ジュネーブを巡るもうひとつのディスティネーション

フランク ミュラー ウォッチランド

PR/フランク ミュラー

スイスは12件の世界遺産を持つヨーロッパ有数の観光大国。それの多くの観光地へ起点となるのがジュネーブだ。この地は時計製造の中心地という一面も持つ。その聖地といえるのが、フランク ミュラーが工房を構えるウォッチランドだ。

SPECIAL Dec 6,2025
ジュネーブを巡るもうひとつのディスティネーション

スイス西部に位置するジュネーブは、国際機関や多国籍企業の拠点として知られる国際都市。レマン湖のほとりから少し見上げるとアルプス山脈の絶景が広がり、中世の面影を残す旧市街にはいくつもの博物館があって、しばしば行われるアートや音楽の催しが旅人を惹きつける。スイス名物のチーズフォンデュやチョコレートといったグルメの楽しみもある。

一方でジュネーブは時計産業の中心地としても知られる。そのきっかけとなったのは、16世紀の宗教改革運動だった。フランスでカトリックとの対立で弾圧されたユグノー(カルヴァン派プロテスタント)はジャン・カルヴァンの本拠地であったジュネーブを目指す。彼らは優れた時計製造の技術を有していた。そこでもともと十字架、聖杯など教会の儀式で使われる金銀細工を作っていた手先の器用なジュネーブの職人と出会って時計製造の歴史は始まった。

ジュネーブ市街にはさまざまなブランドの時計ブティックが立ち並ぶ。もちろん多くの時計の工房もあるが、高額商品を扱うため、外部からは目立たない殺風景な作業場が多い。それらとは一線を画しているのが、ジュネーブ郊外ジャントゥにあるフランク ミュラーの工房、ウォッチランドだ。レマン湖に面した美しい伝統的なシャトーで、時計製造に関わるあらゆる設備が整っている。

実はこの建築物は日本と縁が深い。1992年、フランク ミュラーはブランドの立ち上げを機に、拠点となる社屋を探していた。目を付けたのは著名な建築家エドモン・ファティオによって建造されたネオゴシック様式の城館で、かつて新渡戸稲造が国際連盟事務次長時代に公館として使っていた建物だった。その後、購入するとウォッチランドと名付け、歴史的な価値を損なわないように拡張し、当時の外観を踏襲した4つの棟を増築して完成させた。

現在のウォッチランドは、フランク ミュラーの本社兼工房としての機能を持つ。そこには設計・デザイン、パーツ製造、デコレーション・仕上げ、組み立て、検品まで時計製造に関わる垂直統合されたすべての工程が集約されている。時計の心臓部を構成するヒゲゼンマイまで製造する伝統的な時計作りに真摯に取り組む。また年に一度、フランク ミュラーグループの新作を一堂にお披露目する展示会、WPHHの会場となっており、世界中から時計関係者が訪れる。

かつてフランク ミュラーはウォッチランド建設についてこう語った。

「子供から大人まで楽しめるウォッチランドを作りたい。一周すれば時計がどのように作られるかが分かる、そんなアミューズメントパークを作りたいんだ」

まさしくフランク ミュラーの時計のように、中身だけでなく、外観まで美しく作り上げたのがウォッチランドだった。そこからは伝統的な技術を用いたトゥールビヨンを備える複雑時計や煌びやかな貴石を備えるジュエリー時計までが日々生み出されている。現在では愛好家にとって特別な場所となっており、限られた顧客には訪れるチャンスがある。ジュネーブの歴史、自然が育んだスイス時計の殿堂といえるウォッチランドを一度は訪れてみたい。

製造工程が集約された広大な本社兼工房

ウォッチランドの画像

ジュネーブの中心地から車で15分ほどの高級住宅街の一角にあるウォッチランド。中央に見えるのが1905年に建てられたネオゴシック様式の城館「レ・ザマンドリエ」。20年以上かけて、外装の統一感を保ちながら両翼に見える4棟を増築した。

ウォッチランドが佇む、国際都市ジュネーブからほんの少し離れた、のどかなスイスの田園風景の画像
国際都市ジュネーブからほんの少し離れた、のどかなスイスの田園風景の中にウォッチランドは佇む。

レマン湖のほとりにある風光明媚な立地

上/晴れた日にはウォッチランドからレマン湖の対岸にアルプス山脈の稜線を一望できる 下/ウォッチランドの建物の画像

ウォッチランドはレマン湖の右岸に位置し、スタッフたちは歴史的な建築物にマニュファクチュール体制が整備された環境で仕事に従事している。晴れた日にはウォッチランドからレマン湖の対岸にアルプス山脈の稜線を一望できる。

企画から製造、検品まで自社で行う一貫体制

左/フランク ミュラーの時計の画像 右/フランク ミュラーの時計製造の画像

ウォッチランドでは企画からデザイン、設計、製造、装飾、組み立て、検品といったフランク ミュラーの時計製造に関するあらゆる作業を一貫して行うマニュファクチュール体制が整う。伝統の技術と先進設備を駆使しながら、ブランドを特徴づけるダイヤルや、自社製造は稀なヒゲゼンマイ、ネジ1本までウォッチランドで製造される。

街角に設置されるトノウ型の時計

街角に設置されるトノウ型の時計の画像

街角にさり気なくフランク ミュラーを象徴するトノウ型の時計が設置されている。時計都市、ジュネーブならではの光景だ。旧市街には多くの時計ブティックが立ち並び、時計関係の博物館も多くあり、街のいたるところで時計文化を感じることができる。

フランク ミュラー 公式サイト
お問い合わせ先
フランク ミュラー ウォッチランド東京
03-3549-1949

初出:2025年12月6日発行『AdvancedTime』29号。掲載内容は原則的に初出時のものです。

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