインに選んだ。

信州産チーズの画像
信州産チーズの種類の多さ、クオリティの高さに感激。

気になるのが、もうひとつのダイニング「信州 ダイニングTOBIRA」であろう。こちらの日本料理のディナーも少しご紹介しておこう。

「ディナーコース」は、その日の食材によって内容は変わるが、おおよそ先付、前菜、御椀、造り、焼肴、凌ぎ、強肴、食事、甘味といった構成。

ディナーコースより「前菜」の画像
ディナーコースより「前菜」。
ディナーコースより「お椀」(秋茄子と吟醸豚沢煮椀)の画像
ディナーコースより「お椀」(秋茄子と吟醸豚沢煮椀)。
ディナーコースより強肴「信州プレミアム牛 榎木巻き」の画像
ディナーコースより強肴「信州プレミアム牛 榎木巻き」。

信州産の日本酒ペアリングと味わうのがよさそうだ。12月からは猪鍋や熊鍋のコースもスタートしている。

連泊して、両方のディナーを味わうのが得策といえよう。

翌朝は、「信州 ダイニングTOBIRA」の朝食をいただいた。料理長自慢の出汁巻き卵をぜひ味わって。

朝食イメージの画像
朝食イメージ。出汁巻き卵は焼き立てが席に届けられる。

お籠り滞在もいいが、周辺の散策も魅力的。季節が変わったら、また帰ってきたいと思わせる旅となった。

「扉温泉 明神館」の宿泊券をプレゼント

「然 湯治」の画像
「然 湯治」(112平方メートル)。

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◾️締め切り:2026年2月8日(日)23:59

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お問い合わせ先
「扉温泉 明神館」
長野県松本市入山辺 8967 
0263-31-2301
https://www.tobira-group.com/myojinkan/

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