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グッチ大阪のリニューアルとともにオープンしたバー「グッチ ジャルディーノ」。フィレンツェに続き世界で2店舗目となるこのバーは、イタリアと日本の文化を巧みにミックスしながら、唯一無二の体験そして価値を生み出す、“グッチ”の新たな表現といえるだろう。
11月23日に、グッチ大阪のリニューアルと併せてオープンした「グッチ ジャルディーノ(GUCCI GIARDINO)」。フィレンツェ・シニョーリア広場にある同名店に続き、世界で2店舗目となるこのバーは、その際立った個性で、大阪という街においても現在最注目のスポットといえる。
グッチ大阪の店内奥のドアから照明が抑えられた階段を上り、バーのレセプションに到着する。この時点で来訪者は異郷感を強く感じることだろう。全体で約109㎡という余裕ある空間には、バーカウンターとテーブル席を配したメインバー、プライベートな時間を求めるゲストのための個室、そしてより革新的なバー体験が味わえるラボラトリーが設えられている。
メインバーのインテリアには、京都·京セラ美術館で開催されている『GUCCI COSMOS』展でも印象的だった、グッチのシグネチャーカラーである「グッチ ロッソ アンコーラ(深みのある赤)」が壁面に配されて、空間の基調を成している。イタリアメイドのソファーや家具と竹などを使った日本的な意匠が巧みに組み合わされて、フィレンツェの「グッチ ジャルディーノ」とは一味違った空間となっている。
メインバーでは、フィレンツェの「グッチ ジャルディーノ」でも提供されているシグネチャーカクテルのほか、バーマネージャーであるセバスチャン·ヴィゲラ氏が創り出したオリジナルカクテルが味わえる。チリにて、イタリア人の母のもとに生まれたヴィゲラ氏は、世界各地を巡りワインとミクソロジー(カクテルづくり)を研究してきたという。日本での10年以上の実績をもとに、今回大阪の「グッチ ジャルディーノ」の、バーマネージャーに就任。彼の手になるカクテルは、日本酒『月の桂』をベースとした「大阪アモーレ」やウイスキー『響』と宇治抹茶を使った「生きがいニート」など、日本の文化も加味した、ミクソロジーの妙味が感じられるものとなっている。
また、今回この「グッチ ジャルディーノ」限定で、京都にて約350年の歴史を持つ酒蔵「増田徳兵衛商店」と“グッチ”のコラボレーションによる「月の桂30年ヴィンテージ」も提供されている。その名が示す通り30年ものの古酒で、カラメルやダークチョコレート、そしてウッディでムスクまでも感じる、複雑ながら調和がとれた味わいとなっている。さらに数々のヴィンテージジャパニーズウイスキーなども常備されている。
バーフードも充実している。「グッチ オステリア ダ マッシモ ボットゥーラ」のシグネチャーであるエミリアバーガーのほか、「そばカルボナーラ」や「餃子ボロネーゼ」といった、日本とイタリアのカジュアルフードをアレンジした料理、「抹茶ティラミス」のようなデザートまで多彩なメニューが用意されている。
そしてバーマネージャーであるヴィゲラ氏の、ミクソロジストとしての才能が遺憾なく発揮される場がラボラトリー。メインバーと一転、ステンレススチールのカウンターが印象的な空間には、アルコールを蒸溜するエバポレーターや遠心分離機などの器具が置かれ、その名の通り研究室の趣。ここでさまざまな香りを抽出したオリジナルカクテル4種と、一口サイズのフード4種のペアリングコースが、完全予約制による人数限定で提供される。まさにケミストリーといえるカクテルの味わいは、独創的なフードとともに、唯一無二の体験といえる。
また、ヴィゲラ氏のミクソロジストとして才が強く感じられたのが、ノンアルコールカクテルの充実。ヴィゲラ氏によりつくられたアルコール0%のウイスキーやジンをベースとしたカクテルは、ウイスキーやジンが持つ風味や香りがより際立ち、アルコール飲料を楽しむのとは別種の体験をもたらしてくれる。普段飲酒を楽しむ人にもお薦めといえる。
イタリアと日本、双方の伝統や文化を尊重しつつ、クリエイティブな刺激も盛り込んだホスピタリティを実現している「グッチ ジャルディーノ」。 “グッチ”の美学の新たな表現として、五感でしっかりと味わいたい。
大阪府大阪市北区梅田2-2-22ハービスPLAZA ENT
【営業時間】17:00〜24:00(ラストオーダー 23:30)
※定休日は施設に準じます。
06-6343-0080
https://www.gucciosteria.com/ja/osaka-garden
STAFF
Writer: Yukihiro Sugawara
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