“世界にたったひとつ”を叶える マクラーレンのオリジナルラッピングという選択

ファッション、着物、器、家具などなど、世界にひとつしかない“一点モノ”に魅了され、実際にそれらを手にしている人は多いことでしょう。同じようにクルマも、世界中でただひとつ、“あなただけの一台”がつくれるとしたら? イギリスのラグジュアリーなスーパースポーツカーブランド「マクラーレン」が、そんなあなたの夢を叶えてくれます。

LIFESTYLE Mar 23,2023
“世界にたったひとつ”を叶える マクラーレンのオリジナルラッピングという選択

イギリスのスーパースポーツカーブランド「マクラーレン」には、オリジナルのラッピングを施してくれるスペシャルなサービスがある。外装を自分の好みにデザインし、世界中のどこにもない、あなただけのクルマに仕上げてくれるという。「MSO(McLaren Special Operations)」と呼ばれるこのサービスで仕上げられた、マクラーレンのラッピングカーを世界から集めたので、ご紹介したい。各国のホットなアーティストの手によってデザインされたラッピングカーは、まさに美しく駆ける「アート」だ。 

ナット ボーエン氏がデザインしたMcLaren Arturaの画像

英国人女性アーティストによる極彩色のMcLaren Artura

こちらはドバイで発表された、カラフルな樹脂作品を得意とする英国人アーティストNat Bowenによるもの。アーティストのアイコンでもあるレジンでカラフルに彩られた曲線的なマシンは、光の吸収、屈折、反射によってさらに豊かな表情を描き、見るものを異次元にトリップさせる。あのザハ・ハディッドが設計したモダンな五つ星デザインホテルに配置されたこのアートカーは、サーキットを背景にしたときとは全く違う印象。まるで近未来志向のオブジェのようだ。 

ナット ボーエン氏がデザインしたMcLaren Arturaの画像
美貌の抽象画アーティスト、ナット ボーエン。色彩心理学を表すクロモロジーと車名の由来である『アート』と『未来』の追求をテーマに、彼女のシグネチャーカラーをレジンで塗装している。製作にあたって「これほどクールなキャンバスはない」とナット氏。アトリエでMcLaren Arturaのカーボンファイバーに、カラーレジンを塗装するメイキング映像などを自らのインスタグラム (https://www.instagram.com/nat.bowen)で公開している。
ナット ボーエン氏がデザインしたMcLaren Arturaの画像
このアートカーが公開展示されたのは、幻の東京五輪競技場で知られるザハ・ハディッド氏が設計した、ドバイの斬新なビル“The Opus”内のホテル“ME DUBAI”。ザハ氏が内外装を手がけた唯一のデザインホテルだそう。すでにアートカーの公開は終わっているが、このホテルに滞在してザハ空間を体験することはもちろん可能だ。 
ナット ボーエン氏がデザインしたMcLaren Arturaの画像
ベースの車両は本メディアでもご紹介したEV走行も可能なマクラーレンのハイブリッドカー「McLaren Artura」。「ARTURA(アルトゥーラ)」というモデル名は「ART」と「FUTURE」を掛け合わせた造語である。

韓国のファッションデザイナーによる水墨画デザインのMcLaren GT

キム・リウル氏がデザインしたMcLaren GTの画像

真っ白なスーパーカーに水墨画を描いたのは、韓国のファッションデザイナー、キム・リウル。テーマは「McLaren GT、韓国を着る」だ。 韓国の伝統的な韓服を現代的にアレンジしたファッションをで知られるキム・リウル氏は、世界的人気を誇る7人組アイドルグループ「BTS」の衣装を手がけたことでも注目されている。 

キム・リウル氏がデザインしたMcLaren GTの画像
ベース車両は“旅するスーパーカー”「McLaren GT」。前後左右、全て異なる絵柄が描かれた。ホイールは水墨画にリンクさせたカスタムメイドだ。 

彼は真っ白にラッピングされたボディに、松、鶴、山などの山水画を描いた。エアロダイナミクスを追求したフォルムの躍動感と、古典的水墨画の静寂感とのコントラストがおもしろい。

白と黒、過去と未来、静と動──。
相反するものを見事に融合させたデザインに思わずうなる。 

キム・リウル氏がデザインしたMcLaren GTの画像
韓国の伝統を「着た」McLaren GTは、走る姿も粋。

街の光の中を駆け巡る、TOKYOデザインのMcLaren GTも 

マクラーレンには日本発信のアートカーもある。ファッション、音楽、空間デザインなど幅広いジャンルで活躍し、東京の「旬」を生み出すグラフィックアーティスト兼アートディレクターのYOSHIROTTENがデザインした。 

YOSHIROTTEN氏がデザインしたMcLaren GTの画像
東京発信のアートカーデザインを手がけたYOSHIROTTEN氏は東京をベースにしながら世界中にクライアントを持つグラフィックアーティスト/アートディレクター。2023年4月に国立競技場内の大型駐車場スペースにてインスタレーション展覧会を開催予定。

東京のさまざまな街の光の中を駆け巡るMcLaren GTをインスパイアソースに、そこに映る直線的な光のラインを描き出した。この光の帯は、グラデーションを帯びた色のキワがとても繊細。それは夕暮れや夜明けの空色のようでもある。

YOSHIROTTEN氏がデザインしたMcLaren GTの画像
さりげなくも力強く、東京の夜を映したアートカーデザインは、実際のドライブシーンにも馴染みやすいく、MSOオーダーの参考になりそう。
YOSHIROTTEN氏がデザインしたMcLaren GTの画像
日中の走行ではまた違った表情を見せてくれる。 

クルマが走るキャンバスなら、あなたはどんな絵を描くだろうか?

「MSO」では、内外装の色やシートタイプや素材をアレンジするに留まらない、スペシャルなオーダーに応えてくれる。例えば、あなたのシグネチャーを外装デザインに取り込むことも可能だ。 

YOSHIROTTEN氏がデザインしたMcLaren GTの画像
YOSHIROTTEN氏がクリエイションした近未来的なTOKYOガレージ

最後に、一点モノのスーパーカーを誂えるステップを簡単に説明しておこう。まず、マクラーレン正規取扱店にて、コンフィグレーターを利用しながら購入するモデルに合わせた具体的なデザインを、モニターへ落とし込んでいく。その後、「MSO」よりイメージ画像が送付され、幾度かやりとりを経てデザインを完成させたのちに、それを反映させたあなただけの一台をイギリスの本社工場がつくり上げてくれる。納期や価格はデザインによって異なるとのこと。ちなみにちょっと聞いてみたところ、いわゆる「痛車」は難しいそう(笑)。顧客のオーダーを尊重しつつも、どのデザインにおいてもマクラーレンのデザインチームの最終チェックが入る。逆に言えば、絵心に自信がなくても、一流カーデザイナーのサポートが受けられるのだから心強い。 

そもそもマクラーレンのスーパーカーは、スタンダードに購入してもスペシャルな存在だ。でもせっかく手に入れるなら、そこにもう少しプラスして世界で唯一の“一点モノ”に昇華させる、そんな素敵な選択肢があることを覚えておきたい。 

主要諸元マクラーレン GT
全長×全幅×全高4,685×1,925×1,215/1,234mm
車両重量1,483kg
駆動方式MR
トランスミッション7速SSG
エンジンV型8気筒ツインターボ、3,994cc
最高出力456kw(620PS/7,500rpm)
最大トルク630Nm/5,500~6,500rpm
車両価格¥26,950,000(税込)MSO費用は別途

お問い合わせ先

マクラーレン・オートモーティブ

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