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GPS機器のパイオニアで知られるガーミンが、2021年よりアジア各国で開催している「GARMIN RUN」を日本初開催。ランナーは全員ガーミンのウォッチを着用して参加するランニングイベントだ。ランニング専用の最新モデルを着用して走った使用感をレポートする。
まずはイベントの概要から。
アメリカ発のGPS機器のパイオニア、ガーミンが、ランニング GPS ウォッチを活用したランニングイベント「GARMIN RUN JAPAN」を開催。日本初開催となるこのイベントは横浜・臨港パークで実施され、ゲストランナーにタレントの井上咲楽さん、陸上競技選手の赤﨑暁選手とともに、約1000名のランナーが参加した。
このランニングイベントはランニングウォッチの代名詞として世界中のランナーから支持される「Forerunner」シリーズの誕生20周年を記念したレースだ。参加ランナー全員がガーミンウォッチを着用して走り、ウォッチに記録されたデータが完走記録証となるのが特徴だ。ガーミンウォッチを持っていない参加者には無料レンタルが行われた。
島根 国宝松江城マラソン2023で3時間27分の自己ベストで完走した、ゲストランナーの井上咲楽さんは、「松江城マラソンでもガーミンを着けて走った。ラップごとのタイムや心拍を目安にして走った。走った実感、頑張ったなーという達成感が得られるのも嬉しい」と話す。
同じくゲストランナーで、2024年のパリ五輪の男子マラソンに内定している赤﨑暁選手は、「ランニング機能の他に睡眠機能も活用している。今日はちゃんと寝れたか、寝れていなければ昼寝が必要かなど、身体のコンディションをガーミンが教えてくれる。ランニング機能でもトレーニングをやり過ぎていないか、練習量を増やしたほうがいいかということも示してくれるので、距離や時間などの練習量を決めてしっかりトレーニングできる」と、ガーミンの有用性を語る。
今回筆者ははランニング専用の「Forerunner 265」を着用して5km部門のランに参加。そのレビューもしていこう。
実はガーミンウォッチはこのモデルが初めてではない。アウトドアウォゥチの『instinct』というモデルを着用してランニングしていた。アウトドア全般に対応するので、ランニングはもちろん、スイム、バイク、登山などにさまざまなスポーツに対応している。対して「Forerunner 265」は、ランニング専用のギアだ。どのモデルにも入っている時間、距離、ペース、心拍数の機能ではなく、ランニングに特化したこのモデルの特徴であるVO2 Maxに注目してみた。
まずガーミンウォッチのセッティングからだ。スマートフォンの専用アプリをダウンロードして連動させることから始まる。もちろんアプリと連動されなくても使えるが、アプリと連動させておくと、ランニングの距離、時間、心拍数、ピッチなどのさまざまなデータを簡単に振り返ることができるのでおすすめだ。
便利なのはわかるのだが、アプリの連動はやや面倒だ。まず「Garmin Connect」というガーミンウォッチ全体のアプリをダウンロードする。ここには2本以上ガーミン ウォッチを所有していてもまとめられ、パーソナリティデータからワークアウトの時間や距離、心拍数など基礎的なデータが記録される。さらに「Garmin Sports」というアプリをダウンロードして、イベントの日程やオンライントレーニングを見ることができるようになっている。ランイベントでは、完走記録のデータや時差でスタートした別組の参加者のタイムもまとめて順位を算出してくれるのもこのアプリだ。ガーミン ウォッチ自体では、画面表示のカスタマイズや1kmのペースや完走目標時間を各自で設定しておく。ここまでがレース出場までのやるべき準備だ。正直にいえば、かなり最初はかなり手間がかかるが、データを記録することは、走った達成感が感じられるので、万全にしておいたほうがいいだろう。またガーミンの電話によるカスタマーサポートはとても分かりやすく丁寧なので、もしうまく設定できない場合はカスタマーサポートに問い合わせるのもひとつの方法だ。
レースは臨港パークで1kmのコースを周回するというものだった。天気もよく気温も12月にしては暖かだったので、5kmを20分足らずで気持ちよく走れた。1kmの周回コースなのでラップタイムも確認しやすかった。筆者はタイムよりも心拍数を重視していて、数値をみながらペースの上げ下げを判断しているので、カスタマイズして大きく表示した心拍表示を頻繁に確認しながら走った。周囲を見ると、普段からガーミン ウォッチを使用しているせいか、意識が高くタイムを狙うためのシューズを履いているランナーを多く見かけた。
着用した「Forerunner 265」はラン専用のウォッチで、VO2 Maxという機能が備わっている。この機能は心拍計測を行って一分間の間で体重1kgあたり何ミリリットルの酸素を摂取できるかがわかる。つまり運動強度を測定できるのが大きな特徴だ。さらにDOWNボタンを押すと、ハーフマラソン、フルマラソンの予想タイムまで表示される。
ラン終了後に、メディア枠として参加したランナーたちとVO2 Maxを比較してみた。ペースが4分30秒でゴールした筆者はVO2 Maxの数値が47で、5段階中2番目の「非常に良い」という評価であった。まあまあの評価であるが、序盤から身体が重く、スピードに乗れなかった。実は前日にハードな登山を30kmした後でやや疲れが残っており、ガーミン ランでは普段の力を発揮できなかったことを見事に見抜かれたようだ。一方、1kmのペースが6分以上かかってゴールしたランナーはVO2 Maxの数値が53で、5段階中1番目の「優れている」という最も高い評価であった。年齢もあるかもしれないが、6分ペースのランナーはタイムが遅かったものの筆者よりも懸命に走ったということを示している。
『脳を鍛えるには運動しかない!』という運動の効用を明らかにした名著がある。その中で足の速い子供と遅い子供をタイムで比較するのではなく、上がった心拍数で頑張り具合を評価する記述が出てくるが、それに似ている気がした。VO2 Maxで負荷を意識しながらランニングに励めば、より効率的なトレーニングができるだろう。
「Forerunner 265」を着用して実際に走ってみて、重量も気にならず快適にランができた。画面はタッチパネル式で操作性がよく、GPSの捕捉スピードも速くて使いやすかった。さまざまな機能が備わっているので、健康志向のランナーから競技志向のランナーまで、目的に応じて心強い味方になってくれるそうだ。アプリでデータを見直すことができるので、モチベーション維持にも一役買ってくれそうだ。
アスリートからランニング愛好者まで、ランニングをする人から支持されるランニング専用GPSウォッチ。1.3インチの有機ELを採用したタッチディスプレイを備えており、運動時にも見やすい。時間、距離、ラップタイムなどはもちろんのこと、トレーニング負荷による疲労を数値化した「負荷比」やラン時にどれだけパワーを発揮しているかわかる「ランニングパワー」などの機能を備える。ランニング時の機能以外にも、Suicaでのタッチ決済や、音楽の保存・再生も可能で普段使いも便利。バッテリー駆動時間はスマートウォッチモードで約13日間。6万2800円。
STAFF
Writer: Katsumi Takahashi
Editor: Atsuyuki Kamiyama
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