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歴史やモダニティ、そして四季折々の豊かな表情を見せる街、京都。その魅力を存分に味わうには、伝統と革新の確かな技術に裏打ちされた、性能と美しさを併せ持つ、最新鋭の“跳ね馬”が相応しい。
年間7000万人近くの観光客が訪れるという世界有数のディスティネーション、京都。そこは悠久の時を経てきた名勝や史跡が立ち並ぶ、いわば街全体が歴史ミュージアムだ。今回、旅の宿として選んだ「フォーシーズンズホテル京都」は、京都の中でも特に寺社仏閣が多い東山エリアに建ち、そこに溶け込むように設えられたとあってホテル自体が名勝のよう。実際、この地は平重盛公の邸宅跡と言われ、そこには約800年の歴史を持つ名庭“積翠園”もあり、日常の慌ただしさを完全に遮断したような静謐な空間と時間、極上のサービスが堪能できる。
そこで穏やかに、しっかりと心身を休められるのは旅の喜びのひとつだが、また一方で日常とは異なる刺激を求めたくなるのも、旅人の心情というもの。ならばホテルから一歩足を踏み出してみるといい。少し散策するだけでも街に多くの歴史が刻まれているのが発見でき、その裏に流れる物語に思いを巡らせれば、知的好奇心を満たすことができる。あるいは深い緑や澄んだせせらぎが織りなす空間のなかで育まれた文化や食も楽しめるだろう。かように京の町には心地よい刺激や癒しに溢れているが、その旅の相棒がイタリアのスポーツカーの名門である“フェラーリ”の新世代モデルなら、旅の充実度は倍加するはずだ。
今回連れ出した「フェラーリ296GTS」は2021年に発表なった新世代の“ピッコロ”(=小さな)フェラーリだ。フェラーリのエンブレムが付いた量販モデルとしては初めての6気筒エンジン搭載車である。ネーミングはかつての“ディーノ206/246gt”を思い起こさせることからも“ピッコロ”と呼ぶに相応しく、フェラーリの歴史においても由緒正しいモデルと言えるだろう。その最新版は2.9ℓV6ツインターボに電動モーターと駆動用バッテリーを組み合わせ、外部充電を可能としたプラグイン・ハイブリッドのパワープラントを搭載するのが新しい。もっとも、創業当時から続けるレース活動、特にF1ではすでに電動化が推し進められており、そのノウハウが蓄積されていることを考えれば、フェラーリが市販車にハイブリッドを採用するのも何ら不思議ではない。
実際、その新しさは走行を始めるところから感じられる。ステアリングに付くタッチ式のスタータースイッチをオンにしてもエンジンが甲高い雄叫びを上げるわけではなく、各部のチェックののちに走行可能な「Ready」状態になるだけ。そこからアクセルを踏み込んでいけば、「フェラーリ296GTS」はモーターのみの力で粛々と歩みを進める。最長25kmを電力だけで走れるドライブモードでの走行は竹林を通り抜ける風のよう。そんな最新フェラーリの振る舞いに、新鮮な驚きを感じる人も多いだろう。都会派のオーナーには早朝や深夜のガレージへの出し入れでも気を遣わなくて良いという点で歓迎されるはずだ。
そのうえでこれまでと同様に内燃機の楽しさも味わえるのが「フェラーリ296GTS」の魅力である。これに搭載されるVバンク角120度の6気筒ツインターボユニットは、エンジン単体でも663psという強大なパワーを発揮し、いざとなれば8500rpmまで綺麗な回転フィールを伴いながら、強烈かつ淀みのない加速を楽しむことができる。また、必要に応じてモーターが加速をサポートしてくれるから、そのパワーフィールにも新しさを感じることができるだろう。モーターやバッテリーの追加による重量増で運動性能がスポイルされているかと思いきや、車重(乾燥重量)は1570kgに留められているからその心配はない。電動化を果たしたフェラーリといえどもその鋭い牙がもがれたわけでは決してなく、新たな武器を得てそのダイナミズムとドライビングプレジャーにより一層の磨きが掛かったといっていい。
かようにして「フェラーリ296GTS」はブランドの伝統をしっかりと受け継ぎながら、電動化を完璧にモノにしたモデルである。パワートレインはレーシングフィールドからの技術を取り入れながら官能性を加えることを忘れず、軽快でシャープなフットワークにもまったく迷いはない、フェラーリならではのもの。加えていうならばこのGTSは電動開閉式のルーフを備えており、スイッチひとつでオープンカーの爽快感も味わえるのも嬉しい。
京都の風情ある街並みや歴史の息づく風景、そして多彩な表情を魅せる「フェラーリ296GTS」のおかげで旅はよりドラマチックに深く記憶に刻まれ、その旅の体験は未来への追い風となるだろう。この地でのひとときがこれからの毎日を彩り、新たな自分を見つける旅の一歩となるに違いない。
平重盛公の邸宅があったと言われる場所に建つのが「フォーシーズンズホテル京都」だ。周囲の景観を妨げない地上5階の低層の建屋には全123室の客室を用意。約800年前の面影を今に残す積翠園には茶道体験が可能な茶室が設けられ、この春にはメインダイニングとして新たに“エンバ・キョウト・チョップハウス”がオープンするなど、京都らしさと極上のサービスが存分に味わえる空間が広がっている。
主要諸元 | |
エンジン | 2,992cc V型6気筒 DOHC ツインターボ 電動ハイブリッド |
最高出力 | 610kW(830ps)/8,000rpm |
最大トルク | 740Nm/6,250rpm |
全長×全幅×全高 | 4,565×1,958×1,191㎜ |
車両重量 | 1,540kg |
車両本体価格 | ¥43,190,000 |
STAFF
Car Life powerd by AQ
Words: Tsuneharu Kirihata
Photos: Hidehiro Tanaka
Editor: Atsuyuki Kamiyama
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