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年齢も、性別も、時代すらも問わず、だれでも楽しめる。それがデニムのおしゃれの魅力。普遍的なものだからこそその人のおしゃれのあり方を語り、映し出す“鏡”でもあります。年を重ねるごとに、デニムをますますかっこよく着こなす内藤朝美さんにデニムとの向き合い方を聞きました。
目次
「仕事に子育てに、忙しく過ごしていた昔の私にとって、デニムは単なる“働き着”でした。それが、子育てが一段落し、時間に余裕ができた50代くらいから、デニムの“おしゃれ”を楽しめるように。デニムが今の自分に、自然になじんでくれる。そんな時間の変化すらも、愛おしく感じます。コートとニットは“CELINE”、デニムは“visvim”のものです」
「“CHANEL”のジャケットやバッグ、ブーツを“RED CARD”のデニムでカジュアルダウン。インパクトの強いアイテムを身につけるときは、こうしてデニムで調和をとることが多いんです。大切にしているのはバランス感。でも、深く考えすぎないようにしています。好きなものを好きなように組み合わせる。そのインスピレーションを楽しんでいます」
年齢にとらわれず、自分自身のスタイルを貫くその姿勢に国内外から出演オファーが殺到するほど人気の内藤さんの私服ファッション。中でも、ご本人も大好き!なデニムのコーディネートをもっともっとお届けします。
「“Chloé”のプリントTシャツを引き立てたくて、“visvim”の細身デニムを合わせてすっきりと。デニムは前のページと同じものですが、合わせ方でイメージが大きく変わる気がします」
「40年以上愛用しているケリーバッグから装いを考えた日。ざっくりした白ニット と“visvim”のデニムでシンプルに。重くならないよう、 ほんの少しの肌見せでバランスをとります」
「“KHAITE”のデニムは真っ白ではなくオフホワイト。その絶妙な色に合わせて、ウォッシュ感の強い“Ralph Lauren”のデニムシャツに“visvim”の着流しジャケットをレイヤードして」
「デザインは着物のようで、生地はネイティブアメリカン風の織柄なのが面白い “VALENTINO”のはおりものは、娘が尽力して入手してくれました。“ZARA” のデニム、“adidas by Stella McCartney”のスニーカーで、気張らずに」
「“Ron Herman”のワッフルTシャツも“The Row”のデニムも白。こんなワンカラーコーディネートが大好きなんです。きれいめになりすぎないように、小物でブラウンをプラスして、ちょっぴりカジュアルに」
「ビビッドなオレンジカラーがかわいい“LOEWE”のニット。カジュアルなデニムを合わせるとラフになりすぎてしまうので、きれいめなシルエットの“KHAITE”をセレクトし、全身で装いのバランスを調整」
「こんなマリンスタイルも大好きで、Pコートやボーダーに、白デニムを合わせることが多いです。重くならないよう、ジャケットは丈が短めのものを。デニムは“The Row”、ジャケットは“SAINT LAURENT”です」
「洋服だけでなく小物でもつい目がいくデニム。この“LOEWE”のバッグは、フラップ部分が切りっぱなしのデニム素材でデザインされていて、頻繁に使っています」
「デニムシャツ、ジャケット、 ベルトはどれも“Ralph Lauren”。ウエスタン気分がただよう、このテイストが、 私が昔からイメージする“ラルフ ローレン”スタイルのひとつです。これまた大好きなレオパード柄ストールと合わせて」
「季節を問わず、リラックスした気分で着られる“visvim”のポンチョ。アメリカンスピリットを感じる“R13”のダメージデニムやヴィンテージの民族調アクセサリーを合わせて、大好きなテイストを大集合!」
「この日はいているのは、ひざ下がかなりフレアに広がった“RAEY”のブラックデニム。“Rick Owens”のリブニットとショールも黒でまとめて、ワンカラーでも異素材合わせで、メリハリを出します」
東京都出身。71歳。
6年前、娘のさおりさんとインスタグラムを開始。
ハイブランドもヴィンテージも自由に織り交ぜた、ドラマティックな装いとチャーミングな笑顔が世界中で話題に!
Instagram/@naito_saori
初出:2021年4月10日発行『AdvancedTime』07号。掲載内容は原則的に初出時のものです。
STAFF
Photo: Saori Naito
Editor: Nazuki Usui
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