相応しいステージでこそ味わえる本質 〝マツダ〟「CX-60」で訪ねる発酵食の里

美食家がこぞって向かう、注目奥琵琶湖エリアを旅する drive3

遠藤周作、司馬遼太郎、水上 勉、白洲正子といった、数多くの小説家や随筆家に愛される〝奥琵琶湖〟。 特に近年ではこの地独自の熟鮓(なれずし)と呼ばれる発酵食が脚光を浴びている。 その伝統料理をいまに伝える料理宿を目指して〝マツダ〟「CX-60」を走らせた。

LIFESTYLE Feb 9,2023
相応しいステージでこそ味わえる本質 〝マツダ〟「CX-60」で訪ねる発酵食の里
琵琶湖の画像
湖里庵から臨む琵琶湖にはかつての水上交通の要衝として栄えた港の桟橋の杭が残る。その奥に見えるのは滋賀県有数の桜の名所でもある海津大崎。

〝近畿の水瓶〟とも言われる琵琶湖はその豊かな水資源だけでなく、北陸と京の都を結ぶ水上交通の要としても重要な役割を担ってきた。実際、湖の周りには港を意味する〝津〟の文字が付く地名も多い。そのうちのひとつが琵琶湖の北に位置する海津である。西近江の街道脇の、湖に面したこの集落は古くから湖上交通の要衝として栄え、18世紀初頭に作られたという石積みの護岸や桟橋の杭の跡がいまも残る。そんな湖岸の石垣の上に建つ料理宿が今回の目的地「湖里庵」である。

2021年に再建なった湖里庵。一日一客のスタイルで旅人をもてなす。

湖里庵は、もともと鮮魚店を営んでいた漁師が旅人のために食事を提供し疲れを癒す場所をと、海津の港のそばに料理宿を開いたのがその始まり。現在は7代目にあたる左嵜謙祐(さざきけんすけ)氏が店を切り盛りする。左嵜氏自身は京都の有名料亭で研鑽を積んだのち、この地に流れる豊かな時間と風土に育まれた素材を活かした料理を存分に味わってもらおうと、一日一客のスタイルでこの料理宿を引き継いだ。白木で設えられた客室やダイニングから臨む琵琶湖と、そこで獲れる魚を用いた料理の数々はまさに最高のご馳走。もっとも、いまに至るまでは大変な苦労もあったという。

湖里庵の画像
メインダイニングからの見事な眺め。建屋の位置、日の光の入り方にも注意を払って設えられている。

「道を挟んだ向かいにある母屋の〝魚治〟とともに代々この地で料理宿を営んできました。遠藤周作先生には昭和の時代からご贔屓にしていただき、実はこの湖里庵という屋号も先生に付けていただいています。ただ2018年に台風被害に遭ってしまい、以前の建物が全壊しまして。そこから建て直し再スタートを切った次第です」

魚治の画像
湖里庵の母体となる魚治は1784年の創業。この地に伝わる鮒鮓の味を240年の長きにわたって守り続けている。

2021年の再オープンまでの間、別の場所で料理を提供する機会を得ていた左嵜氏だが、そこでの料理人として仕事は理想とは異なっていたという。もっとも、その制約のあるなかでの経験を積んだことで、改めて自身と店のあるべき姿を見つめ直せたとも語ってくれた。

左嵜謙祐氏の画像
湖里庵を切り盛りする店主の左嵜謙祐氏。これまで培ってきたものを大事にしながら、時代に合わせた料理を提供していくことも必要と語る。

「やはりこの地ならではのできることを大切にしたい。つまりは琵琶湖やここで獲れる食材の味を存分に感じていただきたい、ということですね。その想いを形にしたのが、現在の湖里庵です。建屋は建築家の弟とも相談してその配置や配光なども吟味し、お客様自身が〝自分時間〟をゆっくりと過ごしていただけるような空間を作りました。もちろん料理は素材の良さを最大限に引き出すスタイルでご提供させていただいています」

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