【STEP3 シェーディング編】

顔周り、フェースラインは「シェーディング」で引き締めて、奥行きをつくり出す

輪郭がたるむと、正面顔では顔が大きく、横顔ではあご先が丸く、顔と首の境目が曖昧な、いわゆる中年太り的な見え方に…。そんなゆるんだ顔を引き締めて、フェースラインを鋭角に見せる手段が「シェーディング」です。骨格を引き締めるように、ふんわりと影をつけることで、顔に立体感が生まれ、シャープな印象に見せることができます。使うのは、数種類のカラーがセットになったパレット。グラデーションをつくったり色を混ぜて調整したりすることが可能。数種類のカラーを入れることで、柔らかい印象に仕上がります。頭の生え際、顎のラインには濃いパウダーを、頬骨の高い位置には明るいパウダーをのせてメリハリを。

THREE シャドウプレイコントゥアリングパレット

ほのかにイエローを含んだライトブラウン、ややレッドがかったダークブラウン、繊細なパールを含むライトベージュの3色入り。７種類の植物オイルと油脂を配合で、粉っぽくならず、しっとりフィット。

ディオール バックステージフェイスグロウパレット 002

ピーチ、ブロンズ、ゴールドとパーリーホワイトの4色入り。軽やかな光のヴェールをまとったようなパールパウダーが、肌にのせた瞬間、繊細な光を放ち、立体感のある仕上がりを約束。

B.A カラーズ コントラスト イルミネーター

赤みを帯びたテラコッタのようなブラウンと穏やかな光を放つベージュの2色が、肌に自然な奥行きと立体感をまとわせる。しっとりとした細かい粉体が溶け込むようになじみ、驚くほど肌に密着するのでヨレにくい。

KANEBO レイヤードフェースカラーズ 

まるで太陽に照らされてできる自然な影を演出するブラウンと光を再現するライトベージュの２色セット。オイルが配合されているので、肌になじみやすいく、主張しすぎないナチュラルな陰影を表現できる。

メリハリを強調する千吉良流「シェーディング」の塗り方

まずパレットの濃いブラウンパウダーをブラシに取り、額の生え際とフェースラインに入れます。シェーディングだけが浮き上がっていると上品さを損なうので、必ずぼかして肌に馴染ませることが大切。こめかみ側にもきちんと馴染ませ、肌との繋がりが自然に。シェーデイングは正面だけでなく横から見たときの印象も、チェックして！

フェースラインはもちろん、寂しくなった頭皮の隙間を濃いパウダーで埋めるのもおすすめ。

最後にパレットの明るいパウダーを頬骨の高い部分的にのせてメリハリ感をアップ。光を反射しながら肌に自然にとけ込むハイライトは、シアーな輝きで、メリハリ感が生まれさらにリフトアップ。

エイジングに対抗するさらなる手段！たるみをくい止め、自然な丸みをアップさせるお役立ち「美容機器」

エイジングの原因は肌だけではありません。骨はもちろん筋肉、脂肪、筋膜など、あらゆる組織が関係しています。化粧品が届きにくい部位には、美容機器の助けを借りましょう。しかも美容機器の進化は目覚ましく、小手先だけではなく、本気でたるみがアップされるものが多数あり。筋肉を鍛えるEMSや細胞を活性化させるLEDなど、昔はクリニックやサロンでしか受けられなかった施術機能が、今や家庭用機能にも。忙しい人ほど、この手のものを賢く使うべき。そこで千吉良さんが現場で使用しているものから、あれこれ試して効果実感のあったものをピックアップ！

YA-MAN TOKYO JAPAN リフトドライヤー

ドライヤー機能と美顔器機能が合体した自分のライフスタイルに寄り添ってくれるような美顔器。毎日のヘアドライと同時に、顔と頭皮のリフトケアを取り入れることで美顔器が習慣化できる優れもの。ドライヤー本体のヘッドに装着したリフトヘッドが、肌を温めながら毎分6000回の振動で表情筋を刺激しリフトアップ。またヘッド口の周りに赤色のLEDライトを装備。コラーゲン生成を促す光エステ作用もあり。頭皮に使用すれば、硬くなった頭皮が柔軟になり、一枚皮でつながった顔の肌も自然と引き上がる。

GMコーポレーション エレクトロン デンキバリブラシ（R） 2.0+BODY

３２本のやや太めのクシから発する低周波刺激が、ハンドマッサージでは届かない肌の奥へと働きかけて代謝を高め、むくやたるみを改善。弾力のあるシリコン製のクシは肌に吸い付くようにフィットして、心地いい低周波の刺激をすみずみまで巡らせてくれる。５段階の強度調節とノーマルモード、鍼で打たれているようなハリモード、マッサージのような動きのある波モードの３つのコースから肌悩みに合わせて選べば、最適なケアをしてくれる簡単さも嬉しい。２種類のアタッチメント搭載で、頭皮や顔だけでなく、全身のケアまで可能。

パナソニック バイタリフトかっさ

かっさ形状の複雑なフォルムが、頬やフェイスライン、ほうれい線など細部へ絶妙にフィット。電気刺激で筋肉を動かし引き締めるEMS機能が搭載されているの、自分では鍛えづらい表情筋に効率よくアプローチし、早い段階で肌の引き締め感やハリと弾力アップを実感できる。防水仕様だから、お風呂に入りながら手軽に使える点も大きなポイント。

リフトドライヤーで、温感タッピングで表情筋と頭筋を刺激して土台からリフトアップ

フェースラインはあご先から耳に向かって、頭皮は生え際から頭頂部へ向かって、力を入れず上へと引き上げるように動かす。

話題のデンキバリブラシなら、低周波刺激でハンドマッサージでは届かない肌の奥から代謝を促す

専用ローションを頭皮と顔全体に塗布しなじませた後、ブラシを滑らせるように動かす。まず頭皮の生え際から頭頂部へ向かってブラシを動かす。次に頬、額、あごの順番で顔まわりに当てる順がおすすめ。頭皮は10〜20分、顔まわりは5分のケアが目安。

PROFILE

へア＆メイクアップアーティスト

千吉良 恵子

Cheek one主宰。女優やモデルからの支持も厚く、多数の雑誌、広告撮影を担当。他、講演や化粧品関連のアドバイザー、化粧品の開発など幅広く活躍。著書に「千吉良恵子の効くメイク」（アスコム）、「千吉良恵子の可能力メイク」（ワニブックス）、「絶対キレイになるメイク Making Happy」（成美堂出版）、「毎日可愛くなれるメイクのヒント」（講談社）などがある。