（2ページ目）「界加賀」を訪れ、古き良き温泉街と加賀の伝統工芸に浸る

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夕食は海の宝を盛り込んだ会席料理

ディナーは食事処にて、温かな先付け「鮑のわかめ蒸し」からスタートする「北陸海宝会席」を。

「鮑のわかめ蒸し」は、ふっくらと蒸しあげた鮑の上に雲丹が乗る。ペースト状にしたわかめに、ごま油やしょうゆなどを加えたオリジナルのたれでいただく、旨みたっぷりのひと品。味わううちに次第に胃腸も温まってきて食が進む。

先付け「鮑のわかめ蒸し」の画像 — 「北陸海宝会席」より先付け「鮑のわかめ蒸し」。

季節の食材を盛り込んだ八寸とお造りの画像 — 「北陸海宝会席」より宝楽盛り。季節の食材を盛り込んだ八寸とお造りに舌鼓。

台の物「のどぐろとふぐのしゃぶしゃぶ」の画像 — 「北陸海宝会席」より台の物「のどぐろとふぐのしゃぶしゃぶ」。

メインは、「のどぐろとふぐのしゃぶしゃぶ」。濃厚な旨みののどぐろと淡泊なふぐを、ふぐの魚醤などを加えた出汁のしゃぶしゃぶで堪能。締めは雑炊にして魚介の旨みを余すことなく味わった。

北陸の日本酒の飲み比べの画像 — 料理とともに北陸の日本酒の飲み比べも一緒に楽しんだ。

「界加賀」の前身である「白銀屋」にゆかりある北大路魯山人が唱えた「器は料理の着物」という言葉に倣い、夕食では「器と料理のマリアージュ」の提案がある。器は料理に合わせて九谷焼や山中漆器の若手作家に依頼したオリジナル。

なかには、スタッフが金継ぎで修復した器も使われ、伝統工芸の継承と発展の一助も担っている。金継ぎ体験で修復の“お手伝い”をした器も、近いうちに、また使われる日がやってくるのだろう。

アフターディナーは、1日4組限定の「べんがらラウンジ」へ。ライトアップされた山代温泉の街並みを眺めつつ、伝統工芸品に囲まれた空間で夕食後のひと時を。

「べんがらラウンジ」の画像 — 伝統建築棟に新設された特等席「べんがらラウンジ」。20:00～22:30、1日4組限定。

九谷焼や山中塗などの器の画像 — 九谷焼や山中塗など約100種の器から自分好みを選び、北陸の酒とつまみが楽しめる。

ドリンク1杯、おつまみ2品の画像 — 1名￥3,500。ドリンク1杯、おつまみ2品付き。

伝統的な建築様式を間近で見て、歴史を感じ、石川県の美に触れる貴重なひと時となった。

左／「枠の内」の木組みの画像　右／「白銀屋」の遺産の展示の画像 — 左／「枠の内」の木組みを間近で見ることもできる。　右／「白銀屋」の遺産も展示されている。

見逃してはならないのが、北大路魯山人が酔った勢いで書いたとされる「いろは屏風」の前で毎晩開催される、ご当地楽の「加賀獅子舞」。金沢の無形民俗文化財に指定されている「加賀獅子」を、地元の工芸作家や民俗芸能チームの協力を得て、勇壮な武家文化の伝統はそのままに、新しく独創的な加賀獅子舞へと昇華させている。

独特の風貌の「八方睨（はっぽうにらみ）」を間近で見られる貴重な機会となった。

庭を愛で、温泉街へと出かけるのもまた一興

敷地内の庭は、入口付近の前庭（ぜんてい）、中庭、茶庭の3つからなり、川の流れに見立てて空間のつながりを現している。

翌朝は、茶庭にある茶室「思惟庵」にて「茶の湯体験」を。茶師による点前を拝見し、抹茶と上菓子が楽しめる。

左上／折り上げ天井（端あげ天井）のある書院風の造りの画像。　右／茶の湯の画像。　左下／温泉街にある和菓子店の季節の上生菓子の画像 — 左上／折り上げ天井（端あげ天井）のある書院風の造り。　右／茶の湯文化に浸るひと時を。　左下／温泉街にある和菓子店の季節の上生菓子が用意される。

滞在中は宿の外に出て、総湯や古総湯でも温泉体験を。五十音図発祥の地としても知られる「薬王院温泉寺」などを訪れ、自然豊かな温泉街を巡って過ごした。

「界加賀」の宿泊券をプレゼント

「界加賀」のご当地部屋「加賀伝統工芸の間（和室）」の画像 — 提供：星野リゾート

「界加賀」のご当地部屋「加賀伝統工芸の間（和室）」（夕・朝食付き）ペア宿泊券を1名様に抽選でプレゼントいたします。

※有効期間：2025年12月1日～2026年5月31日。除外日あり。

◾️締め切り：2025年11月16日(日)23:59

ご応募いただくには小学館IDへのログインが必要です。是非、小学館IDへ会員登録（無料）の上、ご応募ください。

応募はこちらから

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界遠州

静岡県・浜松市の舘山寺温泉にあり、全室から浜名湖を臨む宿。「美茶楽」がテーマで、一年を通してさまざまな季節の茶が楽しめるのが魅力だ。今秋、新たに開催するのが、秋の和紅茶手揉み体験（2025年11月3日～11月26日）。国の登録無形文化財である「手揉み製茶」で茶を揉み上げて、和紅茶づくりができる貴重な機会。仕上げた和紅茶を特製甘味とともに味わい、ペアリングの妙も堪能できる。浜松伝統の遠州綿紬の設えを施した客室に滞在し、趣の異なる２つの大浴場や浜名湖名物のうなぎをはじめとする旬食材を使った会席料理と合わせて楽しみたい。

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