生活空間でも上質な触感を楽しみたい、“ロロ・ピアーナ・インテリア”

“ロロ・ピアーナ”といえば、リッチな触感のカシミヤストール、さらにそうしたアイテムが展開されているウィメンズ＆メンズのラグジュアリーブランドとして認知する人が多いだろう。またはビキューナや「タスマニアン」など、トップテーラーで扱われている上質な服地を連想される方もいるかもしれない。

ベッドルームやバス周りのパーソナライゼーションがスタート

1924年に北イタリアの羊毛商ロロ・ピアーナ家により設立され、第二次大戦後は高級ウールとカシミヤのサプライヤーとして広く知られるようになった“ロロ・ピアーナ”。2006年にインテリア部門を設立し、2007年には初の室内用生地コレクションを発表した。現在はインテリア装飾用のファブリックやアクセサリーを、個人顧客向けやB to Bでサービスを提供するほか、インテリアのコンサルティング業務も行なっている。

今年は1月17日から21日までの期間で、フランス・パリにて開催されたホームデコレーションの総合展示会「Paris Déco Off（パリ・デコオフ）」。この展示会にて、“ロロ・ピアーナ・インテリア”の新作コレクションが発表された。

“ロロ・ピアーナ・インテリア”では長年にわたって、スローケット、ブランケット、クッション、ラグに特化する形で、サイズや色、トリムの豊富なバリエーションを組み合わせることができるオーダーメイドサービスを提供してきた。今回、そうした従来のオーダーメイドサービスに、新たにベッドルーム、テーブル、バス＆スパゾーンにフォーカスしたパーソナライゼーションのサービスが加わった。

「Hebrides（ヘブリディーズ）」は、“ロロ・ピアーナ”が独自に開発したカシミヤ・コースヘア®を使い、メランジのヘリンボーン織りでツイード調に仕上げた、インテリア用ファブリックの新作。クラシックなハリスツイードを連想させる彩りと質感は、服地も手がける“ロロ・ピアーナ”らしいものといえるだろう。また、大判のカーテン用にデザインされた幅3メートルの生地「Ponente（ポネンテ）」は、カシミヤとリネンでつくられた非常に柔らかいファブリックで、リネンによるナチュラルなスラブの質感が特徴だ。

屋外用ファブリックの新作は、すべてにトレヴィラ®を高い割合で使用していることが特徴。このトレヴィラ®は過去の製造工程で出た端材を回収し、高品質の糸に変える特別なプロセスによってリサイクルされたもの。この糸を使用することで、風雨に耐え、環境に配慮した完全難燃性の生地が実現した。「Eze（エズ）」は18色のバリエーションがあるヘリンボーン柄。「La Ponche（ラ・ポンシュ）」は麻のような凹凸あるテクスチャーが魅力だ。

そして今回からスタートする、ベッドルーム、テーブル、バスのパーソナライゼーション・サービス。ベッドカバーのオーダーメイドサービスに新たに加わるオプションとしては、エッジとトリムを施したシーツ、枕カバー、掛け布団カバーがコーディネイトできるようになった。生地としては、栽培と製造の双方で農薬や化学薬品を使用せず生産されたオーガニックコットンやオーガニックリネンが注目。さらにコットンとカシミヤの混紡生地も登場している。

ベッドルーム向けとしては、その柔らかさとしなやかさでニットウエアでも人気の、最もクラシックでピュアなカシミヤ2/27を使用したクリーンサイズの「Nuur（ヌール）」ブランケットが登場。縁取りにはカシミヤのシェブロンリボンを選ぶことができる。また手織り機で織られたニュージーランド・ウールの「Sils（シルス）」ラグは、幅は最大8メートル、長さは最大25メートルで、さまざまなサイズが用意されている。

バス＆スパゾーン向けには、ソフトハニカム、カシミヤタッチのコットン・ピケ、コットンとカシミヤのシェニール織りのサブレという生地バリエーションで、3サイズのバスローブ、タオル、バスシーツのほか、ハンドタオル、揃いのプールタオルとクッションがついたスパ＆プールのセットが展開される。

厳選された素材と、高度な技術によって実現されるファブリック。そのファブリックを使ったさまざまなアイテムと生活を共にする日常こそ、真のラグジュアリーといえるのではないか。