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ニューヨーク発のクラシックなスタイルを担ってきたブランドと、イタリアのクラフツマンシップを継承しつつ、現代に有効なものづくりを実現する生地メーカーの協業がもたらす、今日的な品格を備えた服。
1938年にアメリカ・ニューヨークで開業した“ポール・スチュアート”。当初はアイビーリーガー向けの紳士服を扱っていたが、60年代に独自のエレガンスを感じさせるスタイルを確立。70年代からはウィメンズも開始し、NYを代表する個性として1975年に日本に上陸した。80年代の自社広告で自らの服づくりを「英国の伝統に米国の視点を加えた最良のエクレクティシズム(折衷主義)」と位置付けた“ポール・スチュアート”。現在同ブランドの日本におけるメンズディレクターを務める鴨志田康人氏は、単なるアメリカントラッドに留まらない、より成熟した“ポール・スチュアート”の世界観を継承し、アップデートさせることに注力していると語る。
そんな同ブランドとコラボレーションしているのが、イタリアのファブリックメーカー“ヴィターレ・バルベリス・カノニコ(VBC)”である。創業360年のこの老舗は、牧羊から紡績、仕上げまで一貫生産する羊毛生地のスペシャリストであり、イタリア屈指の生産量を誇っている。その一方で、製品(生地)の100%トレーサビリティを実現し、工場稼働エネルギーを再生可能エネルギーにシフトするなど、サステナビリティへの取り組みは先駆的といえる。
“VBC”は“ポール・スチュアート”との長年のパートナーシップに関して、つくられたものを長く大切にし続ける姿勢が互いの共通点であり、サステナビリティについての深い相互理解の結果と評価している。そんな両者の取り組みの最新形が、“VBC”を象徴する素材であるフランネル生地を使ったMTM(メイド・トゥ・メジャー)。古くから継承されているヴィゴロー製法によるグレーフランネルは、オーセンティックな印象の一方で、しなやかな風合いが魅力。それらはまた、“ポール・スチュアート”と“VBC”の双方が追求する、進化するクラシック・スタイルを、端的に表現しているようだ。
イタリア織物産業の中心地ビエッラ地域に位置する“ヴィターレ・バルベリス・カノニコ(VBC)”。360年の歴史を反映した2000冊超えの生地アーカイヴ(写真上)を有する一方で、生地づくりに必要な水を4割以上削減し、さらに染色で使った水を100%浄化するなど、環境に配慮したサステナブルなものづくりを推進している。
トルソー着用は、“ヴィターレ・バルベリス・カノニコ(VBC)”製フランネルを使った“ポール・スチュアート”MTM(メイド・トゥ・メジャー) のウィメンズジャケットとメンズスーツ。“VBC”の生地は各店舗にて見本帳でオーダーできる。また「customLAB」展開のオリジナル裏地(下写真)も選択可能。
ポール・スチュアート各店舗で10月17日まで開催していた「VBCストアプロモーション2023秋冬」。「H.O.P.E.」ラインのアルパカ100%生地を使ったピーコート(¥297,000)など、“ヴィターレ・バルベリス・カノニコ(VBC)”の生地を使ったアイテムを数多く展開。9月15日には青山本店にてディレクター鴨志田康人氏のトークを交えたイベントが行われた。
ポール・スチュアート青山本店にて「customLAB(カスタムラボ)」がスタート。レザージャケットやコートといったアイテムについて、素材、モデル、サイズそしてディテールなどを選んでオーダーできるサービスだ。納品は注文から約45日〜。写真はジップアップタイプのレザージャケット¥176,000[オーダー価格、税込]
初出:2023年9月30日発行『AdvancedTime』18号。掲載内容は原則的に初出時のものです。
STAFF
Photos: Toru Oshima
Stylist: Tomohiro Saito
Editor: Yukihiro Sugawara
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