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「ANoTHER IMPERIAL HOTEL」、帝国ホテルの新しい表現、新しいおもてなし

昨年11月からスタートした、帝国ホテルが運営するオンラインモール「ANoTHER IMPERIAL HOTEL」。展開されているアイテムやサービスは、従来のオンラインモールの域を超えた、一流ホテルのおもてなしを反映したものとなっている。

LIFESTYLE Feb 3,2025

「ANoTHER IMPERIAL HOTEL」、帝国ホテルの新しい表現、新しいおもてなし

2024年11月より開業した、帝国ホテルが手がけるオンラインモール「ANoTHER IMPERIAL HOTEL（アナザーインペリアルホテル）」。開業135周年を控え、本拠地である帝国ホテル東京の建て替えプロジェクトや、京都の新規ホテルの開業などと併せてスタートした、未来に向けた新たな取り組みのひとつという。その名には、ホテルという枠組みを超えた、もうひとつの新しい出会いの場、という意味が込められている。

ANoTHER IMPERIAL HOTELの画像 — 「もうひとつ（＝another）の出会いの場になってほしい」という意味を込めてつけられたという「ANoTHER IMPERIAL HOTEL」。メイド・イン・ジャパンのホテルとして、全国各地から良品を集めている。

37ブランド、約100アイテムをラインナップしスタートした「ANoTHER IMPERIAL HOTEL」。帝国ホテルのクオリティを支えてきたシェフやソムリエ、バーテンダーといったスタッフが、「食べる・飲む・暮らす・楽しむ」の4つのカテゴリで、日本各地から逸品とその担い手を選択。実際に生産現場を訪ねるなど、つくり手とともに商品として形にする、地域共創を目指しているという。

2015年よりオリジナルワインを共同開発する山梨の勝沼醸造が手がけるワインや、　伊万里鍋島焼の畑萬陶苑が帝国ホテルのために制作したオリジナルプレート「IMPERIAL BLUE」シリーズなど、帝国ホテルとも縁の深い担い手による、オリジナリティ溢れるアイテムがオンラインモールでは扱われている。また、有形の商品に限らず、「楽しむ」というカテゴリで、「体験」や「時間」も提案されているのも、「ANoTHER IMPERIAL HOTEL」のユニークな点といえるかもしれない。

帝国ホテル東京内のプライベートサロンの画像 — 帝国ホテル東京内のプライベートサロン。「ANoTHER IMPERIAL HOTEL」で展開されている、“ポーラ”とコラボレーションによるエステ付き宿泊プランでは、まずこちらで肌分析などが行われる。

“ポーラ”とのコラボレーションで提供されるのは、AIによる肌分析を元にしたエステ付きの宿泊プラン。この協業に関して、「ANoTHER IMPERIAL HOTEL」のスタートにあわせて2024年11月に開催されたポップアップイベントにて、株式会社ポーラの及川美紀前代表取締役社長は、次のようにその狙いと意義を語っていた。

SUPER ZERO Labで開催されたポップアップイベントの画像 — 11月3日の「ANoTHER IMPERIAL HOTEL」のスタートにあわせて、東京・青山のSUPER ZERO Labで開催されたポップアップイベント。会期中は「ANoTHER IMPERIAL HOTEL」に参加する担い手たちが招かれ、トークイベントが開催された。左は帝国ホテル東京総支配人の八島和彦氏、右は株式会社ポーラ前代表取締役社長の及川美紀氏。

「AIの分析をもとに、プロの美容スタッフが、お客様の本当のニーズを探り、そのお客様にとって何がベストなのかをカウンセリングしていきます。AIによる客観的な分析と、お客様の声、私たち美容のプロのテクニックと商品、帝国ホテルの空間と食事、それらが組み合わされることで、真の癒しがご提供できるのではと期待しています。こうした、それぞれの方にとっての最善を追求することが、次の時代のラグジュアリーではないかと考えています」

料理の画像 — エステの翌日には、肌診断の結果に合わせたおすすめのスムージーが選べるホテルシェフ特製の朝食を宿泊の部屋で楽しむことができる。またこの朝食は到着日の夕食にも変更が可能。

この宿泊プランでは、“ポーラ”独自のモーションスキャンテクノロジーなどを交えた肌分析を行い、その分析結果に基づいたエステサービス、分析結果を反映したスムージーが選べるシェフ特製サラダボウルの朝食が提供され、さらに現在の肌状態にあわせたケアアイテムを提案する“ポーラ”のパーソナライズブランド「APEX（アペックス）」のデビューキットが後日送付される。

APEXのアイテムの画像 — 今回の宿泊プランを利用した方に後日送付される、“ポーラ”のパーソナライズブランド「APEX（アペックス）」のデビューキット。現在の肌状態に合わせたケアアイテムが提案される。※分析結果によりデザインが変わります。

この他「楽しむ」カテゴリでは、京都の料亭「菊乃井本店」での料亭エクスペリエンスなども提案されている。こうした取り組みとアイテムはホテルによる最上級のおもてなしを拡張するものといえるだろう。商品をより手軽に提供する方法としてのオンラインモールとは一線を画する、「ANoTHER IMPERIAL HOTEL」という場から、今後も目が離せない。