パートナーとの絆を深める最旬のペアウォッチ

11月22日の「夫婦の日」に始まり、年末年始のバカンスシーズンは大切なパートナーと過ごす時間も増える。そんな時間を刻む時計をお揃いにすれば、いっそう二人の仲も深まるはずだ。腕に時計を着けることが当たり前となっても、機械式であれば、毎朝リューズを巻き上げるたびに、2人が出会った頃の初々しい想い出が甦ってくることだろう。これはペアリングにはない“儀式”といえる。そこでペアウォッチの上手な選び方をご紹介しよう。ペアウォッチは二人でずっと着けるものだから、トレンドに左右されないベーシックなデザインが基本だ。またお揃いのデザインで、お互いをできるだけシンクロさせるのが円満の秘訣。しかし、大きさが違うだけのまったく同じ時計を二人で持っていると、どこか損した気分になるし、なにより飽きてしまうに違いない。そうならないために、ペア感を損なわず、自分の欲しい時計を選ぶことが肝要だ。

印象を左右するのは、ダイヤルカラー→ケースの形→ストラップ＆ブレスレットのカラー→ケース素材（カラー）→ダイヤルの機能の順番で、2つ以上揃えるとペア感が出やすい。もちろんペアとなる時計は同じブランドに合わせ、シリーズも揃えるのが無難だ。男性は機能にこだわり、女性は華やかなデザインを好むことが多いので、例えば男性はクロノグラフモデルで女性はダイヤモンドセッティングモデルでペアを組み合わせると、自分の好みと相手との繋がりという一挙両得のペアウォッチ選びができるだろう。

ペアウォッチが旬な理由がもうひとつある。近年は新作コレクションにダイヤルカラーやケースサイズのバリエーションを最初から豊富にラインナップするブランドが増えてきた。またケースの小型化・薄型化がトレンドにあるので、各社レディスウォッチにアプローチしやすいという状況にもある。そのため以前に比べて格段にペアウォッチの選択肢が増えているのだ。

パートナーとの絆が深まるペアウォッチを見つけて、この年末は一緒に大切な時間を刻んでほしい。

IWC

IWCのポートフィノは、個性派揃いのIWCの中でもエレガントで控えめなコレクション。もともとポケット用ムーブメントを搭載したムーンフェイズ表示付きの腕時計に、信頼性の高い現代的なムーブメントを備えてシリーズ化したものだ。ダイヤルカラーやサイズバリエーションも豊富なので、お揃いのデザインも見つけやすい。

左／「ポートフィノ・パーペチュアル・カレンダー」。IWCが1980年代に開発した閏年を自動的に判別してくれるパーペチュアルカレンダーを搭載。複雑機構ながら、すっきりしたデザインにまとめ上げた。同じキャリバーを搭載し、同じダイヤルデザインのパーペチュアルカレンダーモデルがポルトギーゼシリーズからも登場しているが、こちらはケース径40mmとコンパクトにまとめ、エレガントに仕上がっている。自動巻き。18Kレッドゴールドケース。ケース径40mm。カーフストラップ。

右／「ポートフィノ・オートマティックデイ＆ナイト 34」。34mmサイズは2019年に初登場しているが、新たにデイ＆ナイト機構搭載を追加。24時間で一回転するディスクで昼夜を判別できる機械式の魅力を備えるモデルだ。ベゼルにセッティングされたダイヤモンドは従来よりも大型化して輝きをアップさせた。自動巻き。18Kレッドゴールドケース。ケース径34mm。カーフストラップ。

PANERAI

パネライはアイコニックなケース形状やリューズプロテクターを備えているので、お揃いデザインとして判別しやすい。そこでケース素材をゴールドで揃えながら、ダイヤルデザインやストラップ・ブレスレットで個性を主張したい。このゴールドは金や銅にプラチナも配合したゴールドテック™と名付けられたパネライ独自のゴールド素材で、金属の耐酸化性を有した鮮やかなレッドゴールドの色調が特徴だ。

左／「ルミノール マリーナ ゴールドテック™」。パネライのアイコンケースにオリジナルの配合のゴールド素材であるゴールドテック™を採用。ダイヤルはサンレイ仕上げのブルーカラーに、数字やインデックスを繰り抜いたサンドイッチ構造もパネライ独自のデザインだ。自動巻き。ゴールドテックケース。ケース径44mm。

右／「ルミノール ドュエ トゥットオロ」。パネライ初のゴールドブレスレットモデルは、ケースが薄く、汎用性も広いドュエシリーズから登場。最近でこそフェミニンさを増してきているドュエシリーズだが、シリーズ当初はジェンダーレスな魅力もあった。このフルゴールドもジェンダーレスなデザインなので、シェアウォッチとしても使えそうだ。搭載されるムーブメントは、日付表示と3日間パワーリザーブを備える。自動巻き。ゴールドテックケース。ケース径38mm。

OMEGA

スリムなケースフォルムでシンプルなデザイン性が特徴のデ・ヴィル プレステージの第3世代が登場。アップデートされたコレクションは、6型で5種類のサイズ展開に、多様なカラーバリエーションやケース素材が揃い、合計で138種類も用意されている。ダイヤルカラーやケース素材をひとつ揃えるだけで、ペアウォッチはほぼ完成してしまうので、無数にある組み合わせの中から二人だけのペアウォッチを見つけるのも一興だ。

左／「デ・ヴィル プレステージ パワーリザーブ スモールセコンド」。ドーム型のダイヤルに、針の高さも低く保たれた正統なドレスウォッチ。6時位置には４つのパートに区切られた55時間のパワーリザーブ表示を備える。高精度と高い耐磁性を保証するマスター クロノメーター認定のムーブメントを搭載。自動巻き。ステンレススティールケース。ケース径41mm。

右／「デ・ヴィル プレステージ」。ダイヤルは多様なカラーバリエーションが目を引くが、仕上げの手法も豊富なのも特徴。中でもマザー・オブ・パールダイヤルは艶やかな表情で、インデックスには特徴的なローマ数字とダイヤモンドを交互に配して、フェミニンに仕上げた。クォーツ。ステンレススティールケース。ケース径30mm。

HUBLOT

ウブロはモデルの種類が豊富で、新作もサイズ違いのモデルを一緒に発表することが多く、ペアウォッチを選びやすい。ウブロといえば、ケース素材に一家言もつブランドなので、ペアウォッチには独自素材のキングゴールドケースで揃えたい。またワンクリックで交換できるストラップを豊富に用意しているので、お揃いのカラーのストラップに交換してペアウォッチをアレンジするのも新しい楽しみ方だ。

左／「ビッグ・バン ウニコ キングゴールド」。自社製のクロノグラフキャリバーを搭載したビッグ・バン。シースルーのダイヤルからはクロノグラフを制御するコラムホイールが6時位置に見える。ケース素材には通常のゴールドよりも赤みの美しいキングゴールドを採用する。自動巻き。18Kキングゴールドケース。ケース径44mm。

右／「ビッグ・バン ワンクリック キングゴールド パヴェ」。赤みの美しいキングゴールドケースに、光沢のあるブラックポリッシュのダイヤルが引き締めているレディスモデル。ケースにセッティングされたダイヤモンドをはじめ、ベゼルやインデックスには大粒のダイヤモンドを配し、合計約1.35カラットでリッチに仕上げた。ワンタッチで交換できるラバーストラップは豊富にカラーが揃うので、ストラップ次第で幅広いシーンで対応できそうだ。自動巻き。18Kキングゴールドケース。ケース径33mm。