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3年ぶり3回目の開催となった「CHEVROLET FAN DAY 2022」。この日、富士スピードウェイでは、待ち望んでいた人たちの熱気と歓喜に満ちあふれていた。

抜けるような青空が印象的な5月最終週の週末。場所は富士スピードウェイ。霊峰富士の裾野に位置するここは、山あいのサーキットとあって空気は澄み、時折頬を撫でる爽やかな風が心地いい。この日、富士スピードウェイのメインパドックには「CHEVROLET FAN DAY 2022」に参加する色とりどりのアメリカンスポーツカーが集った。何せ3年ぶりのファン・ミーティングとあって、オーナーたちの表情も満面の笑みにあふれている。

その光景が何かに似ているなと思い、記憶の糸を手繰り寄せた先につながったのは2006年のインディアナポリス・モーター・スピードウェイでのことだ。この年、僕は世界三大レースのひとつであるアメリカン・オープンホイールカーレースの最高峰、インディ500の取材で現地を訪れていた。
アメリカは何かとスケールがデカイと言われるけれど、このイベントは別格だった。5月の最終日曜日に行われる決勝に向けて、レースイベントは2週間前のプラクティスからスタート。そこまではほとんど毎日、何かしらのレース関連プログラムが進行し、観客たちは思い思いの時間を過ごしながら、町をあげてのお祭り騒ぎが続くのである。そして迎えた決勝当日はボルテージが最高潮に達する。レース開始直前「Ladies and Gentlemen, Start Your Engines!」のアナウンスが放たれると同時にレーシングカーの咆哮が響き渡り、1周2.5マイルのオーバルトラック全体が揺れるかのような大歓声に包まれる。この日を待ち望んでいた人たちの熱気と一体感は半端なく、こちらの心までも震わせたのだった。

さすがにそこまでのスケールには及ばないものの、この日の富士スピードウェイが人々の歓喜に満ちあふれるという意味では、あの年のインディ500と同様の雰囲気があった。

2018年にスタートした「CHEVROLET FAN DAY」は、アメリカを代表する自動車メーカーのひとつ、シボレーの愛好家に向けたイベントだ。シボレーといえばコルベットやカマロに代表されるアメリカン・スポーツカー・ブランドの雄であり、そのモデル群に魅せられたファンは日本にも多い。そんな愛好家に向けてイベントは2018年から年1回開催のスケジュールでスタートを切ったものの、2020~21年は新型コロナウイルス蔓延防止の観点から中止を余儀なくされてしまった。そして今年はその落ち着きもあって、3年ぶり3回目のイベントとして再スタートが切られたというわけである。

今回は走りを主体としたプログラムが数多く組まれていた。「コルベットドライビングアカデミー」や「カマロドライビングスクール」、「エンジョイ走行」等々、自身の愛車で参加できるものであり、存分にそのパフォーマンスを楽しんでもらおうという趣向だ。さすがにいずれも高いパフォーマンスを誇るスポーツカーとあって、サーキットがよく似合う(そういえばインディのペースカーもC6型コルベットZ06だった)。富士の本コースやショートコースを全開で走り、その実力の高さに改めて感じ入った参加者のなんと多かったことか。

もっとも、走りに徹してばかりではないところが、このイベントのもうひとつの魅力。長い歴史を誇るコルベットの歴代モデル展示や、参加車両によるコンクール・デレガンス、キッズ向けスロットカー大会、地元・御殿場市の名産品販売など、そこに集った人たち皆が楽しめる盛り沢山のメニューが用意されていた。実際に参加されていた方々の楽しみ方も自由そのもの。居並んだ歴代モデルを眺めてその歴史を学ぶ人、あるいは同好の士のカスタム手法を観察する人、仲間内でシボレー談義に花を咲かせる人、純粋にこのイベントでの再会を喜び合う人たち。仲間や家族と一緒に楽しみを分かち合うのが、このアメリカン・ブランドならではのイベントのスタイルと言えるだろう。だからこそあの時のインディと同じ雰囲気が味わえたのだ。特にその代表格であるコルベットやカマロには、人々を結びつけあうパワーが宿っているように思う。シボレーのメイクに魅せられ、同じブランドを愛するもの同士だからこそ分かり合える喜び。そこにはアメリカン・ブランドらしいフレンドリーで自由な楽しみが得られる、自動車趣味の世界が広がっている。
STAFF
Writer: Tsuneharu Kirihata
Editor: Atsuyuki Kamiyama
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