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斬新なスタイルと使いやすさ “ハンティングワールド”の新しいトロリー

機能性から導かれた「バチュー・クロス」を使ったバッグなどで知られる“ハンティングワールド”。同ブランド史上初となるトロリーは、機能性を追求した斬新なスタイルで、新しい魅力を伝えている。

FASHION Jul 5,2024

年2回、メンズとウィメンズそれぞれで開催される、ミラノそしてパリのファッションウィーク。各ブランドがコレクションを発表し、約1年後のファッショントレンドを左右するイベントだが、この6月に開催された2025年春夏メンズ・ファッションウィークでは、従来にもまして、トラベルスタイルの提案が多かった。COVID-19の流行が沈静化して久しい中、人々は抑えていた旅への思いを募らせている、そんなムードがファッションにも反映しているのかもしれない。そして、旅の重要なエキップメントであるラゲッジ類も、最近各社から新たなアイテムが続々登場し、充実している。

1965年に探検家でもあったアメリカ人ロバート・M・リー氏による設立された“ハンティングワールド”。リー氏がアフリカで探検旅行の会社を運営していた際、従来のアウトドア用具に幻滅して自身で新たなギアを開発したのがブランド設立の端緒となった。やがて70年代にキャンバス素材に代わる機能性ある素材として、ポリウレタンをコーティングした特殊な織りのナイロンクロスにウレタンフォーミングを貼り合わせ、さらにナイロンジャージをボンディング加工し裏貼りした3層構造の「バチュー・クロス」を生み出し、同ブランドのバッグは世界的に知られるようになった。

ハニカム模様のシェルが印象的

SIRIUSの画像 — “ハンティングワールド”のトロリー「SIRIUS（シリウス）」。本体はポリカーボネート製、サイズはW36×H54（ホイール込）×D25cmで機内持ち込みが可能。シルバー￥148,500、ブラック￥126,500

その“ハンティングワールド”から、ブランド史上初となるハードシェルのトロリーバッグ「SIRIUS（シリウス）」が登場した。21世紀におけるさまざまな旅のパートナーたるプロダクトを追求している「シルバータグ」レーベルのアイテムで、同レーベルではレジャーだけではなく、ビジネストラベルでも使えるようなスタイルが提案されている。

この「シリウス」の特徴は、ポリカーボネート製のシェル（表面）全体に配されたハニカム模様。伝統的な金属加工技術である「槌目（つちめ）」から発想されたもので、あらゆる角度からの衝撃を緩和させて、耐久性をもたらしているという。さらに、この模様によって傷などが目立たないという効果もある。

メインハンドルやタイヤ部分の突起などを極力なくしたフラッシュサーフェス仕様で、機内持ち込みが可能なサイズながら、38ℓの容量を確保。その一方でキャスター部はこのクラス最大級のタイヤ径と幅が選ばれ、多少路面コンディションが悪いところでも、良好な操作性を実現している。さらに “ハンティングワールド”の象徴的な素材でもあるヌメ革のサイドハンドルが、ソリッドな雰囲気のトロリーにナチュラルなアクセントを付加している。