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今もっとも輝いている俳優やトップモデルから信頼を集め、エッジの効いた高感度なアウトフィットで注目のスタイリスト仙波レナさん。かっこよさ最上級のご本人の日常スタイルにも一家言あり。ファッションはもっと自分を楽しませてあげて、もっと心を解放して!大人モードが成功する、おしゃれの秘密を綴った連載がスタートします!第1回は、レナさんが秋冬購入したアイテムを使ったコーディネートを解説!
攻めのファッションがかっこいい大人の代表格、スタイリストの仙波レナさん。年齢を重ねるとお洒落に挑む姿勢が消極的になり、自信のない部分を隠したがることで、かえってスタイルを悪く見せている方が増えていると感じているそう。
「人は必ず『この部分はいい』と思えるパーツがどこかしらあるんです。そこを見つけて魅力を際立たせることがお洒落を楽しむコツ。ウィークポイントを消すより、いい部分を伸ばし、自分が理想とするシルエットを見つけることです。私の場合、とにかく脚長に背を高く見せたいから、どんなときもハイヒールと適度な肌出しがMYスタイル。自分の好きな部分を引き出せれば自信にもなり、人から褒められるというサイクルができます。そうすればもとお洒落に積極的になれるはず!」
レナさんのスタイルアップ術に欠かせないハイヒールコレクション。今シーズン購入した“アライア”“バーバリー”“バレンシアガ”に加え、“ボッテガ・ヴェネタ”“トムフォード”など数年愛用しているものまで、現役活躍選手がずらり勢揃い。レナさん曰く、「派手な靴こそコーディネートのポイントになり、全身の印象をアップデートできるパワーがあるので、怯まず取り入れるべき」とのこと。定番の黒も素材やフォルムでインパクトのあるものを選ぶのがレナさん流。
ひと目惚れ♡“PRADA”のシングルの黒ジャケット
「ジャケットは大好きで、特に黒ジャケットはたくさん持っているので、もういらない!? と思っていたのですが、このジャケットに出合ってしまったんです。もともとニットを買いに“PRADA”のお店へ行ったので完全に予算オーバー(笑)。素肌に一枚で着られる素敵なジャケットって滅多になく、これはパーフェクト。ラペルのVの開き具合、オーバー過ぎず、コンパクト過ぎない絶妙なサイズ感も完璧。素材も厚手で、襟も取り外しができるので、来年以降も着ることができるなと思い、ゴンと投資しました」
「ベーシックなモノって、永遠に着られるから…と言われますが、そのシーズンのシルエットや流行があるので、定期的にアップデートするのが正解。かといって毎年買い換えるのは予算的にも大変ですよね。そこでお奨めしたいのがは、旬の靴を投入する技。この“ボッテガ・ヴェネタ”のパンプスは本当に優秀で、この業界の人たちの間でも人気のアイテムです。履きやすいし、シルエットがすごく今っぽい。やっぱりヒールもそのシーズンの表情がすごく出るので、パンプス選びで全体の印象が古臭く見えてしまう人がいるけれどもったいない!ジャケットみたいな大モノは頻繁にアップデートできない!という人はパンプスでアップデートがお奨めですよ」
“サンローラン”のタンクトップは冬でも薄着な私の定番に
「ここ数シーズンの“サンローラン”がすっごく好き。女性の身体を最大限にかっこよくセクシーに見せてくれる服がたくさんあるなぁと思って。私はそういう服が好きなので、毎シーズン何かしら買っています。今年は深Vのニット素材が着たい気分満載なので、このグレーのタンクトップ!ほんのちょっとだけ薄手、あまりオーバーサイズでないところがちょうどよい。これがもっと薄地の素材だと、胸のある私の体型だと、エロくなりすぎちゃうなと思っていて、本当にドンピシャな一枚だったんです」
「日常スタイルなら、ファージャケットを羽織ってボトムはデニムで王道に。今、ファーって“悪”みたいに捉えられちゃってますが、私が持っているファーって10年選手なので、着てもいいんじゃないかって思うんですよね。ファーの良さってインナーを薄くできるので、東京の冬にはちょうどいいんです。薄着で、アウターに厚いのを着るというスタイルが好きだから、私は衣替えをしないんですよ。カジュアルはもちろんですが、パーティとかにもバリバリに着て行ってみたい。ロングスカートを合わせ、ジュエリーとかもできるだけ外してすっごくシンプルに着たらかっこいいなぁと。靴はお気に入りの“アライア”。これが効いてますよね。メッシュで、クリアなヒールで、先がコロんとしていて、そこがいい。これがポインテッドトウだとイケイケ感が出過ぎちゃうので、丸いバレエシューズっぽいところがカワイさもあって、絶妙なバランスなんです」
久々にパーフェクトなボディースーツを“アライア”で発見!
「もともとボディスーツが大好き。ボディースーツを選ぶときにこだわるのは素材とパターンの美しさ。身体にぴったり沿い、自分の肌感覚に合っているもの、という意味で久々にパーフェクトに近いボディスーツ発見! 特に良いところは地厚な生地。どうしても下着からはみ出る背中のぜい肉が気になり、(私はニプレス派で下着をつけないのでいいのですが)着られない・・・と感じている人も多いと思うんですよね。でもこのボディースーツは比較的下着のラインが出にくく、フィット感も良く、着心地も抜群。年齢を重ねてくると、クローゼットに残っているものが、カワイくても素材が自分の肌に合っていないと、やっぱり着なくなり、結局は処分する——という自分の経験から、服選びの際、素材感の比重が大きくなってきています」
「トップスはジャストサイズなので、ボディコンシャスも気分なのですが、私的にはがんばらないとカッコよく着こなせない。ですので、ボトムはゆるいものだったり、フォルムのあるものを合わせることが多いですね。下の方に大きなシルエットをもってくると、フィット&フレアのバランスで、体型を上手にカバーできます。今回は裾のデザインに特徴のある“ステラ・マッカートニー”のパンツと“トム・フォード”のハイヒールを合わせ、スタイルアップを狙います。自分のコンプレックスは、スタイルが悪いところなので、いかにスタイル良く見せるかというのが課題。とにかく1センチでも脚を長く見せたい、身長を高く見せたい、と考え、その答えはハイヒール。もうひとつのウイークポイントはヘアメイク。私は自分のコーディネートを「全体シルエット」で見ていて、ピンポイントで見ていません。全体のシルエットを鏡で見ているのですが、正直顔が気にならない(笑)。だからノーメイクということもしばしば。このシルエットの場合、髪はまとめた方がバランスもいい。まとめ方もゆるっとなのか、スリークなのか、自分に一番似合うスタイルを探すといいですね」
“バーバリー”のパンプスは、とびきりエレガントな存在感で旬感風足、最高値!
「今シーズン、珍しく靴をたくさん買いました。靴は大好きなのですが、ここ数年あまりピピっとくるものがないなと思っていたところ、今シーズンは「お!」というものが多くて! “バーバリー”のこの靴もそのひとつ。コーディネートにプラスするだけで印象が変わり、今年らしさが欲しいというときに手っ取り早いのが靴なんです。もちろんデザインだけでなく、ヒールのフォルムも重要。洋服を変える以上に靴で印象が変わるので、派手なものを買っておくと意外に便利です。例えば、シンプルなデニムとニットのコーデのとき、パンプスで履くのと、ローヒールとではぜんぜん印象違いますよね。みなさん、黒はけっこう合わせると思うんですが、たまにこういった派手な子を投入すると意外に役に立つんです。派手すぎる? と思いきや、シーズンを越しても意外と使えるんですよ。そういう意味では派手な子を買っておくのはコーディネート幅を広げることにも繋がります」
「ジャンプスーツは好きで、けっこう持っています。これは“gia studio”のもので肩パットも入っていて、けっこうカッチリしているのであんまり着回しができないのですが、小物で印象を変えています。ダボっと着るならハイヒールでかっこよく着てもいいし、ウエストマークしてフェミニンに着こなすのもいい。インナーにランジェリーをチラ見せするか、いっそ潔く何も着ないなど、いろいろアレンジができる。そういう見せ方が私は好きなんです。インパクトのあるシルバーのジュエリーは“ソロイスト”のもの。シンプルな服だからジュエリーを重ねてもちょうどいいんです」
○すべてスタイリストの私物になります。お問い合わせはご容赦ください。
STAFF
Model&Styring: Rena Senba
Photo: Katsuya Nagata
Editor: Ikuko Dobashi
Composition: Kyoko Seko
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