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数多あるシャンパーニュの中でも、並外れた複雑さと余韻の長さを堪能できる「レア・シャンパーニュ」。 その2008ヴィンテージがついにリリースされる。
ゴールドのティアラを纏う、このインパクトあるボトルに出合ったことのある人は少ないかもしれない。1785年、フランス王妃マリー・アントワネットに献上されたという長い歴史を持つ「レア・シャンパーニュ」が、近年リリースされたのは45年間で僅か11回。今年9月に発売される最新ヴィンテージは2008年で、カーヴの中で13年も待っていたことになる。
シャルドネとピノ・ノワールで構成されるこのシャンパーニュは、良い葡萄が穫れた年にだけ造られるというわけではない。複雑でエレガント、長期熟成しても生き生きとしたミネラル感とフレッシュさが残るといった「レアらしさ」が表現できると判断された年にのみ仕込まれる。
2008年もそうした特徴は明確で、もぎたてのエキゾチックフルーツのような酸味があり、爽やかながらも程よく厚みのある味わい。そして特筆すべきは、「無限」と表現されるほどの際立った余韻の長さだ。
飲む際に必ず用意したいのは、大きめのワイングラス。食前だけでなく、食中酒として楽しめる。ミネラル感のある味わいは貝類に寄り添う。例えばバターソテーしたホタテにクリームソースを添えれば最適。柔らかな柑橘の香りはフルーツを加えたサラダにもよく合う。これ1本で日常の週末が華やかに変わる。
エチケットがわりに付けられた金属製のティアラがラグジュアリー。現在2006ヴィンテージが発売中。2008は9月初旬発売予定。
https://www.rakuten.ne.jp/gold/kbwine/special/rare/
初出:2021年07月03日発行『AdvancedTime』08号。掲載内容は原則的に初出時のものです。
STAFF
Photo: Makiko Doi
Text: Chieko Asazuma
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